濃霧の森吉山涼し!酷暑の麓から楽らく
2023.07.26 (水) 小雨~霧
本州は大快晴で茹だっているというのに、ここ北秋田上空には雨雲が点々と散らばり、今日の天気は曇り&雨。 いつもなら(なんたる不運)と思ったろうに、雲がちで涼しければホッとするのは、最近の酷暑にさんざやられているせいだ。
ゴンドラ駅の秋田犬。人形絵はがきTシャツとおまえらは、よう稼ぐ。
ゴンドラ山麓駅は、閑散として寂しい。多くの人が働き、係のお兄さんは丁寧に案内してくださった。
空中散歩20分とは得した気分。山頂駅のビジターセンターは、木の香りのテーブル椅子&大きなガラス窓にすてきなテラス付きだ。
外は濃い霧というか霧雨に包まれ「こりゃダメだ」と観念、カッパ上下とザックカバーを装着した。これで安心、さぁ、出発だ!!(09:30)
ものの10分もしないうち、ハクサンシャジンやクルマユリが咲く道に。
溝状の道をせっせと登る。少しすると台地に乗り、左にうっすらと小山が見えたと思ったら一瞬で霧に隠れた。このころから足元は木道で歩きやすい。「マルバダケブキでじゃないけど、何?」(答)トウゲブキ。こんな清々しい黄色とは!
「この葉っぱの、この実は?」(答)シラネアオイ、初めて果実を見た嬉し♪
花期に遅れたとしても様々な発見があるもんだ。
やがて左の緩い丘の縁を行くようになる。 ミヤマホツツジ、
キンコウカ・・・。
左の丘に延びる踏み跡も気になるが、そのまま木道を辿る。まだか?まだか?
霧が深いというのはオソロシイなあ。【右・山頂、直進・阿仁登山口】分岐*に出合い(現在地OK)、道標のない左の階段を上り、そのまま石積みの小ピークに導かれると【石森1308m】
*に戻りさらに15分ほど歩いていると、突然、目の前に避難小屋、続いて森吉神社鳥居と社殿、その奧にご神体の冠岩がドーンと現れる(この辺りを前山という、石森とともに森吉山の外輪山とか)。
晴れていたら冠岩はもっと手前から見えたはずだ。
ツルキンバイやイワカガミ(花終わり)に飾られ、
神の岩は威厳がある・
森吉避難小屋は綺麗な小屋で、雨を避けて屋内で休憩。トイレのドアを開けてみて、ビックリ!右端が便器、踏み台で上がる。”用を済ませたら、必ず左のペダルを前+後15回こぐこと、風呂桶のような容器内のおが屑を攪拌するため”と【注意書き】に説明があった。これぞSDG'Sに沿った画期的発明品。そりゃせっかくですもん体験してみなくちゃ。山友2人は、体験しないそうだ。
いよいよ山頂に向かう。草むらに所々池塘が現たり、灌木が続いたりする。
タチギボウシの色濃い紫に飾られた道
阿仁避難小屋に出る。その先は花の数も種類も増し、ナナカマドやオオシラビソなど樹木も現れ、イワイチョウやイワショウブ、それにハクサンシャジンなど花爛漫。アキノキリンソウ
やがて広々した稚児平にでると、ニッコウキスゲの黄色が緑の中に点々と散らばり、青や白のハクサンシャジンと競演している。
よく見れば地面を覆う緑の葉はチングルマ。一ヶ月前にはこのあたり、白一色のチングルマ平だったのだろう。
ほどなく森吉山山頂(12:50)。ううう、風の強いこと。
ここまで来たのだから、山頂を少し乗っ越してみることにした。反対側は大きな石が点在し、来たルートとは全然違う趣。その間を急降下ですり抜ける。
岩帯がおわれば景色が一変、緑の丘の連なりが果てしなく広がっている。
霧がなければなぁと、この時ばかりは痛感した。こちら側は雪溶けが少し遅かったらしい。一面のニッコウキスゲ。
そしてチングルマの穂が雨粒をいっぱいつけて並んでいる。
マルバシモツケ
ネバリノギランも咲いていた。
道が左にカーブするところでユーターン(13:15)。
山人平はどんなにか素晴らしいのだろう、、、心を残しつつ、さようなら。
帰りは早い。阿仁避難小屋のベンチでおにぎり休憩をしても、
考え違いをして行きつ戻りつしても、
15:40には山頂駅からゴンドラに乗れた。山麓駅でカッパを脱ぐ、ここには陽が射していて暑いのなんの、、、、美味しいカフェラテでひと息入れた。
ウゴアザミ
なんと疲れない山だったなぁ、徹底したゆる山ゆるコースってこともあるけれど、涼しかったこともあるけれど、なにより一番は、気の置けない山友たちのおかげです。 (*'-'*)ございました。
【コースタイム】 ゴンドラ山麓駅08:45→山頂駅(支度)09:30-石森10:30-冠岩10:45(森吉神社、森吉避難小屋)11:00-阿仁避難小屋11:45(20)-稚児平(下写真)12:40-森吉山◎12:50-山人平入口13:15-森吉山13:25-阿仁小屋14:10(20)-山頂駅15:40→山麓駅
では またぁ (^_^)/~
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