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三浦富士(183m)~武山(200m) 横須賀

2025.05.13(火)   晴れ        
 京急長沢駅のまん前のグリーンハイツは、50年ほど前に作られた大規模集合住宅群、その裏の緑の丘が、三浦富士から武山に連なるきょうのお山だ。駅前の絵地図を見て、予定より手前の「三浦富士登山口」から山に入ることにした。

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登山口の階段をあがると、右に「平和の母子像」が建つ。1977年9月に横浜緑区で起きた米軍機墜落事故の、犠牲者を偲ぶ平和の母子像とか、衝撃的な事故だったのでよく憶えている。(写真は隣の解放戦士の碑 不思議な佇まい)

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照葉樹の鬱蒼とした山道は緩やか、でも昨日の雨で足元が泥濘だ。

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栗の花の香りがふわ~と漂ってきたり、センダンの細かな花が道にびっしり落ちていたり、エネルギーがいっぱい。じょじょに急になると両側はハコネザサの竹藪になり、お助けロープ出現。滑らないようゆっくり、注意深く登っていく。

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YRP野比からの道をあわせ、じき三浦富士山頂に飛び出す。大きな石祠2基をはじめ石造物が多い。三浦富士(浅間山)は津久井浜の浅間神社の奥宮とか。
岩がちの山頂の一角からは富士山も拝めた。

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その先、ウツギ、ノイバラなど咲きほこる、明るい道を歩いていく。

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道を縁取るのはトキワツユクサ。まるで公園の植栽のように整然と咲く、綺麗ねという前に……ちょっと待った! 以前は別の野草があったのでしょう?。

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そのまま明るい木もれ日を浴びながら、双耳の片割れ砲台山(大塚山)に。  (横須賀市のHPによると)『昭和初期に海軍が砲台を造ったことから、砲台山と呼ばれるようになりました。海上保安庁の武山受信所があり、パラボラアンテナがそびえ・・・その横にすり鉢状の砲台跡あります。中央にはかつて高角砲が据えられていました。側面に開けられた8個の四角い穴は、弾薬の格納庫と思われます』

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12:00に、武山山頂(200m)に到着。コンクリ製の展望台(アゼリアハウス)に登ってみた、お天気は良いのに霞んでいた。

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階下は日陰のランチ場になっていて、ゆっくりお昼をいただけた。
5月の光と風、ホ-ホケキョの声が元気に響くお昼タイムだった。

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武山不動尊にお詣りし、

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津久井浜方面に下山する。階段がえんえんと続き、滑らないよう気を遣った。
階段が終わるとあっけなく舗装路(林道?)で、あとはすいすい。
みかん畑を通り過ぎ、

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いちごのハウスが現れ、キャベツ畑、かぼちゃ畑、スイカ畑などがつらなり、太って旨そうな野菜の出来を眺めつつ、

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津久井浜の駅まで歩いた。きょうの200m低山縦走、満足感ありました

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低山里山縦走は楽しい。里山には人との繋がりがあり、歴史を感じながら歩ける。


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芽吹き直前 源次郎岳 【大菩薩】

2025.04.24(木) どん雲      2人

緩やかな尾根をゆっくり歩けば、深山の雰囲気を味わえる源次郎岳。 
曇り空だがお天気は快方に向かっているらしい。

下日川峠下のゲート前で下車(760円)。

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林道の、左の谷を隔てる大菩薩の山並みの上半分は雲に隠れ、下はカラ松で覆われている。時々光が射すとぽ~っと黄色が浮き上がる。

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アブラチャンやダンコウバイが咲き、舗装路には柳の花がたくさん落ちていた。

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2番目ゲートを潜り、少し歩くと道が分かれる(道標は???)。

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私たちは伐採地脇の鹿柵沿いを進む。霧が濃すぎて周りが良く分からないけれど、道は背の低い笹原にハッキリ延びている。

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カラ松の中にトウヒやコメツガの大樹も混じってきた。幻想の世界を漂う感じ。

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じきブナの巨樹が霧に浮かび上がる。芽吹き前はシーンと静まりかえる。

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あ、花が咲いていた。小さな花のフジザクラ?、超可愛い。まだ蕾が多い。

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よく見たらウグイスカグラも咲いてた、大木のウグイスカグラは里山ではめったに出会わない。ここでも森の中で、静かに春を歌っていたのだ。

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源次郎岳は、昭文社地図で『往10分復15分』、でも10分は無理だよ。
小さなアップダウンが幾つも続く。

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裸木ばかりの雑木林。ミツバツツジの紫ピンクの冴えた色が浮き上がる。

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山頂着は12:10。まぁまぁのペースで歩いたはずなのに20分もかかったとは。
*帰り駅でゲットした甲州市トレッキングマップには『往20分復25分』。

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ちょうど陽が射し、視界がクリアになった。遠望はきかないれど秩父?の山々が連なる。てっぺんの巨木たちは伐られてしまっても、源次郎岳は佳き山だ。

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分岐に戻り日川尾根を南に下る。カラ松林に可愛いフジザクラ(まだ蕾多し)や満開のウグイスカグラが次々と現れる・・2週間もすればここは青い森だ・・。

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「牛奥峠・山神・蛤岩」の少し先にお気に入りお地蔵さんのタッチして 
すぐ下の深沢林道を横切り、「嵯峨塩の広葉樹林」に入る。

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芽吹き前の今は、巨木のクリの老いた様子が目立ってしまう。

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ブナの巨木も点在する雑木林をトントン下る。
牛奥の集落を見下ろす所で尾根から降り、嵯峨塩鉱泉に向かって一直線。。

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さっきから地面に落ちている黄色い点々は「ヤドリギ」 でした。
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木立の向こうに嵯峨塩鉱泉が見えた。この先急降下。

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下山口(嵯峨塩鉱泉)に到着したのはバス到着の10分前。
時刻通りやって来たバスの運転手さんは「間に合ったね」と迎えてくれた。

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甲斐大和からのJRの車窓も楽しい。駅ホームから山の様子。

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車窓からの緑には圧倒的に藤の紫、キリの花も咲き始め、高尾駅では青々としたすっかり見慣れたいつもの風景だった。

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今回は芽吹き前で、最初がっかりしたけれど、なんのなんの。
この時にしか見られない森のようすが新鮮だった。「気づく力」って大切だな…

 

下山の最後に、 清々しい青空が広がった。
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下山の最後、
 青空が広がった。

では またぁ   (^_^)/~
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