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上日川峠からの大菩薩クールハイキング

2023.08.24(木)曇り霧

この夏の暑さは異常すぎ。そこで1900m大菩薩峠に涼みに行った。
ラッキーにも曇り予報、霧雨ならなお嬉し、ミストシャワーを浴びれます。
甲斐大和からバスで終点上日川峠に。 やっほー、26℃。

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長兵衛小屋前で身支度しつつ(そういやここでゆっくりコーヒーをのんだことはないなぁ)と思う。多彩なメニューを素早くチェックし、歩き出す。

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樹林には霧がかかり、濃淡の緑はハイセンスな織物のよう。

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メインロードにハイカーがいない。こんな静かな大菩薩は初めて

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大菩薩峠は標高1897m気温22℃、霧がありがたい。

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歩く人はまばらって不思議な感じ。 見下ろす大菩薩湖に滝雲が下りていく。

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久しぶりに味わう涼しさ、やっぱ山はいいなぁと、岩ごろ道をゆっくり登る。
「妙見ノ頭か、きょうは展望ないしヤメよう」。親不知ノ頭では賽の河原を見下ろし「下ったら登り返しだ、何度も行ってるから、きょうはここまで」。
いちおう次の石積みピークまで足を延ばしておいた。 (^^ゞ

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「たしかこの辺りよね シモツケがいっぱい咲いていたの」・・どこにも花は。
いえ、ハナイカリが岩陰にポツン。

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介山荘を通り過ぎ、熊沢ノ頭に向かう。一気に苔むしたシラビソ林になる。

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「熊沢ノ頭」の道標から左の踏み跡をひろって、尾根にあがる。
待ち受ける岩累々。岩を越えつつ尾根を辿る。(^0^)
この岩累々を、勝手に「奥の院」と呼ぶことにした。

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すぐ先に手製の「熊沢山1978」山名板。ランチは風のあるところでと、防火帯を下りていく。ウメバチソウがちらほら咲いている。

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中腹の良き場所で腰を下ろす。目の前は霧の海だけと、涼風が快い。

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一瞬だけ霧がはれ、石丸峠の草原・天狗棚、さらに狼平の草原が現れた。
この景色にはグッとしたが 夢のように霧に隠れた。
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石丸峠の道標で鳩首会議。「予定通り天狗棚に寄って小屋平からバスにのる?」ふたりの心にあるのは「長兵衛小屋のかき氷」、満場一致の下山となった。

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草原の一角にフェンスで囲われた「植生保護区」があり、カイフウロ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、キリンソウ、シュロソウ、ウスユキソウなどなど、、、、かつてのお花畑のメンバーたちのプチ花園になっていた。
代表して カイフウロ
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通い慣れたるカラマツ林を抜け、二本目の林道にバス停「小屋平」がある。
バス・ジャスト到着時刻だが、きょうはスルー。バスさん、
こめんなさい

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上日川峠への道は歩きよく、整備の雰囲気が都の水源林に似ている。
何度か小沢を渉ったり、

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見事なマルバダケブキの群生にも出会ったり、飽きることない楽しい道だ。

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上日川峠の絵看板によると今の道は親水広場へのハイキングコースということ。あれ?親水広場ってどこだった?

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バス待ちはちょうど良い1時間弱。念願のかき氷をいただき、着替えも済ませ15:45発のバスに乗った。

そうそう、帰りの電車は、四方津での特急待ちがないはずなのに停車。じき隣のホームに「かいじ40」が停まる珍しい光景を見られた。特急を残して四方津を発車するって不思議な気分、ま。相模湖でかの特急に抜かされるけどね。

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きょうは猛暑疲れが吹っ飛んだ一日。この夏「これほどへたれてしまう自分」に落ち込んでいたが、「へたれの原因は猛暑」ということで、少しほっとした。

石丸峠の草原 キンコウカもあまりいない

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ウスユキソウ な~んかなつかしくなった

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では また   (^_^)/~

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八ツの山裾をちょこっとね ✩ ゆる山ウォーキングは続く

2023.08.05(金)晴れ

麦草峠。すでに標高2120mで、まばゆい陽射しの中でも爽やかだ。

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一面の緑の原っぱには、アキノキリンソウ、ヤマハハコ(写真)、ゴマナ、ミヤマシシウド、シュロソウ、これからが本番のクガイソウやリンドウも。

