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吹切尾根 まさに盛りの錦秋を ~

2023.11.14(土)  

始まりは大峠。 雁ヶ腹摺山に繋がる登山道は尾根を右に巻くと、じき岩っぽくなり、2度ほど木橋を渡る。30分後には吹切尾根の入口にいた。

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穏やかな尾根、優しい凹凸は流れるよう。気づけば10分も休憩していた。

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立ち去りがたい気持ちをふっきり、歩き始める。 行けども行けども和やかな尾根のライン。散ってしまった木も多い中、

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オレンジのオオイタヤメイゲツと、緑のミヤコザサの美しさが、きわだつ。

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と思う間もなく赤いイタヤメイゲツが増え、いつのまに、
あたりはすっかり真っ赤赤の夢の中にいるかのようで・・・。

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突然、前方に広大な伐採地が現れた。右に回り込みながら下る尾根は、
オレンジ色に染まり、点々とブナやミズナラの、老木や倒木があり・・・

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鞍部に出ると右は富士山も望める展望池だった。日当たり良く、一面にナギナタコウシュの群生地。お向かいには工事中の林道が手に取るようだ。

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1522m辺りにさしかかり、良きところでランチを・・と歩いていく。右側はオレンジ色の雑木林。左は鹿柵。雑木の森はフカフカな落ち葉のクッションで、踏み込む足が心地よい。適当なところで腰を下ろす。静けさが染み渡る・・。

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昼食後、尾根歩きを続ける。鹿柵のかなたには、姥子山の西峰と東峰が、その向こうには泣坂と大峰が、相似形で横たわっていた。

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その先、樅(ツガ?)林の登りになり、登り切ると大ブナの続く尾根。
和やかなこの辺りが、吹切ノ峰だろう。

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「野脇ノ峰」山名表示(&三角点)を見逃してしまい、登り返して確認。
東への尾根を辿って、林道に下りた。

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事前に地形図を見たとき「最大難所」と思った1400mからの急降下、なるほど
尾根が細くなるが、立木や岩(滑らない)を伝い、気を抜かないで下れば、
無事、緩斜面に降り立てた。

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この先も、吹切尾根はずっとずっと雑木林。後半の中ほどにはブナの巨木も数本立ち並ぶ。相変わらず続く紅葉も、だんだん緑が勝ってくる。

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ところどころ、ハッとするような紅も現れる。

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やがて送電塔に到着、展望はわずかだ。15:00ともなれば、しんしんと冷え始めるこの頃、前方に見える鳥屋ノ丸はすぐ先。ガンバロウ。

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意外にあっけなく、鳥屋ノ丸の一角にいた。去年訪れたばかりで、その時
明るく好もしい山に思えたのに、きょうは全然。 東側の檜林の暗さが
せまってくる。早く下りたい気持ちがあったからと思う。

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そのまま山頂を通り過ぎ、下山にかかる。あと1時間ほどまっすぐ下りるだけと思った道が、なんとも歩きづらい。足元の石の転がりやすく難儀した。

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去年は、さらっと下りれたはずなのに、なかなか下に着かない。緩斜面はまだかなぁと思いながら、ついていく。里の近くでは、ナラガレが気になる。

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突然、アンテナに出た、ああ里に着いたとホッとしたは甘かった。もうひと息。

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桑西バス停に到着したのは、バス着の20分ほど前。ポットのぬるい湯でミルクコーヒーをいれる。ゆっくりあじわいながら 向かいの山々をボ~ッと眺め。

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翌朝目ざめても、まだ続いているしあわせ感。吹切尾根の空気感とか、清々しい風とか。わたしの中には鮮やかな絵巻がくりだされていた。

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では またぁ   (^_^)/~



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