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尾瀬ヶ原 ✩ 満喫の竜宮泊まり ③

2023.07.12(水) 晴れ

夜中に激しい雨の音。「白い虹の出るチャンス!」とみな意気込んでるが 、
私ら
「白い虹ってなあに?」、ロビーに写真が飾ってあった、あれです。


太陽の高さが低い朝や夕方に霧が出ていること、そして広い場所であることが
条件とか、尾瀬・竜宮は有名なのだって。ならば見に行きましょう。

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がが、東の燧ヶ岳には雲がかかり1時間近く待ち続けた、諦めかけたその
時、
「虹だ。白い虹」、しかし大きすぎてカメラに収まらない。スマホを
横にして
どうにか。動画でチャレンジの人もいる。虹は刻々と変化する、
霧が動いているゆえだ。空の青みはどんどん増し、虹の濃さも形も変わ
る。
玉虫色に見えたりもする。なんとも神秘的な光景の連続は感動もの。。。。
いただいた写真 ↓

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きょうは帰るだけなので、山の鼻にはヨッピ吊橋経由の大回り。
目の覚めるような青空と広やかな湿原を、存分に愉しみながら歩けるとは、
なんというしあわせ。

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この辺りは本来、お花が一番多い所とか。減ったとはいえニッコウキスゲを
たくさん見られた。(花が少なくて寂しいといわれたけどね)

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ヒメシャクナゲ、

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そしてサワラン

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トキソウ。

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モウセンゴケがよく咲いている。

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オオマルバノホロシ

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牛首で竜宮からの木道に合流すると、一気に人が増える。
複雑な形をした池塘の数々、いかにも尾瀬って感じの景色が続く。

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燧ヶ岳を映す池塘、カルガモ親子の泳ぐ池塘、ヒツジグサは蕾をピンと立て
出番待ち、引退目前の
ワタスゲ群の白いボンボンが風に揺れる・・。

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山の鼻で湿原にサヨナラし、鳩待峠までは百も承知の登り坂。とはいえ、階段は、歩きやすく沿道の花(コオニユリやオニシモツケや、オオレイジンソウなど)を見ながらなので、苦ではない。

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生まれたてのショウキランにも出会えたよ。

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鳩待峠から シャトルバスで戸倉Pへ。天気に恵まれ尾瀬ヶ原を満喫できた。
竜宮連泊からして、初心者にはなかなか思いつかない。あとから仲間に入れ
ていただいて、感謝しきり。

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こういう余裕のある山歩きが、これからの私には、必要です。

04:55白い虹05:50竜宮06:50-ヨッピ吊橋07:20-牛首08:10(10)-09:10山の鼻09:20-10:40鳩待峠11:10→(\1000)戸倉P11:50

ながなが ありがとうございました。
では またぁ   (^_^)/~

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尾瀬ヶ原 ✩ 満喫の竜宮泊まり ②

2023.07.11(火)       晴れ

快晴の朝、まだ冷気の残る森を抜け、水音を耳に最初の湿原・下田代に出た。
正面に構えるのは燧ヶ岳。

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ノアザミのピンクが点在し、タテヤマリンドウがめいっぱい花をさかす。

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30分ほどで見晴しに到着。山小屋がたくさん建つ尾瀬の繁華街

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燧ヶ岳の登山道を左に分け、木道を辿る。鬱蒼とした森の林床はササに覆わ
れる。
イヨドマリ沢の橋のたもとで休憩。

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流れの中の岩という岩には苔がモクモク生え、精気を発散させている。

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そんな一角にショウキランを見つけ、喜びの撮影会になった。

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傷んでいる木道は、尾瀬には珍しい。

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白砂峠の道標を過ぎると、明るい湿原に出て、ホッとしてベンチで休憩。

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赤トンボが多く、少し尖っている所には必ず止まっている。カメラを向けても

動じない、肝の据わったトンボたちだ。

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次に現れたのはハクサンシャクナゲ灌木帯、うすピンクやうす黄色の
大きな花をたっぶり見られた。

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再び現れた湿原の向こうに大きな池、ここが沼尻で目的地の尾瀬沼だ。

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さてどうする?目の前の尾瀬沼を一周するには時間が足りないし
咲いてるはずの「〇〇キスゲ」が今年は全滅というので、花ハカセがたは
行く気持ちが失せた
ようす。ということで、ユーターン。

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見晴しに戻れば、お楽しみ。 小屋カフェのおやつが待っている。

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まだ14:00、尾瀬が初めての私らの希望を汲んでくださり、東電小屋を回るコ-
スで竜宮に戻ることになった。ここは花の種類が多い。オニノヤオニノヤラとか

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オゼヌマアザミとか。(まだ蕾で、萼も葉っぱも実にやわやか)

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池塘の真ん中の黄色い点はヤチコタヌキモとか。植物の範囲が藻やら
シダやらイネ科やらに広がり、もう私はついて行かれませぬ。

ミズチドリ と ホソバノトンボソウ(キソチドリ)よくわかりません
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ここは水が豊富で川の流れは速くい。がっちりしたコンクリ橋を渡った所に
15人ほどの方が
高架木道の補修中だった。この辺りは東電の土地なので、
補修も東電の関連会社が担っているらしい。

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森を抜けると東電小屋が建ち、玄関先の『熊注意!』は 緊張感に溢れていた。
クマさん、お邪魔しま~す。随所に設置されてる鐘をカンカン鳴らしながら歩く。

