篶坂丸の巨木たち☆日原きらきら(2)  

一週間後は、ふたたび日原へ、この日も気温が高かった。

2020年11月15日 (日)

一石神社の参道は恐ろしく急だけど、頭上の彩りを励みに、高度を上げていく。

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息は切れるが下るよりずっと楽だ。燕岩は一歩一歩。まっ赤なハウチワカエデが白い岩肌に映え、青空を透かす。

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一石山から
緩やかな勾配。深い落ち葉。カエデはあらかた散り落ち、ブナやミズナラが引き立つ。

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今回は人形山に直接乗り上げるルート。
山の膨らみや撓みがいい、どの凸が人形山なのかな?

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岩が出てきて、そろそろ金袋山と思える辺りに巡視路が横切る。左折。

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巡視路は落ち葉に埋もれ、ほとんど歩かれていないようだ。滑りそうで気を遣う、

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じき崩落場所に出たので高巻きつつ斜行し、徐々に高度を上げていくと、沢の源頭に出た。
カツラが数本、残り香を放ち、小春日よりの風景を色濃くしている。

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タワ尾根には大ブナ、オオミズナラ、そして大ダケカンバ‥が連なる。 
ミズナラの巨木だ、篶坂丸(すずさかのまる)についた。 

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タワ尾根の山名表示板は、芸術作品揃い

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いいな、巨木たち。

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下山は材木小屋尾根。急だけど所々の緩やかな台地状。
日が差し込み、幹の影の模様が美しい。
栗の大木も健在。「6mはあるんじゃないか」。

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急降下の斜面を慎重に下れば じき巨木たちのすみかに着く。
代表して、まっすぐなケヤキ大木を。

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ふつうに見えるブナやミズナラも、近づいてみればたいした巨木ばかり。

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すぐ下を下段歩道が横切る。左に折れ、途中で小川谷に下る巡視路に入る、

吊り橋があり、登り返せば小川谷林道だ。

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林道を歩く。落ち葉を蹴散らして歩く。
やっぱり車は走ってないんだ。

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大岩の転がっていた崩落地は、綺麗に片付いていた。

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林道歩き1時間ほどで、鍾乳洞に到着できた。

きょうもまた。。。よい山でしたよ~ (^^)

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タワ尾根に残ってた大きな黄葉

ではまた~♪

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紅葉にうもれ夢のよう☆日原きらきら(1)  

きのうの強風で山の紅葉は散ってしまったかもしれないと思いながら、少し前の記録をアップしました(11月21日)

 

2020年11月8日(日)

今回は2年ぶりの日原に。
「がに沢出会いのカツラを、また見たい」という願いが聞き入れられ、小さな看板から川に降りた。

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フカフカな苔と岩。中心に構える大カツラは「幹周7m。樹齢500(中心の幹)~200年」とか

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オロセ橋から孫惣谷林道を上っていくが、谷間の紅葉があまりに鮮やかで、足はとまりがち。

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林道から作業道(巡視路)に入り、
杉林途中で左の雑木林の黄葉の世界に這い上がる。

 

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空はすっかり晴れ上がり、陽射しが降り注ぐ、

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目立つはミズナラの巨木、そこからはワサビ田のあとが見下ろせた。

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私は降りない、ここがいい。ゆっくりモミジを眺めよう。
メグスリノキが多い、まっ赤なのもあれば、濃いピンク、緑がかった渋い大人色。どれもこれも個性をビンビンとんがらせている。

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各種モミジに混じって、明るいシデ、オレンジッぽいブナ、そしてダイナミックなミズナラ。いるだけで、芳しい空気が体に染み入る。さらに急登をしのぎ 巡視路にでる。

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道はやがてガニ沢を巻くようになった。
経路が分かりづらく足場も悪くなる、大きなサワグルミを過ぎた辺りで、

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に登ってしまった。

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稜線の木々はほとんど落葉し、おまけに曇り空になってしまった、残念。

金袋山手前のほどよい広場でランチをいただき
そのまま金袋山~人形山~とタワ尾根を下る

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下るほどに ふたたび美しい紅葉が目を楽しませてくれる
有名なオオミズナラは倒れたときいた、現場を見たのは初めて

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赤いモミジ通りを過ぎる。晴れていればなと願うは、欲張りすぎか?

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石山あたりでは。散ったばかりの落葉のレッドカーペット・・・。

一石山から籠岩の岩場を慎重に下り、神社でお参りをして、朝の駐車場に戻った。
この時間にも、鍾乳洞目指して多くの車が来るのにはびっくりした。

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ではまた~♪

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緑濃き権現山北尾根  腰掛から周回

2020.10.03(土) 曇り時々晴れ               3人 
 

平野田キャンプ場に駐車(¥300)、トイレなどの掃除がゆきどどき、気持ちよい。スタッフは腰掛けの方という。

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20分ほどの車道歩きは楽しい。ツリフネソウやツルボなど眺めながら、腰掛集落に出る。

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最初の家の際を通りぬけ、鶴川にかかる赤い橋を渡れば、待ち受けるは急な鉄階段。

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上りきると畑跡で、上部に檜林が待っている。けっこうな急登をひたすら登る。

