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晩秋のトズラ峠~稚児落し~浅利

2024.11.10(日) 晴れ      3人

タクシーはトズラ峠まで。「峠のおじぞうさんを見てからいこう」と切り通しの北側にご案内したが、どこ?どこ?  あ、この石!もしや。。

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倒れて転がる石塊をお助け申し台の上に据え直す。

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大月市の「岩殿山」の標のある峠南側の奧に登山口。
稜線は細く岩がちで注意深く行かねばならない。でもナ~ントモ楽しい道。

じき、細いながら景色を楽しみながら歩けるようになる。

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すてき勾配の雑木林、赤松を透かし隣の緑濃い山なみが、懐かしい。
この秋はヤマツツジがよく咲いている

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富士山のよく見える鞍部から、ヤホー!!

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急登を乗り上げたピークは送電塔、手書きで「笹平北峰」(730m)とあり。
おっと、尾根が二つに分かれる、ここは右(一見ガケに見える急降下)、

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笹平は平頂で右檜林/左雑木で面白みがない。昨今珍しいスズタケ繁茂ゆえ右側に寄って進んでいたら下りはじめた。
とって返し、無事ご三角点とご対面(時間があるゆえご丁寧な歩きしてるよ)。

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檜林が終わり、サンサンと差し込む陽ざし、灌木が主体のいかにも里山風。
送電塔を過ぎると、あっという間に「稚児落し」道標のある小広場に到着。

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このまま降りてしまえば早すぎるし、稚児落としは半分しか歩けない。「天神山に足を延ばそう」と、気持ちよい真っ直ぐな尾根を一気に天神山に。
手前の祠で天神様とご対面。

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三角点の隣ピークをポンと踏んで来た道を戻る。

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そして稚児落とし、きょうは明るい陽ざしに不穏なイメージはない。初めて来たとき、史実の悲惨さと風の強さに震え上がっていたのを思。その時は岩に生えた松は枯れていなかったっけ・・

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「岩に丸い石がたくさん、不思議だなぁ」いわれてみれば、なるほどゾロゾロとどれも見事な丸石たちだ。

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嬉しい気持ちで浅利に向かってバンバン降りる。最後のコシオガマさん。

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ふらふら歩いていたら、いつの間に3時過ぎ。岩場には終盤のリュウノウギクが西日を浴びてたゆたっていた。

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あっけなく浅利川を渡りバス通りに出る。なつかしの花咲山登山口や馬頭観音さまを眺めたりしながら、大月駅に向かう。

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大月駅の販売所で売っていた「ぽろたん栗(奈良子産)」

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遅出(^o^)の山歩きもいいものなんてお年頃。おつきあいくださったみなみなさま、ありがとうございました。おかげで連日ほっこりさせていただいてます。

 

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優しいうねりの吹切尾根あたり &雁ヶ腹摺山

2024.11.03(日) 晴れ  一時 曇り

朝7時過ぎの大月駅、なかなか来ない空車のタクシ-。やっぱり予約は必要か?
やっと到着した大峠にはもう路肩の列。ガスに包まれている南側の富士山を遮る
雲の幕が開いていく、この劇的光景をしばし・・眺めた。

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雁腹山への登山道は赤や黄色が点々と見える中、藤本新道はゆったりと高度を
上げていく、逆光を受け、幹や枝は黒々と太く、赤と黄色が透けて見える。

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とちゅうで ぶらり吹切尾根分岐を徘徊モードで歩いた。

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分岐☆に戻り、雁ヶ腹摺山に向かう。

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所々大きな石が転がっている。ほとんどの木々は葉を落とし、あくまで明るい
山頂付近。大きな四角い石は、山頂手前のジャンダルムだ。

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そこを過ぎると草地になり、ホラすぐ先に山頂が見える。

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山頂には2.3人。半分霞にけぶってたけだるい絶景がひろがる。
山ガール?たちの高いテンションに、こっちまで元気だ♪♪ありがとう

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彼女やオジサンたちの消えた山頂で、しばしぼーっと過ごし、
少しばかり小金沢側を覗いてから下山する。

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下山の最後の気になっていた尾根に寄ってみた。
ここのカエデはきょういちばん真っ赤でファンファーレのよう

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大峠でタクシー待つこと40分、駐車の車は次々走り去り、次第に寒くなってくる。黒岳側東屋の脇のマユミの実が超たわわについていて驚いたなぁ、もおぉ。

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突き抜ける青空と大展望【大菩薩】  久しぶり唐松尾根から稜線に!

