緑の渦の豊かさよ☆☆☆嵯峨塩~隠れッ窪~境沢ノ頭~大滝不動尊【大菩薩】
2024.06.09(土)晴れ
そろそろ梅雨が始まる、きょうは気持ちよい晴天の最後の一日かも。。という思いで出かけた。 8時すぎ甲斐大和駅の上日川峠行バス停には長蛇の列。
定刻の8:10発に乗り切れず,臨時の9:20便に乗って嵯峨塩鉱泉に。
下車したとたん、春ゼミの声と緑の渦に巻き込まれた。
源治郎岳入口 の階段をひと登りして森に入る。
若い軽やかな雑木林には、ときおり大ブナや大ミズナラも点在する。
踏み跡は、いったん右に曲がり左に大きくカーブし隣の尾根に乗り、そのまま北西にほぼ一直線。
水道施設やアンテナを過ぎ、標高1350mを越えた辺り、
すらりとした白っぽい木肌のシナノキが、次々と現れた。
すぐ先で林道にぶつかる。右は源次郎岳、私たちは左に進む(11:15)
林道沿いに咲く初夏の花たちが楽しい
サワフタギ
30分ほどでゲートに出た(牛奥峠)。左に公園。
林道のゲートを潜り「かくれッ窪」を探しながら歩く。
左の崖はずんずん高まり、右の谷はかなり深い。今は舗装されているけれど、往時は険しく寂しい道だったろう・・・(振り返って写真)
その時、路肩に石碑(甲陽東山妙見損力縁起)を見つけた。
崖の裏に回ると、大岩の裏の窟に、星の精のような妙見尊石像が祀られていた。綿々と地元に守られてきた神さまだ。
ご神木の大椹(さわら)は切り株になってしまったけれど、傍らに二代目がすくすく育つ。
次は、境沢ノ頭を目指す。尾根道の緑の清涼感と豊穣さに圧倒された。
ここもクリの大木が多い。全身をが大きくねじらせ、個性をアピールしている。
じきポンと「仮称牛奥山1490m」に出た。
さらに進む。相変わらずクリの大木が多いが、オノオレカンバ、ミズナラ、ブナなども。
勾配は殆どないし足元は涼やか、、こういった森が、どうかどこまでも、そしていつまでも、続きますように。
到着した境沢ノ頭は、予想外の殺風景。三角点と山名標でそれと知れた。
次の目標は深沢峠。尾根上に時々仕事道が現れたが・・尾根を通す。
じき尾根突端から舗装路に降り、2、3分歩くと深沢峠の名標があり、北への林道にはゲートがかかっていた。
いっぷくして正面の尾根をよじ登る(直ぐ終わる)
宮宕山(大滝山)に向かう尾根道は歩きやすい
宮宕山(大滝山)には30分後、次の棚横手山は20分後に到着。
皆伐されたのは30年以上は前のことと思う。ひらけてはいるが、今はそれほどの展望はない。
登山道は日当たりがよく、コアジサイが咲きだしていた。夏はきっと花の道。
不意に林道に下りた。エアリア地図を見ても複雑な分岐の所、
私たちは大滝不動尊を目指し、車道を左折。
車道から山をへずる杉林の道に。
思ったより長く感じる。じき、遠く滝の音が聞こえ、木立の切れ目から一瞬、真っ赤なお堂も見えた。でも道のりは長い。
最初の方丈には「金界坊阿闍梨」と染め抜かれた紫の幕がかかる。
大滝不動尊をこの地に開いた偉い方のよう。
この先、階段や急坂ヶ続くようになり、浮き石も多く歩きづらい。ゆっくり下りねば。
所々小さなお堂、天狗堂?やら、弁財天?やら(雨乞い場?)。
遙か高みから落ちる大滝以外にも、多くの滝があるようだ。
壮大なお寺に圧倒されながら、下り続け 本堂の前に出た。
大滝を背負って、堂々たる赤い建物は威厳がある。
本堂脇に置かれた古い童子像たち
最後に仁王門を潜り、林道におりるた、やっと、終わった。
と思ったは甘く、タクシーを呼ぶにも圏外とは。慌てて林道を少し下り、どうにか繋がりホッとした。この時間、駅まで歩くなんて、、、もってのほか・・じゃん?
きょうは、なんの目論みもなく出かけたのに,なんとも大きな恵み(豊かさ)を、かみさまとなかまに教えてもらえた。すてきな山の中で、人っ子一人 会わなかったなぁと 帰ってから気がついた。
林道脇の崖地に・・ヒメシャガ
甲斐大和→嵯峨塩鉱泉09:50-林道11:15-牛奥峠11:35(20)-かくれッ窪12:05(20)-牛奥山13:00-境沢ノ頭(50)-深沢峠14:55(10)-宮宕山15:30(10)-棚横手山16:00-林道16:40-大滝不動尊(17:0~仁王門1730)17:40(タクシーコール)18:05→勝沼ぶどう郷駅
では またぁ (^_^)/~
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