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1時間ほどて雑木林になりザックを下ろす(830mあたり)

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地図通りのなだらかな広い尾根を、たゆたい歩く。巨木が少ないのは意外だ。薪炭林として利用し尽くされたのかもしれない。

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前回は葉を落とした裸木を眺め、陽射しを浴びて歩いた。今回は押し寄せる緑の光の中を行く。

今回は森を賑やかすキノコたちが楽しい。

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尾根が細くなり、岩っぽくなってきた。だんだん山頂に近づいている。

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12時半 権現山到着、

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物静かな男子ひとり、山頂の端っこでランチ中。ちょうど富士山がおぼろに姿を見せ、消えた。

南斜面にはセンブリ一株。

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萩の花、ほのかに色づく木々、地味で静かな権現山らしいお昼タイムだった。

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山頂から東へ、雨降山に向かう。登山道の両側の小笹が懐かしい。権現山にはしょっちゅう来ているのに,山頂は踏んでいなかったのだ

大室権現にお参り、願うはひとつ”コロナ退散”。

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「見て石階段、積んだんじゃなくて大岩を切り出したんだ!」ホントすごい、
お宮の中は空っぽで、なんか本当に神様がいらっしゃる場所の雰囲気。

雨降山から

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初戸への玄房尾根に入った。

ガンガン過激な急降下の単調なひのき林
30分ほど下ったあたりから、左の尾根を気にせねばならぬのだが。

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伸びやかで美しい木々に目を奪われた。
地形図では、腰掛へは初戸への道が右にカーブする辺り、
が、実際、分岐点は素っ気ないヒノキ林が急降下するところ、尾根の形がわかりにくく、わたしには決断出来ない。

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過激な急降下、滑りそうな傾斜を足を踏ん張リ、筋肉をフルに緊張さしていく。
20分ほどたつと石屑ガラガラが加わり、ますます歩きづらくなる。

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なのに尾根の右は美しい雑木林。ザンネン 眺めてる余裕なし。
アンテナ残骸の少し下から、左に下りてみる。
 
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道形がないのは意外だが、川沿いを下流に進み、かすかな踏み跡を捉え、川への岩場を下る。

「キッコウハグマ咲いてるよ」と教えてもらう。何と小さな、、か細い花びらをクリンと巻いて消え入りそう。撮影は難しかったが、噂のキッコウハグマをリアルで見られてほこっと嬉しい。

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川辺に降りる。「徒渉で~す」はい、渉りましょ。意外に深く、膝が沈んだが、流れの弱い場所を選んで、どうにか。

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鶴川を渉ってしまえば、軒先をかすめるように延びる道を辿り、畑の間をぬけていくと、車道へ出られる。

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畑にはシシ避けの柵ががっちり作られ、ナスや菜っ葉が育っていた。
キンモクセイが撓わに咲き、谷間に芳醇な香りを漂わす。

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キャンプ場では家族連れが楽しそうに遊んでいる。バンガローやテントの間から白い煙が立ち昇り、夕食の匂いが漂っている。

私たちはゆっくり帰りじたくを済ませ、暮れなずむ山道を慎重に車を走らせた。

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きょうはすごく楽しかった。久しぶりのバリエーションの緊張感、後ろをついていくだけなのに、興奮した。登りの緑の森も、久しぶりの権現山の静けさも、なにもかも新鮮に思えた。そして本気の急登と急降下を無事乗り切れて、ちょっと自信にもなった。ありがとうございました。

【コース】引野田キャンプ場P 08:40-腰掛09:00-833m10:00(15)-巻き道12:15-権現山12:30(60)-大権現13:40-雨降山14:15(玄房尾根へ)14:25-腰掛へ15:10-鶴川16:20(徒渉)腰掛16:40-P17:10  

ではまた~♪

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鹿留山!静かな山のそこしれぬ魅力

2020.08.02(日) 曇り

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猛暑の都市圏から、標高1000mの内野に来た。
きょうは。ほぼ1ヶ月前と同じ鹿留山。隣の尾根を登る。

途中で出会えた オニノヤガラ

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🚙
まず 駐車場所から、
立ン塚峠へのダートの林道を歩いていると、左側からコンコン・・・。
「誰かいるのか」と思ったとたん、目の前にカラマツの木が倒れてきた。
数秒の差だけど頭に落ちてきたら危ないところだったよ。

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右折し橋を渡り、左の緩斜面にとりつく。
カラ松林の林下には、小さいランのようなの葉がやたら生え、花の終わった穂を立てている。なんの花?