2024.11月7日 (木) 

木曜隊のやまのぼりは定番の大菩薩。

甲斐大和駅8:02着。停車中の8:10発バスはぼ満員。乗れたのは10人くらい、
「臨時便が来ますから」とバスは出発し、残されたお客は9:00まで待ちぼうけ。

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上日川峠のオジサンがいうには「週末はバスが4~5台来たよ。今日の臨時便の運転手さんは非番だったの、普段は農家」とか。バス・タクシー会社の運転手不足は深刻なのだ。今後利用するときは 平日でも要注意φ(.. )。

上日川到着は1時間遅れたけれど、まぁのんびり行きましょう。ロッジ長兵衛から山道に、広葉樹はいい感じに色づき、青い空と見事なコントラストだ。

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「こうやって美しい紅葉に出会えるのも日本に四季があればこそね~」などと話しながら、福ちゃん荘から唐松尾根に入る。

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何度も来たような気もするが、実は久しぶり。カラ松は終盤だけど、突き抜けるような青色に真っ直ぐな幹とベージュのモシャモシャした葉がいい感じだ。

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この先急登になり石も増えた。ゆっくりゆっくりを心がけていく。登るにつれカラ松林からトウヒのどっしりした黒木に変わるり、木立を空かし、大菩薩らしい笹原のうねりが垣間見え、テンションがあがる。

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所々の大岩に乗ればすばらしい展望。青々と水を湛える大菩薩湖、あの辺りのカラ松はまだまっ黄黄!うわ-い、大きな富士山。なびく山裾から続く山並みは南アルプスだ、ひゅうカッコイイぜ甲斐駒 ❤

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12:00雷岩に到着。大勢のハイカーが展望とランチを楽しんでいた。若者が多めなのも「大菩薩ぅ~」ってかんじ。

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ランチ後、稜線をゆっくり下る。空はすかっと晴れ上がり、広々とした景観に心もスカッ!! 
「おおっと、妙見の頭に寄らなくちゃ!」訪問者が少なく静かなので外せないピークだ。(振り返って)

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山頂には先客が二人ほどいらしたがすぐ立ち去った。
『北辰妙見大菩薩』の石塔。

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西には富士山、そして南ア・・・の雄大な景色、

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頭からは、真下の賽の河原を目指し、ざれた斜面を下る(道形あり)。

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石積み地帯を摺り、親不知ノ頭は割愛して、介山荘までひとっとび。
山々はだいぶん靄って、夕日色に変わろうとしている。

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介山荘からは車道のような巾広の登山道を下る。すっかり秋色の道を夕日に向かってのんびり歩く。

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上日川峠ロッジ長兵衛でコーヒー、小屋の兄さんが、丁寧にドリップしてくれるのだ。ふと窓の外をみると、バス停に人の列ができている、兄さんに「乗り切れないこともある」といわれ、あわてて飲み物をテイクアウトして列に並んだ。

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甲斐大和ホームで、ハイカーたちに混じって電車を待っていると、さっきの大菩薩峠で(石丸峠を回れば?)なんて勧めといた若者が、わざわざ「とてもよかったです。ありがとうございました」と言いに来た。「なんていい子」せんぱい顔の私たちは、ほっこり今日を終えたのでした。

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上日川峠から甲州高尾山  峠繋いで尾根越えて

2024.10.26(土)-27(日) 
例年はちょうど紅葉最盛期のころですが・・さて今年はどうでしょう?

