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明るい森にハルゼミの歌 中日川峠みち  

2025.06.07(土)  晴れ  

梅雨前線が北上している。爽やかな一日はことし最後かも。
甲斐大和~上日川峠のバスを「すずらん館前」で下車。晴れやかな山の緑、真っ赤なレンゲツツジとコケコッコー。虫網を片手にお客さんも支度中だ。

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私たちはゆっくり支度し出発。橋を渡り右の斜面を注視しつつ歩き、ここと思った場所(昭文社2006の赤破線)から山に。

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入口の笹を過ぎれば歩き良くなり、尾根が分かるようになり、道形らしきものもあるが、先行き不安もあってスルー。

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尾根上はちょっと急だけど歩きやすい。ハルゼミの合唱が背中を押してくれている。カラ松林に雑木が混ざり若葉の艶やさが嬉しい。

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左の木立に枯れた大木を見れば…、もちろん寄り道。
その次に現れた大木は若々しく、「クリ」と結論。イガも見ッけた。
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そんな歩き方をしながら、おだやかな勾配をゆっくり行くと、突然切れ落ちて。むき出しの林道(地形図にない)が眼下に出現。
のっこした先で送電塔と出会い、すぐ砥山林道に出た。

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砥山林道をまたぎ、チシマザサの原に入る。膝丈のササは塩水山(23.10.07)を思い出させる。
ズミの大木をみたげど残念。花は終わってた。

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もうすぐ日川尾根に出るという辺りから、ダートの道が縦横に走っていた。
日川尾根の近くまでくると、そこはあたかもゼンマイ畑。

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日川尾根に出てから、まず中日川峠とは逆方向の南に進んだ。
目的の1620mピークには「寺窪沢ノ頭」の札が架かる。

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すこし西の好適地でランチ。ハルゼミの声、小鳥のさえずり。目の前の木々が揺れている。

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ところで南側の谷が魅惑的。ブナやカエデの若葉がおおらかに枝を広げ、

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涼やかな林床に大きな岩がデン、デン。

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みんな谷に下りていった。私は、まぁいいかという気持ちで見下ろしていた
(今となれば行くべしだったなあ)

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岩屋のような大岩、優しくかぶさるカエデの枝、見守るようにブナの巨木。

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そして谷の上の異形のブナ前に、全員合流。薄い皮一枚に見えた幹の裏側は、立派な風貌、元気に生きてるブナだった。オーラが凄い。

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日川尾根に戻り、北へ進み中日川峠を左折、いよいろ峠道だ。
緩やかでしっかりして歩きやすい道は、

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ヤマツツジの赤が緑に映え

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大木はクリやオノオレカンバや、そしてブナ。

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峠道は丁寧に小さなピークを巻いていくが、正直かったるい。
落ち葉が深く積もり、石や倒木が潜んでそうと、けっこう気を遣う。

小ピークに山の神と見まごう石組をみつけ、思わず手を合わせた・・

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概して尾根の右の谷は険しい崖で、覗けばツツジが点在している。

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道中の、石を抱き込んだ木の根とか

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平べったい切片の大石とか、読めないトタン標。面白がって下りていると、

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 杉林になった。暗いはず、いつの間に細かな雨が降っている。

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森を抜けた足元に落ちていた指導標、目の前の広い空き地は何?

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車道は傘を差して歩く。一軒家(甲斐犬)やお寺↓、別荘?そして高原荘を過ぎ、

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すぐ先に(なつかしの)大久保平のバス停があった。

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「お疲れさまでした」「ありがとうございました」

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帰りの車道の石垣にはコアジサイ

前回と同じバスで塩山に出て、それからJRに乗り込む。

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山の中で、唯一気づいた ドウダン

ゆったり歩けた一日、 カラリとした陽ざしと若々しい緑を堪能できた一日。

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生まれたてのギンリョウソウ

今の私にとって幸せな山歩きってこういうのかも。

では またぁ   (^_^)/~
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大菩薩湖親水ルート & 砥山西尾根 

2025.05.18(日)  曇り/晴れ

甲斐大和~上日川峠のバスは08:13発→小屋平。
みな石丸峠方面に登っていくが、私たちは上日川峠方面へ下る。
いつもただ通りすぎてしまう道を、きょうはゆっくり歩くつもり

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シロバナヘビイチゴに迎えられ、続いてワチガイソウやクリンユキフデ・・・、続々登場する春の花たちに有頂天。すぐ右に分ける道を辿ってみると、水場や東屋。このあたりが「親水広場」だろうか?