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鹿柵を出るとシラビソやトウヒの【黒曜の森】、白駒池周辺の苔の世界だ。

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と、思う間もなく視界が開け、すり鉢の底ような不思議な空間【白駒の奥庭】だ。木道は高架式、胸の高さのシャクナゲの茂みをすり抜ける。花期のころ、できたらまた。

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再び苔むす樹林帯【白駒の森】に。赤布を確認しながら進む。
白駒駐車場(有料)からの道を合わせると、広々とした木道にな
った。

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白駒池を左回りに白駒荘を目指す。途中の東屋でおやつ。美味美味!!
池に藁のように浮いているのは”ホソバウキミクリ”という水草で『北海道~東北と長野県』に限られているとか。そういえば八幡平(長沼・大沼)で見た記憶が…

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白駒荘の裏手から木道周回路と分かれ、高見石へと向かう。石ごろ&急登だ。

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一歩一歩噛みしめるように登っていると、だんだん勾配は緩やかになり、静かな深い森に変わっていく。【高見の森】と名付けられている。

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じき高見石小屋の前に出た。各ルートのJCで人が多い。大荷物、観光客、山ガール、パーティetc。高見石へは小屋の横手から(道標無)。

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エイコラ登りきれば、澄み切った青空に入道雲がモクモク湧き、真下には白駒池の絶景。周りの山山がおぼろなのは、気温が上がっているからだ。しかし落ちつかない。ここで飲食は禁止だし、歩き回る度胸はないので、とっとと下りよう。

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すぐ丸山方面に向かう。予想以上にシッカリした道は、渋ノ湯を分け白駒池に戻る道を分け、登りに転じると石がごろごろ。今まで今までの道より歩きやすく、あっけなく「丸山」の道標。アラマ、展望ないじゃん。チョット行くとまた「丸山」道標、そして三角点。反対側からキッズが元気にやってきた。

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ランチを少し先の急降下の手前でいただいた。シラビソ縞枯れ現象のおかげで、明るいし風も通る。ランチの間に何人もの登山者が上がってきた。

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最後は【丸山の森】という、今までの中で一番人気(ひとけ)が無く、木々も岩もコケに覆われこわいほど静か。ゴゼンタチバナ、オサバグサなどを見た。

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こうやってコケを見ながら歩いていると、同定までは出来ないけれど、いろんなコケの個性に気づくようになった(←コケと思うがミクロの画像ではランのよう、なにかな?)。

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ゆっくり歩いて、明るい麦草の草原に出た。今はゴマナの盛りだ。

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麦草ヒュッテで念願のアイスをいただき、帰路につく。
尖石溫泉で、財布(全財産)がないのに気づき青ざめ慌てて☎。ヒュッテまで取りに戻り、無事回収できた。ああ。よかった。

ヤツの裾野のゆる山ウォーク、[やまとも]のリハビリかねて少し続ける?

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では また   (^_^)/~

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濃霧の森吉山涼し!酷暑の麓から楽らく

2023.07.26 (水) 小雨~霧

本州は大快晴で茹だっているというのに、ここ北秋田上空には雨雲が点々と散らばり、今日の天気は曇り&雨。 いつもなら(なんたる不運)と思ったろうに、雲がちで涼しければホッとするのは、最近の酷暑にさんざやられているせいだ。

ゴンドラ駅の秋田犬。人形絵はがきTシャツとおまえらは、よう稼ぐ。
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ゴンドラ山麓駅は、閑散として寂しい。多くの人が働き、係のお兄さんは丁寧に案内してくださった。

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空中散歩20分とは得した気分。山頂駅のビジターセンターは、木の香りのテーブル椅子&大きなガラス窓にすてきなテラス付きだ。
外は濃い霧というか霧雨に包まれ「こりゃダメだ」と観念、カッパ上下とザックカバーを装着した。これで安心、さぁ、出発だ!!(09:30)

ものの10分もしないうち、ハクサンシャジンやクルマユリが咲く道に。

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溝状の道をせっせと登る。少しすると台地に乗り、左にうっすらと小山が見えたと思ったら一瞬で霧に隠れた。このころから足元は木道で歩きやすい。「マルバダケブキでじゃないけど、何?」(答)トウゲブキ。こんな清々しい黄色とは!