甲斐大和発のバスは思っていたほどではないものの乗り切れず、
臨時便が準備されるという。私たちはギリギリセーフだった。

終点上日川峠で下車し、下日川峠方面への道を行く

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カラ松は黄葉せずに散ってしまったのか。
けれどそこそこ色づいた広葉樹がわりと多く楽しい。

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ときおり左に林道が近づくと、すぐ下には大菩薩湖が横たわっている、

電波塔の建つ小平地には、美しいリンドウの青があちこちに散らばっていた。

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山道から舗装路になり、山腹をへずって延びていく。
曇天だったけれど左(東)側がひらけ、豊かな山のうねりが見晴らせた。

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土手にはテンナンショウの真っ赤な実、足元にはなんとタンポポの花が・・

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(下日川峠)やがて林道から分かれ山道をいく。カラ松林を抜けたとたん森は一変し、深さと静けさに溢れはじめた。至福の時間。。

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源治郎岳との分岐まできた。全員一致で源治郎岳往復はパスパスパス。
そのまま下り「山ノ神」の石碑だが、半分に割れ「神」の岩が転がっていた。

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やがて林道に下りる。きょうはここら辺まで・・(きょうの富士山★こんな風)

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翌朝の富士山はこういう風、周りのキンキラ紅葉が、朝日に映えている。

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牛奥峠から山腹をへずる道を辿ると、明るい雑木林に誘われる。
紅葉の始まりかけた木々と涼やかな林床、木漏れ日が軽やかなリズムを刻む。

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そのまま境沢ノ頭に続くなだらかな尾根では、クリの老巨木と再会。
たった4ヵ月前のことなのになつかしい。

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あっという間に境沢ノ頭に到着。旨そなキノコと三角点。

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さて深沢峠へ下る段取りだが、ここが降り口なのは確実とはいえ、ハテこれほど荒れていたか?少し下り右から作業道が合わさったところで、「ああ、4ヵ月前もこうだった・・」とやっと思い出した。

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私たちはそのまま快適にずんずん下る。しかしどこかで右に寄りすぎたよう、林道に着地したのは正解のやや北寄り、1mくらいの擁壁を飛び降りる羽目に。
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今回は林道を歩く。辺りはすっかりガスに覆われ、紅葉した木がぼーっと浮かび上がっていたり、御坂辺りが山水画の趣で浮かんでいたりの景色だった。

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深沢峠~大滝山(宮宕山)~林道(蜂の巣注意)を歩く頃、全員がキノコ眼になってしまい、下ばかり見ていた。おかげで秋の名残の花を楽しめた、ヤマラッキョウ(左)、コウヤボウキ(右)、ヤクシソウ、リンドウなどなど。

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林道を突っ切り富士見台(1170m)に向かう斜面は、ススキが伸び放題。

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富士見台はほどよい広さ日当たり良し、と、いうことでセンブリ(ほぼ蕾)の群生地だった。夏は花園かな。
荷物をデポし、甲州高尾山にひと登り。着いたのは「仮称東峰1120m」の岩峰だ。

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「展望はここがベスト」と隊長はリンゴをとりだした。最後のおやつが体に浸透、水菓子さいこう!
もちろん私たちはここまでで、戻ります。

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富士見台からは大滝不動尊へ下るだけ、とは大甘な見通しだった、荒れに荒れ、倒木のバリケードがえぐい。潜って跨いでまた潜る、最後にして唯一の難所だった。

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傾いだおじぞうさまが見守ってくださってるよ・・・

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大滝不動尊をさらっと通り過ぎ、(大滝の水量がなんとも少ない)、
山門前でタクシーを待つ。林道脇にはメハジキの花がかわいかだった。

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勝沼ぶどう郷駅。売店のジェラードをいただきつつ、高級ブドウがどんどん売れていくのを感心したりしながら、ゆっくり次の普通列車をまつ。こういうのって、なんかいい時間。「はじかの」・・なつかしい響きだわ。

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今回はおおむね下りのラクラクやまたび。歩きながら10年20年前のことを思い出そうとしたが、あまりに憶えていないことにびっくりした。

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