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畑跡のような段々を越え、赤松林に変わろうとする辺りから、尾根が形を表してくる。下草が茂りバライチゴ(赤い美)や フシグロセンノウ(花)など咲き、賑やかになる。ちょっとヤブっぽいけど気にならない。

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どんな平凡な花も写真に収めながら、山里の夏の花を再確認していく。
紫のシソ科のはアキノタムラソウだよね?ああすっかり混乱してる。

ルリボシカミキリがマルバダケブキの葉に

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やがて前回と同じようにテンニンソウの海になった。
獣道を泳ぐように登っていく

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所々地面が露われると、ピンクのチダケサシの花が咲く
シモツケソウも所々に

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鮮やかなきのこ、自然の美的センスはすごい。

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1432mピークで登山道に合流(10:15)。
相変わらずテンニンソウが茂っているが、しっかり踏み跡が延びる。

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10分も登らないうちに岩場が始まり、今までと違う種類の花がさく。
ウスユキソウ、

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ヤハズハハコ、ママコナ、

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ハクサンオミナエシ、シモツケソウに シモツケ。

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前回は蕾だったものが花を咲かせている。シュロソウ

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レンゲショウマの蕾を見た、きょうび、なかなか出会えない花、そのためだけにまた来る元気が自分にあるか?

12時過ぎ稜線に出て右折。鹿留山/山頂を乗り越え

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北東のブナ広場に行く。北斜面は ヤブレガサ一面

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前回、咲いていたクサタチバナは終わり、黄色のマルバダケブキが主役に。
虫の大襲来はなかったけれど、噛む虫はやはり飛んでいて耳たぶをヤラレタ。

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ランチ後、ふたたび山頂を乗り越え、前回見つけたブナ尾根を訪ねた。
ブナ尾根も鹿留山北斜面の一角、林下は一面のテンニンソウとヤブレガサの緑に埋め尽くされている。

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2本のシンボルの大ブナ、貫禄はさすが。

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左にドンと構える巨樹は、なんの木だろう??

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  イヌブナ?ミズナラ?シナノキ?など口々に言ってみたけど、決定打はなし

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バイケイソウが咲き

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ジャコウソウが咲き

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ルイヨウボタンは結実

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なんとも静かな空気が満ちていて、じつは生命が沸き立っている場所。
いろんな種類のチョウチョが飛び交う、セミや小鳥の声も聞こえる。

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鹿留山ってホントに深い。どれほどの魅力を持っているのか。

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そんな山の自然を肌で感じることは、できそうでなかなかできない
いい一日だった

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【コース】内野奥P08:20-1432m登山道10:15-子の神分岐12.05-鹿留山・ブナ平地 12:20(60)-ブナ尾根13:40~子ノ神分岐14:10-14320m 14:40-P15:40

ではまた~♪

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内野~子ノ神~鹿留山~立ノ塚峠

2020.06.27 (土)晴れ/曇り   3人
                   
梅雨のさなかの晴れ予報、富士山が顔を見せて くれた

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内野の林道奥から歩き出し、ダートの林道の少し奥から尾根に上がる。
オニシバリの赤い実が、たわわに実っている。

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やがて足元は涼やかになり、緑溢れるの雑木林の広尾根になった。


柏の柔らかい大きな葉

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ガマズミやヤマボウシ、ウツギの白い花。

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ときおり松やモミの大木に出会う。

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やがてテンニンソウで覆われる尾根になる、それは見事な緑のうねり。

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アヤメも

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そのうち岩稜帯が始まる。岩はだんだん大きくなってくるが、巻いたり越えたしながら 面白がって登っていく、

コアジサイ

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大岩を巻き折り返す、岩の際も歩けそうだけど上に乗ると、

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地盤はしかりしているが灌木がはびこってウザイのなんの。
ヤマツツジはまだまだ見ごろ

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偏屈な大ブナを見下ろし水飲みし、

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ひと登りで登山道に出る。クサタチバナが咲き、大ブナの連なる、いかにも鹿留の雰囲気だ。

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左に下る端尾根が素晴らしいブナ尾根と きょうはじめて気づいた。
ミヤママタタビの花がさく。知らない鹿留がまだいっぱいある

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次々現れる大樹を眺めながら、山頂に出た。小広い真ん中にミズナラの老樹が踏ん張っている。

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そのままピークを通りすぎ、ブナの巨木の待ち受ける尾根がを少し行くと
お気に入りのブナ広場だ。

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「いい所だねえ」「大樹って見ているだけで飽きないもの」その時思い出した!
ここには虫が多いのだった。「蚊取り線香は必携だったな、忘れてた」。

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ミントをシュッシュッして、噛まれたところに薬を塗りたくる。でもぶつかってくる虫(ブユ?)が煩わしい。
それなのに、ここに60分もいたのだった。

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下山は子ノ神分岐を、内野に向かう。
登山道は岩がちで、記憶よりずっと急降下だった。

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シモツケや

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ウスユキソウ、キンレイカが咲き、今までとは違う花々との出会いが楽しい。
途中の露岩からは富士山が望めた。

さらに下ると、一面のテンニンソウの尾根になった

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赤松林にガマズミやヤマボウシが咲いている。

陽がさしこみ心地よい風がふく、緩斜面 るんるん♪♪~♪。

ヤマオダマキやタツナミソウも

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立ノ塚峠から寄り道はせず内野に下る。 石ごろ道は歩きにくいが
サンショウバラや尾根上の緑を楽しみながら 
駐車場所に戻れた。

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実際よりうんと歩いた気がする。それはありあまる山の恵みを体に取り込めたから? 自分はこういう山歩きを求めていたんだと、つくづく思った。

立ン塚峠のおじぞうさん

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【コース】内野奥P08:15-登山道11:40-鹿留山12:05-ブナ平地(ランチ)12:15(60)-子ノ神分岐13:40-立ノ塚峠14:50(10)-P15:40

きょうもサンショウバラ
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ではまた~♪

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清川村の裏山辿って鐘ヶ嶽

2020.03.15(日)晴れ+あられ 

冬の気圧配置がぶり返し、きのうは雪混じりの氷雨に縮みあがっていた。
明けてけさは快晴。空気は冷たいけれど3月の陽光が眩しい

行きがけの車窓から 南山&ねぼけお月さん

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清川道の駅Pに駐車し 役場の間をすりぬけ裏山に向かう

尾根に乗れば 祠などある立派な道。

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三角点峰のベンチ類は古くなっていた。あまりメンテされていない?