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元の道に戻り、、、花の名前をよびつつゆるゆる歩くと、沢にぶつかった、子鹿がゆっくり逃げるでもなく草を食んでいる。

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沢を越えると深い森の雰囲気が迫ってきて、道は溝状になった。
ミツバツチグリやエイザンスミレ、ニシキゴロモなど賑やかだ。

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ネコノメ族が姿を見せ始め、次の沢を越える。左側には美しい谷が広がった。
苔を生やした大ブナ。若葉をまとったモミジ。ササ原に涼やかな森が続いていく。

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上日川峠への道を右に分け、初めて歩く道に入る。
苔の種類がぐんと増えクリンソウの芽もみかけたりして、わくわく。

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分岐では右(自然観察歩道)の登りを進む。この静謐さの中、ゆっくりお茶するのは最高の贅沢。だからわたしは山に来る~❤

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よっこらしょと腰を上げ、小鳥の声を耳に先へ進む。ルイヨウボタンが芽を出す、オオカメノキの白花もチラホラ。

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木道(自然観察歩道?)*とぶつかった。手すり付でおしゃれな、車いすベビーカーもokという幅広な道だ。

歩道を左に展望広場を目指す。木道は地面より一段高く作られているので、カエデの花をすぐ目の前に見ることができた。

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木道は劣化も早く、所々修復されているが追いつかないのだろう。穴が開いたまま注意喚起の棒がさしてあったりして、管理のご苦労がしのばれる

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右側がひらけて開放感があり、高木も間近にみえる。大勢の人たちに利用されるといいと思う。

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展望広場に到着。木製デッキにベンチ、南にはカラ松の上に富士山が覗いていた。大菩薩(石丸峠)もギリギリみえた。

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ゆっくりランチの後、来た道を戻り*で直進すると、カラ松林からブナモミなどの重厚な森になる。いやはや大菩薩の森のなんと豊かさ!

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車道に出ると、右手奥に上日川峠の駐車場が見えた。「砥山→」に従い直進、

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「学術参考林(大菩薩のウラジロモミ林)」の標柱をすぎ、5分ほどで砥山への道に(登山道は山頂を巻いてしまう)。お饅頭のような丸い凸を二つほど巻き砥山へ初登頂。すばらしい大ブナ、三角点、小さな山名板。

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山頂から西へ直進と思いきや、いったん南に鞍部まで下り「砥山峠」に。
ここで(日川尾根)と合流する。

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きょうの下り(右折)の道形はしっかりしてた。快調に下っていたが、道は崩れて行き止まり、左下の林道は高すぎる。そこで砥山峠に戻り日川尾根をすこし北上、適当なところから林道に下りた。

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落ち葉の積もった巾広な林道を歩く。

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左に聳える擁壁は所々壊れているが、右側の谷は美しい緑にうもれている。

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眼にも鮮やかなトウゴクミツバツツジの岩尾根にも出会え、小躍りする。

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林道からの砥山西尾根はしっかり延びている。あとはこれを辿るだけ、峠道なので、急なところは巻きつつ、主尾根にそって降りていくそうだ。

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巻き道が尾根に戻ると大岩が多く分岐も多く、筋が見えづらい。私には無理だ・・。で、ひたすら安全第一に心がける。岩が多いので、道なのか違うのか、判然としないところもある。ひたすら注意深くリーダーを追いかけた。

