201912.28(土)晴れ
春日居町から兜山に向かうとき目に入るのが、断崖に迫り出すようなお堂!
お堂には道がついているだろうし、地図を見れば棚山に繋がる尾根の途中だ。
では行ってみよう!!
冬晴れの朝、春日居町駅から歩き出す。
前回の兜山では、町中でアヤフヤになっていたが、また今回も??
ストレンジャーな気分で、平等川沿いを歩き窪橋を越え、
牧洞寺の大モミ石仏丸石など眺め歩けば、赤い橋の走湯神社に出る。
隣は岩下温泉の一軒宿で、日帰り入浴もできるとか、心そそられる
やがて兜山・夕狩り沢登山口に出た。
古戦場の説明板にある、御前山はこれから行く山だし、矢坪は下山後に歩くところ、
あの広大な荒れ地?にこのようないわれがあったと知って、興味深く読んだ。
奥に続く林道に 「妙見尊→ 」の看板が架かり、道の反対側の土手上に石柱二本。
奥に点々と石仏も見えた。看板がなければ見逃したかもしれない。
ヨイショと段差を這い上がり、石仏を追いながら登っていく。
大岩が点在するいかにも神の宿る雰囲気。
参道らしく石灯籠や石段が残っているが、深い落ち葉に道形はあやふやだし、
コナラの枯れ葉が滑るのなんの、時間がかかってしまう。
二丁、四丁、七丁…と、丁目石を追って行く。
急勾配だけど雑木林の雰囲気はなかなか良く、芽吹きの頃も楽しそう。
前方上に白い建物が現れる、想像していたよりずっとモダンで大きい。
眺望絶佳の崖の上に立てられたお堂は、懸造り(懸崖造り)というそうだ。
テラスはずいぶん広く大勢が上がれたろう。
今は、足場の杭も床板も、古くて危なかしいけれど。
慎重に足を踏み入れ、ひと巡りして、お堂の傍らの崖に腰を下ろす。
眼下には甲府盆地が広がり、盆地の縁を白い霞が帯のようになびいている。
霞みの上には御坂の山山。そしてすっくと富士山。なんとも素晴らしい景色は
まさに 妙見尊参拝のご褒美かも。
お堂の背後に神々しくそそり立つ大岩こそ、磐座(磐倉・岩倉…)
神さまそのもの・信仰の対象におもえるが、でもそれらしき跡は見えなかった。
十二丁の石も見つからなかったけど、まぁいいや。
さてと、背後の大岩(盤座)を越えてゆかねば。
右から直登ぎみにあがれるけれど、安全第一わたしは右の尾根から回り込む。
大岩の上からの眺望もまた素晴らしく、しばし観賞。ふーー。
ここからの急傾斜は落ち葉の吹き溜まりで滑るのなんの、大変だった。
標高差70mがなかなか手強く、大汗をかきつつ乗り上げた台地(700m辺り)、
目の前に現れた涼やかな尾根を見て、(ああ、いつもの道になった)と、ほっとする。
ふう-、休憩。
薪炭林の雑木林と赤松をルンルン歩いていると、岩がゴロゴロしだす。
やがて岩の重なり合うピークに出る、ここが「御前山776m」だ。
ちくちく痛い針葉のネズ(ネズミサス)の青い実。
まだまだ~、ゆるやかな尾根は続くもんね~、なんてノンキに歩いていたら、右側がヒノキ林になった。境界見出標の赤いプレートが点々とあり、踏み跡が延びる。ヒノキ林は手入れが悪く暗くて不気味だ。
日の当たる雑木林側を、灌木や倒木をまたいだりへし折ったりしながら行くと、林道にぶち当たる。地図を見たら、あまり上っていない。ガッカリした。繋がる尾根はまだヒノキ林で単調そう、
「もう11時も過ぎたし、いい所でお昼にしよう」と、目の前にニンジンをぶる下げ、せっせと登っていく。意外なほど急斜面。こちらの植林は手入れが良く歩きやすいが正直キツイ。・・、粛々と登るのみ・・。
植林帯を抜けると眩しい陽射しに包まれる。 ちょっとした小平地がありましたぜ! 大岩を背負った格好の空間に腰を下ろして、ヤ レヤレ。
ランチを終えてひと登りで尾根に出ると、棚山の重ね石ルート登山道がやってきた。
そして正面には奥秩父の白い峰峰、真っ青な空に金峰山は堂々とかっこいい。
棚山までの登山道は、あまり登りを感じないすてきな岩と松の道、
樹木のスキマからのぞくと、左には南アルプスが居並び、右には大菩薩が驚くほどの白い姿を横たえている。
あっという間に到着した棚山の、なんと穏やかなことったら。 昼寝をしたくなるほどです。だけど14時も近い、寒くなるその前に下りねば。
帰路に重ね石コースを選んだのは、さっきの稜線をもう一度歩いてみたかったから。
しかし稜線からの下りは足場の悪いガンガン下り。ロープあり、なければ滑ります。
山の神コースと合流し、水をひとのみして、林道に出る。
いやはや驚いた。ヤブばかりの荒れ地だったのに、重機が入り、更地っぽくなり、ネットが張られ、道も整備され始めている。桜の名所みたいなのが、出来るらしい。
ただひたすら林道を歩き、そろそろ「ほったらかし温泉」に着くと思ったら、オシャレなテントサイトが現れた。
その名も「ほったらかしキャンプ場」。ひゃああ、すごい、満員なのだって!。
ファミリーの楽園、眺望絶佳、夜は全天の星空☆☆☆、温泉付きとは!(年末年始は予約でいっぱいらしい)
♨を通り過ぎ、ゴーカート場を過ぎ、足まかせにフルーツ公園まで歩いた
バス待ちの40分、開けた展望の駐車場で腰を下ろす。
だんだん日が暮れてくると、富士山が桜色に染まり、空が群青に変わり、眩いばかりの夜景が広がりはじめる。
ちょっとロマンチック。
寒いのさえロマンチック。わっかるかなぁ・・
山梨市営バスから中央緯への乗継ぎは案配良く(ビール購入)、座席に腰を下ろし、つまみなど頬張りながらの話題は、ほったらかし。いやはや、数年来ない間にこれほど進化したとは。
ことしの一年、怪我もせず無事にすごせたことは、かみさまやみなさまの、おかげさまです。ありがとうございました
このブログを見てくださったかたがた ありがとうございました。
来年も 無理せず 身の丈のお山を楽しみたいと思います
【コース】春日居町07:32(15)-岩下温泉08:20-妙見尊入口08:50-妙見尊09:35(20)-700m 10:30-御前山11:00-林道11:30-(ランチ)12:20~重ね石登山道*13:20-前こぶ13:25-棚山13:45-*14:15-山の神合流14:50林道-ほったらかしキャンプ場15:50-フルーツ公園16:15~16:25 BS 17:03→(\200)16:20山梨市16:34
【地図】2.5万:塩山
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