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尾根の右には杉がすこやかに並び、反対側はシデやホウノキ、桜などの雑木林。じき岩っぽくなり、稜線に沿って古い鹿柵が張られている。

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岩がちの尾根にはけっこう大木が多く楽しい。

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シロダモ ミヤマシキミ(写真) オニシバリ そしてシキミなど 照葉樹の緑がつややかだ

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9時半頃、福神山。思ったより時間がかかっている。

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いつの間にか気温が下がり、暗い雲に覆われていた、と思う間もなく雨か?
「雨じゃないよ、アラレだよ」シャラシャラ、白い玉が足下を転がっている。

10:00見覚えのある二基の祠。「寛保三年」の文字が彫られている
「峠」の雰囲気にしばし浸る、止めどもなく聞こえてくるアラレの音…。 

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急登にはしっかり道が出来ていた。ジグザグ道は歩きやすく有り難い。

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マメ桜や、ダンコウバイや、遠く黄色いヤシャブシの花の塊?
まわりじゅうシキミ 急斜面に点在する大木はどれも満開だ。

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やがて勾配がなくなり、鐘ヶ嶽の山頂に出る。

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雨の鐘ヶ嶽・・、ゆっくりできず、山神峠に向かう。
広々とした登山道(修験の道)にはモミの大木が点々と現れる

山神峠からはトンネル西口の、二の足林道に。
林道脇の花を眺めながら、不動尻に向かう。ダンコウバイ満開

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林道では、左の擁壁にハルユキノシタ、もう咲いているなんて

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ハナネコノメも。

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足元にはツルネコノメとそっくりな、黄色の小花が点々と…。
これはムカゴネコノメというのだそうだ。(
ピントを合わせられない)

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不動尻の元キャンプ場(管理棟跡)に着いたとき、大勢の散策モードの人たちの謎が溶ける。  ミツマタだ。

(唐沢峠の下山時に何度か通り過ぎ知ってはいたが) 
奥にこれほどの大群落があって、それを目当てに人が集まるとは。

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ランチ後、見上げる斜面を見事なまでに埋め尽くしたミツマタ群生地を歩く。

上方へと道が延びているが、登る人はいないよう。
静かなミツマタの海をどんどん歩く。黄色の波は、唐沢峠からの登山道まで続いている。

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今まさに満開で独特の香りが漂っている。いつしか空は晴れ上がり、まぶしさで目が眩みそう。

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不動尻から谷太郎川遊歩道を行く。去年の台風でもそれほど荒れてなかった

水は変わりなく流れ、花や樹木は春の訪れを謳歌している。

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スミレ、カンアオイ(写真)、ハナネコノメ、ムカゴネコノメ ここにも。

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そしてフサザクラ、またフサザクラ・・・。

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流れの音と、さわやかな風と、そして柔らかな陽射しに身をゆだねながら、
この空気感を満喫した。

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しかし、遊歩道の終盤の木橋が落ちていて、わたし一人超えるのに難儀とは・・・とほほ。

谷太郎林道沿いのフジザクラ

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帰りがけの二基の双体道祖神も健在、

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駐車場の桜は満開だった、 「春めき」という新種とか。

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【コース】清川道の駅P07:30-とりつき07:45-三角点08:20(15)-福神山09:35-二基の祠10:00-鐘ヶ岳10:35-山神峠11:10-不動尻*11:40-ミツマタ12:05(60)-*防火水槽14:00-*谷太郎遊歩道へ14:35-林道15:45-P16:50  【地図】昭文社:丹沢  2.5万:清川村図     

ではまた~♪
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滑沢山~扇山 岩あり防火帯あり展望デコボコもりだくさん