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「この葉っぱの、この実は?」(答)シラネアオイ、初めて果実を見た嬉し♪ 

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花期に遅れたとしても様々な発見があるもんだ。
やがて左の緩い丘の縁を行くようになる。 ミヤマホツツジ、

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ノギラン、

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キンコウカ・・・。

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左の丘に延びる踏み跡も気になるが、そのまま木道を辿る。まだか?まだか?
霧が深いというのはオソロシイなあ。【右・山頂、直進・阿仁登山口】分岐*に出合い(現在地OK)、道標のない左の階段を上り、そのまま石積みの小ピークに導かれると【石森1308m】

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*に戻りさらに15分ほど歩いていると、突然、目の前に避難小屋、続いて森吉神社鳥居と社殿、その奧にご神体の冠岩がドーンと現れる(この辺りを前山という、石森とともに森吉山の外輪山とか)。

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晴れていたら冠岩はもっと手前から見えたはずだ。
ツルキンバイやイワカガミ(花終わり)に飾られ、

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神の岩は威厳がある・

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森吉避難小屋は綺麗な小屋で、雨を避けて屋内で休憩。トイレのドアを開けてみて、ビックリ!右端が便器、踏み台で上がる。”用を済ませたら、必ず左のペダルを前+後15回こぐこと、風呂桶のような容器内のおが屑を攪拌するため”と【注意書き】に説明があった。これぞSDG'Sに沿った画期的発明品。そりゃせっかくですもん体験してみなくちゃ。山友2人は、体験しないそうだ。

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いよいよ山頂に向かう。草むらに所々池塘が現たり、灌木が続いたりする。
タチギボウシの色濃い紫に飾られた道

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阿仁避難小屋に出る。その先は花の数も種類も増し、ナナカマドやオオシラビソなど樹木も現れ、イワイチョウやイワショウブ、それにハクサンシャジンなど花爛漫。アキノキリンソウ

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やがて広々した稚児平にでると、ニッコウキスゲの黄色が緑の中に点々と散らばり、青や白のハクサンシャジンと競演している。

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よく見れば地面を覆う緑の葉はチングルマ。一ヶ月前にはこのあたり、白一色のチングルマ平だったのだろう。

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ほどなく森吉山山頂(12:50)。ううう、風の強いこと。

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ここまで来たのだから、山頂を少し乗っ越してみることにした。反対側は大きな石が点在し、来たルートとは全然違う趣。その間を急降下ですり抜ける。

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岩帯がおわれば景色が一変、緑の丘の連なりが果てしなく広がっている。
霧がなければなぁと、この時ばかりは痛感した。こちら側は雪溶けが少し遅かったらしい。一面のニッコウキスゲ。

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そしてチングルマの穂が雨粒をいっぱいつけて並んでいる。

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マルバシモツケ

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ネバリノギランも咲いていた。

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道が左にカーブするところでユーターン(13:15)。
山人平はどんなにか素晴らしいのだろう、、、心を残しつつ、さようなら。

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帰りは早い。阿仁避難小屋のベンチでおにぎり休憩をしても、

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考え違いをして行きつ戻りつしても、

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15:40には山頂駅からゴンドラに乗れた。山麓駅でカッパを脱ぐ、ここには陽が射していて暑いのなんの、、、、美味しいカフェラテでひと息入れた。
ウゴアザミ

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なんと疲れない山だったなぁ、徹底したゆる山ゆるコースってこともあるけれど、涼しかったこともあるけれど、なにより一番は、気の置けない山友たちのおかげです。  (*'-'*)ございました。

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【コースタイム】 ゴンドラ山麓駅08:45→山頂駅(支度)09:30-石森10:30-冠岩10:45(森吉神社、森吉避難小屋)11:00-阿仁避難小屋11:45(20)-稚児平(下写真)12:40-森吉山◎12:50-山人平入口13:15-森吉山13:25-阿仁小屋14:10(20)-山頂駅15:40→山麓駅

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群生するキンコウカ

では またぁ   (^_^)/~

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