徳本峠から大滝槍見台ﾋﾟｽﾄﾝして駆け下る

2023.10.１４～１５（土、日) 　
３日目　１６日（月）晴れ(朝はガス）

食堂に飾られていた写真、「どこから撮したのですか？」
｢大滝槍見台からだけど、櫓にあがらないとこの景色は見えないのですよ」。

今日帰らねばならない私たちにとって、霞沢岳へのピストンは厳しいが、
槍見台なら緩やかだし、３人とも行ったことない。きょうは槍見台だ！

あれほどの大雨も、明け方には満天の星、喜び勇んで５時過ぎ出発。

出だしチョット急なだけで、緩やかな起伏が続く。最初のピークで日の出を迎える。森が徐々に光り出す神々しさ！　同じ気持ちを分かち合う。Ｗさん撮影

シラビソ林は延々と続く｡少しでも登りになると息が上がるのが、我ながら情けない。ホントに悲しい。

周りのガスは少しずつ晴れてきた。仰げば真っ青な空が広がっていた。

途中の明神見晴しからの展望は、白い雲が湧き目をこらしても何も見えない。

「ヤグラに着けばガスも上がっているわよ」と口々に励まし合って、先を急ぐ。

ササからコケの森に変わった。そろそろ･･･と期待しながら進んでいくと､

「あった！」これがヤグラか。カビが生えていそう、古いし濡れている。

慎重にハシゴを登る。台は半分欠け滑りそう。手すりも所々落ちている。こわごわ立ち上がり、目をこらす。白い雲が絶え間なく動き、一瞬、山影を浮かべる。「わっ、雪、綺麗！」・・感無量。（Ｗさん撮影）

帰りはほぼ下りなので、とっとと進むことが出来た。

11:00過ぎ小屋に戻る。テント泊の二人が霞沢岳から戻ってきて「k2まで行けたけど、雪で危険だった」という。

私たちはパンをかじりながら荷物を詰め直し、女将にあいさつして、急ぎ下山。なにしろＫさんをまたせている。
(道はカツラの落ち葉しきつめ）

下りながら、眼前に見晴らす　穂高の美しさには釘付けになった。

明神分岐は13:00。待ち人は河童橋。急げ！！明神から河童橋までは、意外とアップダウンがある。人混みの河童橋のベンチで、ようやくホッ。Ｋさん言うには｢きのうの上高地は、暴風雨が40時間も続き、テントが飛ばされると思った」「でもけさは、良い写真がたくさん撮れました」見せて頂いた写真はアート。ｋさん撮影

自然は少し荒れ気味の時こそ、思わぬ絶景を見せてくれる。

沢渡で車を回収し、温泉に入り、酒屋で「徳本峠」というお酒を買う。渋滞がなく、意外に早く帰郷できて本当に良かった。
今回はＫさんＷさんＴさんのおかけで、北アルプスの絶景を見ることが出来た。ありがとうございました。

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