2020.02.23(日)晴れ 強風 
タクシーで(鈴庫山林道)坂脇峠の手前ゲートまで入って貰う。
少し戻ると別の林道が分岐。二俣に立つお地蔵さんに挨拶して御林沢を渡り、おねにとりつく。
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急峻だけど、松の落ち葉に覆われとても歩きやすい。
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と思ったら突然の尾根ぶった切り。
しかたなし下りて登り返す。
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まだまだ続く松林を愛でつつ 小気味よく せっせと登っていく
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目指す滑沢山はあのピーク、落ち葉道をグイグイ上がり、主稜に出ると、あッ
前方に浮かぶ白い山肌は奥秩父、手前の尖りは乾徳と黒金山だ
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滑沢山に9:40着。落ち葉に埋もれそうな三角点。トタンの古い山名板が転がり、傍らに新しい山名標柱が立つ。
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締まった空気は心地よいが風が強い。冷たすぎ。
右の雑木越しの奥秩父の山山、「奥千丈だ」「大烏だ」と言いながら進むと
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尾根分岐にヤドリギを盛大に付けて元気で美しいブナが立っていた。
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強風びゅーびゅー、いえゴーゴーでしょ。風よけにカッパの帽子を立てた。
「暖冬と思って甘く見てたなあ」と薄い手袋をちょっと悔やむ。
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左の空にキリッと浮かぶ富士山。
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涼やかな尾根道には、松に混じって大ツガの群生もあり、ミズナラの巨木もあり、なかなかに楽しい。
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1250m峰を過ぎると、前方に送電塔が見える。
尾根からちょっと東に下がった立地は、ランチ場に最適。
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11:00、送電塔(177)の台地に到着した。
膝の高さにアカマツの幼木が生え揃い、若緑の海に沈むように腰を下ろす。
陽当たり良し、展望良し。風あまりなし。
1250m
けれど頭上の鉄塔から聞こえる爆撃のような音がすさまじい! 
せわしないはずなのに1時間もゆっくりしたとは。
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ランチ場からは岩っぽくなった。相変わらずの強風に煽られながら、
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越えたり巻いたり見上げたり、変化に富んだ道のりを巡っていく。
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岩岩帯を20分も歩くと、おだやかな防火帯に出る。
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尾根上に送電塔(176)が建ち、東方向は大菩薩から御坂方面の展望がよい。
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前方に小山が二つ、1002m峰と扇山である。
1002m
おおらかな防火帯のカーブに身をゆだねれば、気持ちは雄大。
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北側がひらけた所では、乾徳山がキリッと尖って見えた。
越道峠はヒノキ林の中。東西に道を延ばし、正面には壁のような斜面を向けている。

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正面の「壁」の地面は柔らかく、滑ることなく登っていけるが、いやはや何回もひと息つかねばならない。
登り詰めた1002m山頂には新しい道標が立つ。
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南の扇山に向かう道はいかにも里山風、薪炭林の名残りや、
容赦ないワイヤーの放置が点在していた。
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所々ヒノキの植林帯になり、展望が開けると富士山が御坂の上に!
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14:10扇山到着。雑木林の丸い明るい山頂だ。
「あと二こぶ、ゆるゆる下って行くだけだ」。
ホッとしたけど、また距離はある。気を抜かないで行こう。
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おおむね南方向に踏み跡を追ってゆく。西に見える貯水池は発電所、
さらにくだると緑の網の鹿柵に沿う。
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所々、倒木が多く荒れた感じなのは、おととしの台風の影響かもしれない。
752mの手前?で(テープに従い)右の尾根に入り、しっかりした道をグングン下る。
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「一号配水槽」から道が増えた。良さげな所を拾いながら下ると、いつしか舗装路になり、廃屋が現れ、別荘地のような所を過ぎる。なんか不自然な感じ。
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なおも下りると子供の声が聞こえ、遊具の揃った「塩山ふれあいの森総合公園」の一画にでた。
ほど良い時間なので、ここでタクシーコールし、塩山へ向かった。
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【コース】塩山07:22→(2720円)ゲート07:50(15)-とりつき08:10-滑沢山09:40(15)-177号11:00(60)-越道峠13:00-1002m峰13:20(10)-扇山14:10(20)-752m 15:10-塩山ふれあいの森総合公園 16:20→(1280円)塩山
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:塩山、川浦、柳沢峠 

 

2007.11.14にも行っていた

 

ではまた~♪

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妙見尊から棚山へ

201912.28(土)晴れ

春日居町から兜山に向かうとき目に入るのが、断崖に迫り出すようなお堂!
お堂には道がついているだろうし、地図を見れば棚山に繋がる尾根の途中だ。
では行ってみよう!!

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冬晴れの朝、春日居町駅から歩き出す。
前回の兜山では、町中でアヤフヤになっていたが、また今回も??
ストレンジャーな気分で、平等川沿いを歩き窪橋を越え、

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牧洞寺の大モミ石仏丸石など眺め歩けば、赤い橋の走湯神社に出る。
隣は岩下温泉の一軒宿で、日帰り入浴もできるとか、心そそられる

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やがて兜山・夕狩り沢登山口に出た。
古戦場の説明板
にある、御前山はこれから行く山だし、矢坪は下山後に歩くところ、
あの広大な荒れ地?にこのようないわれがあったと知って、興味深く読んだ。

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奥に続く林道に 「妙見尊→ 」の看板が架かり、道の反対側の土手上に石柱二本。
奥に点々と石仏も見えた。看板がなければ見逃したかもしれない。

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 ヨイショと段差を這い上がり、石仏を追いながら登っていく。
大岩が点在するいかにも神の宿る雰囲気。

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参道らしく石灯籠や石段が残っているが、深い落ち葉に道形はあやふやだし、
コナラの枯れ葉が滑るのなんの、時間がかかってしまう。