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順調に下っていても前方が大岩で切れ落ちていたり、経路が判然としていなかったり、いかにも道らしき所もあり、
ふいに大送電塔に出た。地図のとおり現れた林道を横切り再び山道。

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尾根に沿って道はしっかり延びていた。ギンランを見たり、ヤマツツジが緑に映えていたり、そんな景色に癒やされる・・

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ザレ地が現れたが、さほど長くなかったので無事通過。どんどん高度を下げる。明瞭な道は、溝状で落ち葉で埋まっているし、倒木が多く潜ったり巻いたりなど。、歩きづらかったけど、OK、OK。

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やがて沢音が聞こえた。その沢が真下に見えたが、なんか変?。 うわ~、ずいぶん荒れた跡。いつの水害か? 対岸にはガレキが積み上かっっている・・。

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ガレキを乗り越え、待望の林道にあがる (^o^)  ガレキを7片付けるのは、さぞかし大変だったろう。
太陽が照りつけ暑いこと。でももう安心。とっておきのカルピスをごくごく一気飲みする。

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林道をしばらく下り、川辺の木蔭でひと息つく。

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転がる四角い石にクサビ跡
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すぐ先に家屋が現れ、大通りに突き当たると、「大久保平」のバス停だった。
塩山行きバスの到着の15分前!

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結果的に厳しいコースになってしまったけど、楽しかった。リーダ-さんの気苦労のおかげなのだ。。。。o(_ _)o感謝しかない

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こういう楽しいことは もうできないかもなあ?とも思ったりもします


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では またぁ   (^_^)/~
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前田橋から登る大楠山   風涼やかな照葉林に咲く白い花

2025.05.20(火)  晴れ         

前からYさんと約束してた横須賀の大楠山(241.3m)に出かけた。5月とはいえ照りつける陽ざしは強いので、登りは前田川沿いの遊歩道から。

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川岸には飛び石が設置されポンポンと渡って行かれる、

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湧き水が集まって流れる前田川は、想像以上の清流で、崖の上が住宅地とは思えない。

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ゆっくり休憩しながら30分ほどで道路に上がる(尾片瀬橋)、ここから山道だ。
溝のような登山道が緩やかに続く。

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所々の階段も歩きやすい。と、ここでYさんコケた。
その先ペースがあがらないが、骨には異常が無いようでひとまず安心だ。

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やがて大楠山のいろんなコースが合わさるようになり、階段も若干急に。Yさんはつらそう、あと少しだ、ガンバレ!
目の前には展望台、山頂か?と上がってみる。東西南北見晴らしが良い、

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ここは山頂でなく大楠平で、東方向に見えるのが大楠山と分かる。
国交省レーダー施設やその他多くに施設が建っていた。

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5分ほど先の大楠山は、広々とし、三角点が鎮座している。
うっ、ものすごい風。あわてて岩の陰に回り込んでランチにした。
「山頂まで、来られてよかったわぁ」とYさんはしみじみ言う。

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下山は一番楽そうな「大楠芦名口コース」にして正解。山頂に建つ各施設への車道らしく、簡易舗装され勾配もおだやか。おしゃべりをしながら下りていけた。

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ヒメウツギ、コゴメウツギ、ノイバラ、エゴノキ、スイカズラ、ガマズミ、センダン(写真)、サンゴジュ・・さまざまな木の白い花たちをたのしみつつ・・

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そして繁茂するトキワツユクサも・・・

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しばらくすると「へっぴり坂」標柱や「ため池」を見る。そして里に出た。

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大楠芦名口からは逗子行きバスに乗車。「そうだ、去年の逗子で行き損ねたあの店に行こうよ♪」ふたりでニコニコ。

逗子でその店に直行し、念願の山帰り生ビールを、まぁ、なんと美味しいこと。
メニューには酒類はもちろん、つまみも多種多様なものが揃っている。

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帰りの電車の座席に腰を下ろす。ほろ酔い気分って、こんなにいいもんなのか、また逗子から電車で帰るコースを考えなきゃ、あの店に行くために、うふっ

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では またぁ   (^_^)/~
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