2020.06.20~21
1日目 曇り
〈山小屋まで〉11:10バスは平標登山口に到着した。
道ばたのノコギリソウやミヤマオダマキなど眺めながら、5分で駐車場に。日曜日ゆえかほぼ満車。
最初から林道歩きと思っていたので、いきなり樹林帯に入り面食らう
沢沿いの涼しい風に吹かれ、「山にいる感」を満喫。
大ミズナラ、大カツラ、大トチノキが続々と現れ、最初から山深い。
しばらくして林道に合流。 トチノキやサワグルミ、センノキ、ブナなどの大木が連なり、勢いよく葉を広げている。
私たちはたっぷり、元気をもらう。
まっすぐに伸びる黒木にふんわりとまとわりつくキアジサイ?、
登山道入口に到着し、ランチをいたいてから、山に入る。
ここからが急勾配。ほほ階段だが、これだけ人気の山なら仕方ない。歩きやすい段差なのも助かる。続々下りてくるパーティ。「すみません」「いえいえ、ごゆっくり」急ぐ旅ではないし、
「すごいブナ林だね~」「ダケカンバもかっこいい」
こんな木々に会いに来たんだよ。この空気を吸いにきたんだよ。
おや、ガスが出てきた。
コケモモやベニサラサの名前を呼びながら行くと、霧の中から唐突に小屋が現れる。
〈平標山山乃家〉小屋番さんは すてきなバリトンお兄さんと可愛らしい奥さん。私ら3人は2階部屋になる、一日MAX10人泊で、きょうは7人。
夕食時はランプが灯る。
2日目(月) 霧、風雨、曇り、薄日
〈平標山そして仙ノ倉〉 翌朝も霧だか小雨だか?
バッチリ雨具を着け出発。のっけから花の道。ウラジロヨウラクやイワカガミのピンクが可愛い。
「わ、ワタスゲだ」「ツマトリソウも」「コバイケイソウよ、まだ蕾だけど」
コケモモ
こうやってゆっくり歩ける山旅はこの上なくありがたい。
平標山は霧の中。
「おおご覧よ」、今しも霧が上がり、うっすらと浮かぶ山のかげ。いかにも北の山の景色じゃん? でも一瞬。
平標山からお花畑の鞍部におりる。山岳写真で見たような、素晴らしいお花畑が広がっている。
今はハクサンイチゲや
チングルマ、そしてサクラソウがメイン。
それぞれ島を作り適度に混交しているので、華やかさが倍加している。
オノエランやニッコウキスゲ、イソツツジは堅い蕾が膨らんだところだ。うん、うん、この花畑はまだこれからも!
逆にミツバオウレンは、最後の花をめいっぱい広げている。
スギゴケの雄花
東芝ランプの赤標が点々と立つ。このあたりからだ。吐き気に襲われ、動きづらくなった。
少し、休ませてもらってから「よっし」と一歩。しっかし仙ノ倉への緩い登りになると、これまたきつい。
滝雲
「時間はたっぷりあるから、ゆっくりで大丈夫よ」と仲間は励ましてくれる ありがとう、でも情けないくらい歩けない。
そんな状態でも、どうにか仙ノ倉に登頂できた。
重い雲、風は強い。それになんて寒いのだろう。
平標山に戻る途中でまた、休ませてもらい(少し眠る)あまりに苦しいので何度か吐き(ああ、薬も吐いちゃった)、真っ青な顔のままふらふら。
平標からは予定を変え、来た道を戻ることになる。
下り階段もフラフラよろけ踏み外しそうになったりで、ずいぶん心配をかけた、途中のベンチでも休む。
避難小屋に転がり込み、大いに吐いて、お湯をいただき、また少し眠った。
目が覚めると「顔色が戻ったよ」「安心したわ」と言われた。ほんと、すっきり楽になっている。
〈下山そして帰京〉
来た道だけど、新しい気持ちで階段を下りる。巨樹たちが違って見え、すてきな森とまた思う。
あれま、また雨が降ってきた。傘をさして林道を歩く。仲間は せっせとワラビを摘んでいく。
私はさすがに歩くだけでせいっぱいだ。
林道のラン コケイラン
ショウキラン
駐車場に15時半到着、たっぷり1時間は遅くなったということか。
タクシーを呼んでもらい、越後湯沢駅まで一直線。
平標山 前半は巨木とお花に酔いしれ 後半は仲間のありがたさにしびれる 忘れられない山になった。
ではまた~♪
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