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二丁、四丁、七丁…と、丁目石を追って行く。

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急勾配だけど雑木林の雰囲気はなかなか良く、芽吹きの頃も楽しそう。

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前方上に白い建物が現れる、想像していたよりずっとモダンで大きい。

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眺望絶佳の崖の上に立てられたお堂は、懸造り(懸崖造り)というそうだ。
テラスはずいぶん広く大勢が上がれたろう。
今は、足場の杭も床板も、古くて危なかしいけれど。

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慎重に足を踏み入れ、ひと巡りして、お堂の傍らの崖に腰を下ろす。
眼下には甲府盆地が広がり、盆地の縁を白い霞が帯のようになびいている。
霞みの上には御坂の山山。そしてすっくと富士山。なんとも素晴らしい景色は
まさに 妙見尊参拝のご褒美かも。

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お堂の背後に神々しくそそり立つ大岩こそ、磐座(磐倉・岩倉…)
神さまそのもの・信仰の対象におもえるが、でもそれらしき跡は見えなかった。
十二丁の石も見つからなかったけど、まぁいいや。

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さてと、背後の大岩(盤座)を越えてゆかねば。
右から直登ぎみにあがれるけれど、安全第一わたしは右の尾根から回り込む。

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大岩の上からの眺望もまた素晴らしく、しばし観賞。ふーー。

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ここからの急傾斜は落ち葉の吹き溜まりで滑るのなんの、大変だった。
標高差70mがなかなか手強く、大汗をかきつつ乗り上げた台地(700m辺り)、
目の前に現れた涼やかな尾根を見て、(ああ、いつもの道になった)と、ほっとする。
ふう-、休憩。

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薪炭林の雑木林と赤松をルンルン歩いていると、岩がゴロゴロしだす。
やがて岩の重なり合うピークに出る、ここが「御前山776m」だ。

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ちくちく痛い針葉のネズ(ネズミサス)の青い実。

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まだまだ~、ゆるやかな尾根は続くもんね~、なんてノンキに歩いていたら、右側がヒノキ林になった。境界見出標の赤いプレートが点々とあり、踏み跡が延びる。ヒノキ林は手入れが悪く暗くて不気味だ。

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日の当たる雑木林側を、灌木や倒木をまたいだりへし折ったりしながら行くと、林道にぶち当たる。地図を見たら、あまり上っていない。ガッカリした。繋がる尾根はまだヒノキ林で単調そう、

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「もう11時も過ぎたし、いい所でお昼にしよう」と、目の前にニンジンをぶる下げ、せっせと登っていく。意外なほど急斜面。こちらの植林は手入れが良く歩きやすいが正直キツイ。・・、粛々と登るのみ・・。

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植林帯を抜けると眩しい陽射しに包まれる。 ちょっとした小平地がありましたぜ! 大岩を背負った格好の空間に腰を下ろして、ヤ レヤレ。

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 ランチを終えてひと登りで尾根に出ると、棚山の重ね石ルート登山道がやってきた。
そして正面には奥秩父の白い峰峰、真っ青な空に金峰山は堂々とかっこいい。

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棚山までの登山道は、あまり登りを感じないすてきな岩と松の道、
樹木のスキマからのぞくと、左には南アルプスが居並び、右には大菩薩が驚くほどの白い姿を横たえている。

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あっという間に到着した棚山の、なんと穏やかなことったら。 昼寝をしたくなるほどです。だけど14時も近い、寒くなるその前に下りねば。

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帰路に重ね石コースを選んだのは、さっきの稜線をもう一度歩いてみたかったから。
しかし稜線からの下りは足場の悪いガンガン下り。ロープあり、なければ滑ります。
山の神コースと合流し、水をひとのみして、林道に出る。

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いやはや驚いた。ヤブばかりの荒れ地だったのに、重機が入り、更地っぽくなり、ネットが張られ、道も整備され始めている。桜の名所みたいなのが、出来るらしい。

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ただひたすら林道を歩き、そろそろ「ほったらかし温泉」に着くと思ったら、オシャレなテントサイトが現れた。
その名も「ほったらかしキャンプ場」。ひゃああ、すごい、満員なのだって!。

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ファミリーの楽園、眺望絶佳、夜は全天の星空☆☆☆、温泉付きとは!(年末年始は予約でいっぱいらしい)

 ♨を通り過ぎ、ゴーカート場を過ぎ、足まかせにフルーツ公園まで歩いた

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バス待ちの40分、開けた展望の駐車場で腰を下ろす。
だんだん日が暮れてくると、富士山が桜色に染まり、空が群青に変わり、眩いばかりの夜景が広がりはじめる。
ちょっとロマンチック。

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寒いのさえロマンチック。わっかるかなぁ・・

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山梨市営バスから中央緯への乗継ぎは案配良く(ビール購入)、座席に腰を下ろし、つまみなど頬張りながらの話題は、ほったらかし。いやはや、数年来ない間にこれほど進化したとは。

