快晴の秋田駒ヶ岳
2024.07.02(火)快晴
待ってました、青い空! 乳頭温泉発のバスは、秋田駒登山のハイカーたちで埋まっていた。 ↓ バス停から八合目小屋へ向かう登山者
そそくさと山に入る。ほとんどのハイカーは阿弥陀池への新道に消え、私たちのシャクナゲ通りは静かだ。
ハクサンシャクナゲの大きな花が、目の前に次々現れ、なによりの励ましに。花の上には青空が広がり、振り返ると乳頭山の尖った頂きが浮かんでいる。
小沢のほとりで水飲み休憩。青くさい空気と沢の音に包まれ、
秋田に来ているんだなぁとしみじみ思う。
ムシトリスミレやサンカヨウ、ツマトリソウが咲いている。目の前に聳える砂の山が焼森。樹林帯から灌木帯に変わると、マルバシモツケやエゾツツジや、
そしてミヤマダイコンソウの黄色の群生。
靴の下のスコリアは、昨日までの雨で湿り歩きやすい。一歩一歩登っていると、砂地斜面にポツポツとコマクサが出てきた。
焼森のピークが近づくにつれ、強い風が吹き荒れてくる。ウインドブレーカ-のチャックを首まで閉め、フードをシッカリ固定する。砂地に登山道が付けられ、ミヤマダイコウンソウの大きな群落ができていた。
横岳との鞍部から灌木帯になり、コミヤマハンショウズル(蕾)、コケモモなど見られ、ここもまたシャクナゲの道だった。
横岳には、阿弥陀池からの馬ノ背を伝い、勢のハイカーがやって来る。右の展望は阿弥陀池と男女岳、
左側には大焼砂の尾根と馬場ノ小路(ムーミン谷)、そして田沢湖の青い湖面も見晴らせた。なんとも素晴らしい展望。
大焼砂に下る道はすさまじい強風が吹き荒れる!!再び、ウインドブレーカ-のチャックを閉め、フードの固定をした。
足元にはイワベンケイとかオノエランとか…、。。。じき灌木が消え、
コマクサやタカネスミレの住処になった。ついコマクサに気をとられ、タカネスミレは葉っぱばかりを見ただけあが、花の大群落があったらしいが見逃した。
風が強すぎて、花に酔いながら歩けない。ひたずら下り、国見温泉との分岐にきて、ホッとする。風に煽られるのはこれでおしまい (^o^)
右折して相変わらずのスコリアの道も、風は弱まっている。それにこちらのコマクサの数の多いこと!
じき青々とした草地に変わり、馬場ノ小路が始まる「。少し歩いただけでチングルマの大群落が現れた。
素早くベンチを確保。周りをぐるり、緑の丘に囲まれ、青い空が突き抜け、真っ白の雲が浮かんでる。耳元には小川のせせらぎ。そよ風が吹く。
大きなの池を渡ると、今度はゆるい登りに。
笹が増え、草丈が増し、花の種類が増える、
ミヤマカラマツ、ミヤマダイコンソウ、オノエラン、ヒナザクラ…。
わお!シラネアオイやショウジョウバカマ、サンカヨウも残っていた。オオバキスミレやミヤマキンポウゲ、雪が溶けたばかりのお花畑。
ついに馬ノ背への急登にかかった。見るからに大変そうな壁は実際もキツかった。すぐそこに思えるのに、登っても登っても上がある。楽しいのは岩稜の花が増えたこと。
ようやく馬の背稜線に立ち阿弥陀池を見下ろし、どれほどホッとできただろう
阿弥陀池周りの花は終わり、荒れ果てた雰囲気だった。木道が古く歩きづらかったせいもある。懐かしの避難小屋とトイレに立ち寄り、男女岳はパスし、八合目までの新道に進む。
新道には、意外や花が多い…さすがに秋田駒は花の山。どこも花で溢れている!! そして真ん丸の田沢湖の、その青さのなんという美しさ。
ただ足元は石ゴロゴロで非常に歩きづらく。片倉岳展望台までが長く感じられて悲しかった。
でも木道になれば八合目までは直ぐ。バスの10分前に小屋に着く。
ザックに荷物を押し込み、バスのシートに座り、ようやくホッとした。
10年越しの願いがかなった「馬場の小路のチングルマ」。満足の山旅だった
よろしければ・・こりらは大昔10年前の記録です 秋田駒ヶ岳~乳頭山①
では またぁ (^_^)/~
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