ことしの一年、怪我もせず無事にすごせたことは、かみさまやみなさまの、おかげさまです。ありがとうございました

このブログを見てくださったかたがた ありがとうございました。
来年も 無理せず 身の丈のお山を楽しみたいと思います

【コース】春日居町07:32(15)-岩下温泉08:20-妙見尊入口08:50-妙見尊09:35(20)-700m 10:30-御前山11:00-林道11:30-(ランチ)12:20~重ね石登山道*13:20-前こぶ13:25-棚山13:45-*14:15-山の神合流14:50林道-ほったらかしキャンプ場15:50-フルーツ公園16:15~16:25 BS 17:03→(\200)16:20山梨市16:34
【地図】2.5万:塩山 

 

 

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奥帯那の西の尾根(2) 塔岩から山頂へ 紅葉の雑木潜り 岩越えて

 2019.11.02(土)晴れ      

一ヶ月半(2019.09.15)前の 平瀬入口~天神峠の続きをする
タクシーには、塔岩林道のゲートまで入ってもらい

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林道を奥へと歩く。
路肩にはリュウノウギクの白い花とか、真っ赤に熟したマムシ草など点々と見え飽きないし、

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切通しの崖の岩肌は美しく、

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松などの樹木が根を伸ばしている様子は凄い。
小さな馬頭観音

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やがて行き止まると、塔岩に到着だ。
塔岩は昭和48~49年頃には無人となったそうだ。今は物置小屋とか、

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畑地の跡などが残るだけ。

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集落入口に石段が見えた ので行ってみた。
石段はほぼ崩れているうえ、急勾配で気を遣うが、塔岩の氏神さま細草神社である

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鳥居の礎石らしきもの

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灯籠?や瓦の一部

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石祠

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前回の竹日向も細草神社、二つの集落には浅からぬ縁があるのだろう。

10:50北の高みを目指して登りはじめる。道が分からないので適当に行くと、良い尾根が目の前に待っていた。

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色づいた雑木林、足元は涼やか。

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急登だ!!   「エッサホイ」

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緑の大回廊はチラホラとオレンジ色が混ざり明るい。

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30分弱で主尾根に合流したが、はや11時半になっていた。

主尾根は、所々で大岩を巻いたり、細尾根の起伏を下ったり登ったりと、変化が楽しい。

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穏やかな雑木林が続くようになると「恩二七」石標のある1142mピークで、
今日のランチはここでいただくことになった。

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地形図を見ればもう一回急登があるが、1350mピークを越えさえすれば、
あとは苦労なく奥帯那山~帯那山には行かれそう。

目の前には、がくっと下降するヤセ尾根が待ち受けている。わくわくドキドキ

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鞍部まで下りればさっそく待ち受ける岩の連続。 
巨岩の脇を歩く

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エイコラエイコラ、木の根や岩端を掴んでよじ登り、乗り越え、あるいは這うように越えていく。


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岩の上に出れば、ご褒美の大展望に歓声を上げる。 

勾配も落ち着いて、周りの木々にも目が行くようになると1340m峰は近い。

雑木の色づきが良いと思ったら、カエデが多い。ウリハダ、コハウチワ・・・、
いやぁ、こんな隠れ尾根がカエデ尾根だったなんて!

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1340mピークは誰も来やしない、静かなひろやかな林だった。

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奥帯那山への登りにかかると、右側にモミの植林が現れ、モミ林が去ると、雑木とカラマツ林になる。
灌木を分けていくうち、だんだん勾配が緩やかになり、ピークらしからぬ奥帯那山に到着。

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ササの中に三角点と山名標が立っている。
「寂峰」or「不遇の山」に敬意を表し、しばしの休憩。

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登山道を南東に向かうと、公園風な真っ黄々の森に変わる。

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足元のカ-ペットは赤。夕陽を透かせて、万華鏡の中にいるかのよう。

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泳ぐように登山道を進むと、広々したススキ原に飛び出す。
富士山が迎えてくれた。 

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一面のススキの根元に最後のハナミョウガやリンドウが咲き、
赤く染まったオオモミジが長い影を落としている。

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眠くなりそうな午後の陽射しも、すぐさま冷たい日暮れに変わってしまう危うい時刻。
一番早く下りられそうな戸市へと、道を急ぐ。

水ヶ森林道を横切り、登山道というより林道のような道を下り、15:30ころ車道にでる。

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すっかり日陰になった兄川沿いの道を30分ほど下り、
バス停に着いたが、バスまで1時間近くあるので、タクシーコールした。

峠をわけて北と南にある集落が、同じ名前の氏神さまをお祀りしていることなど、深く掘り下げれば昔の色々な出来事が分かってきそう。
帯那の東の、戸市、切差、訪ねてないけれど赤芝とか膝立という集落、・・・、さまざまな地名が、今、私の頭の頭の中で踊り出すのだった。


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【コース】甲府07:43→(4070円)塔岩林道ゲート08:20(10)-塔岩10:10(細草神社)10:50-主尾根1140m 11:25-1142m 11:40(60)-1342m 13:40-奥帯那山14:10-帯那山14:40-戸市へ15:10-戸市BS 16:10/16:30→(4070円)山梨市16:45
【地図】2.5万:甲府北部  【参照】新ハイキング社:「新バリエーションハイキング」(松浦隆康)

   

ではまた~♪

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奥帯那の西の尾根(天神峠まで)

2019.09.15(日) 快晴

なんとも よいお天気。
甲府からのタクシーを BS平瀬入口で下車する。

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塔岩林道のほどよい日陰を、秋の花を楽しみながら歩いていく。
カラハナソウ(実)…。 Img_0942r

15分くらいで、頭上にグリーンラインが横切り、林道の奥には車止めのゲート。
ここから取り付きを探しながら歩く。

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よさげな、でも急な斜面を グイグイ登り、20分ほどで尾根上に。
風が通り抜け、木の間越しには青い空、若い赤松の植林(キチンと手が入り清々しい)。

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るんるんな♪ 松の廊下を歩いていくと、じき足元は白砂で覆われ、

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風光明媚を絵に描いたような場所に出る。
甲斐駒
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その後、尾根が広がり雑木林になる。緑の風とはこんな風、山を歩く幸せを感じる。
ツクツクボーシの声が降ってくる。尾根は右に曲かり、次は左。

850mピークに乗ると、展望が開ける。正面のゴツゴツした山は昇仙峡?

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右奥の岩峰は次の913m峰かな?

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眼下の谷にヘンな岬が突きだしている。自然の地形なのかな?、行けるのだろうか?。

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ふたたび松の廊下を渡り、白砂の滑り台を過ぎると、

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ダアス峠に出る。峠道は両側にしっかりついているが、馬頭観音は見つからなかった。

岩がちの急登。岩を越え高度が上がっていくので面白いが、息が切れた。
登りついた913m峰は、またもや展望台。風に吹かれ、しばし・・。

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ここできょうは帯那山まで行くのは諦めることになり、次の天神峠でおりることにした・
なので、良きところでランチにしよう、平坦で、景色が良くて、涼しいところを探しながら歩く・

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ありました。条件にぴったりな円峰。丸いドームのはげ山の西側に、松の影。
正面の茅ヶ岳~金ヶ岳、曲岳~黒富士の山並みを見ながら、
お湯を湧かしてゆっくりランチにした

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次の天神峠で下山することになったので、な~んか楽な気分。嬉しい。
天神峠に出る前に、工事中の17号鉄塔に出会う。

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急降下し天神峠。ここで奥帯那山の稜線と分かれ、左の竹日向に向かう。
さっきのダアス峠も、この天神峠も、
峠道はしっかりしているのに、道しるべもお地蔵さんもいないとは、あっさりしたものだ。

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道は尾根を巻き、じき太い尾根上に。午後の陽射しは厳しいけれど、爽やかな風がとてもよい。
10分ほどで、送電塔案内の標柱*があるが、判読不能。
傍らの枝にテープが貼ってあり、手前No17、先にはNo16と書かれていた

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No16に行ってみる。
10分ほど下るとモノラックの軌道が走り、これまた工事中で
台座から下ろされた16号が地面に置かれている

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戻る時の、逆方向からの写真(軌道が分岐するところ)

少し下ると石祠。
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*に戻り、巡視路を伝い竹日向に下る。
途中の沢沿い道は石ゴロで歩きにくいが、すぐ林道になった。

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何を量ったのか、昔のはかりが道端に。

前方に真っ赤な鳥居の細草神社が見えると、
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竹日向集落だ。名前どおり日当たりの良い集落で、くねくねした坂道に沿い、古い土蔵や石垣、

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お地蔵さんや丸石が祀らている。

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広見橋の手前から沢沿いの旧道に入る。
お盆のお供物

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旧道は細くて急だが、ちゃんとした道で、子どもたちはこの道を学校に通ったのかなと、思ったりした。

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グリ-ンライン昇仙峡BS・大駐車場に15:40到着。人気の昇仙峡は、人が多い。トイレで顔を洗い体を拭き着替えもすます。
さっぱりしたところで、白桃ソフトをいただいたりして、バス時間までゆっくり過ごす

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バス停の前でタクシーさん好条件を提示され、結局タクシーで甲府駅に向かった。

このところ雨ばかりだったが、、きょうは見事に晴れ、丸一日山歩きを堪能できた。
甲府の北側は、低山ながら地質・植生など面白い山が多そうだ。古くから人々が住まい、集落の佇まいも峠道も発達していえう。
自然にも民俗にも、次から次へと興味が湧いてくる。

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きょう 歩き残した道、新しく触れた道、峠の向こうにも行ってみたい。
エスケープと思った竹日向への道は、、歩けて良かった。

これからの楽しみが増えたきょうの一日。 ほんとうにありがとうございました。

【コース】甲府08:43→(3880円)平瀬入口09:15(10)-ゲート09:40-とりつき09:50-尾根10:15-最初の展望10:40-504号11:20-850mm圏展望11:30-913m峰11:40-ダアス峠11:55-円峰12:20(70)-17号鉄塔13:40-岩峰14:05-天神峠14:10-*14:20-16号鉄塔14:30-*14:45-竹日向15:10-広見橋15:25-グリ-ンライン昇仙峡BS 15:40/16:10→甲府16:55 
【地図】昭文社:金峰・甲武信 2.5万:甲府北部  「新バリエーションハイキング」(松浦隆康)の「39帯那山-友沢の巨岩」


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