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空はまだ高く、心地よい風が吹いている。緑にぽつんとコバイケイソウ
サワラン、トキソウの小さな花たち。 ↓ツルコケモモ

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見渡せば、どこまで続く湿原の緑、広い広い尾瀬ヶ原を体感しながら
歩いている。遠くのシラカバたちは美人ぞろいだし・・・・。

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はるか前方に点々と浮かぶはハイカーたちか、あそこが木道だ。なかなか
近づけない、もどかしい。。。。やがて左の奥に、、竜宮小屋が現れた。

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竜宮07:10-07:50見晴*08:00-0840-イヨドマリ沢**08:50-白砂峠09:45
-10:30沼尻11:00~11;15-白砂峠11:45-12:40*12:50-13:20見晴14:00-
東電分岐14:25-東電小屋15:00-15:20ヨッピ吊橋15:30-竜宮15:50(泊)

 

③につづきます  (^_^)/~

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尾瀬ヶ原 ✩ 満喫の竜宮泊まり  ①

2023.07.10(月)  曇り小雨

今回の尾瀬行きは、別の計画がつぶれてシケていたとき、お声をかけていただい
た。何度も尾瀬に通われている植物&写真のベテラン3人組の企画に、私ら二人
が飛び入り。尾瀬は初めてなので、願ってもないお話だった。
戸倉から鳩待峠までは シャトルバス

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【一日目】 鳩待峠からの下り坂には意表をつかれる。木の階段は歩きやすい。
でも植物ハカセたちは、オシダとかリョウメンシダとか同定に足が止まる。
この季節のシダは胞子を付けたり胞子葉を出し、興味深い。

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ミズナラ、ブナの大木を目にすると、標高1500mを実感する。やがて水平な木道
歩きになり山の鼻に到着。尾瀬の山小屋は、大きく威風堂々とした構えだ。

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鹿柵に囲まれた研究見本園に立ち寄る。一面に緑の草ばかりは、うわさ通り。
さらに
熊多数出没で木道は途中で通行止め、戻るしかなく、、、、トホホ。

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竜宮に向かう真っ直ぐな木道を歩く。勾配はなく幅広で二車線、濡れても
心配なく歩ける。アヤメ科の紫が多く、カキツバタ、ヒオウギアヤメ(写真)、
ノハナショウブの違いについて教わる。

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ワタスゲの白いぼんぼんが濡れそぼり、縮こまってる。ヨウラクツツジは矮性す
ぎ。ヒメシャクナゲは終盤。イネ科のスゲ類が多く、知らなかった植物の
世界を
覗く、例えばミカズキグサ。もう実になっていたけれど。

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トウダイグサ科の花が目立つ、オゼタイゲキ。そういいやオゼと付く種が多い、
さすが世界遺産だ。

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トウダイグサ科は花のつくりが面白いのだ。(果実になりたての時期)

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「今年は花が少ないなぁ」とみんなガッカリしてたけど、(人が少なくていい
じゃん)と私は思う。そうこうしているとついに雨。。、いや雷も一緒だ。

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だたっぴろい湿原に雷が落ちたら直撃? ビリビリするのは気のせい? 
やがて雨があがりホッとした頃、遠くに竜宮小屋が見えた。

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鳩待峠12:20-山の鼻13:30-13:30見本園14:00-牛首15:05-15:50竜宮(泊)
 

 

②につづきます  (^_^)/~

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甘利山から千頭星  猛暑でへろへろ

2023.06.17 (土) 晴れ

韮崎駅からタクシーで甘利山・広河原駐車場へ(そこそこ混んでた)

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「つつじ苑」のワンちゃんの顔を見て歩き出す、
ツツジを前景に富士山という、構図のばっちりな今日の甘利山だ。
レンゲツツジは終盤、花弁よれよれで悲しいけれど、ま、いいか

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山頂にて「ハイ」張り切って作った秘蔵っ子「密りんご」です。
ん~まい! 好評の味と食感、しかーし手はべたべた、タオルも水筒もあげくの果てにザックもその内側さえ…、お湯で拭いたが効果なし、泣きたくなった。
(教訓:密りんごは山には不向きです)

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おおらかに下る大笹池分岐辺りには、サラサドウダンやヤマグミが咲いている、

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新緑のカラ松が美しく、笹の中にはヤマツツジの赤い塊が映えている。徐々に勾配が増してくると、とんでもなく体が重いのに気づく。
水を飲んでも相変わらず低調、今思えば熱中症の軽いヤツ。。。

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ゆるく下り次は大西峰へのいちばんの急登。前方に横たわる御所山の尾根が、なかなか近づかない。再び暑さと苦しさで、一歩一歩やっとな感じ。 

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やがてササ面はシラビソの森になり、幹も地面も苔に覆われだした。そんな中の道標は、25年前のまま?
あまりにボロく解読困難、今も青木鉱泉に行かれるのか?不安をさそう。

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すぐ上の大西峰への踏み跡を辿り、目立たぬ山名板を確認、まさに不遇の山だ。

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この先は広々とした笹原に、カラマツやシラビソが点在し、大きな青空に富士山が座る。

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笹原の中にテント跡のような小平地が点在し、一人、二人、腰を下ろして憩っている。そうしたくなる気持ちがよく分かる。

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千頭星山に乗り上げる最後のジグザグを頑張れば、カラ松に囲まれた山頂に到着だ。地蔵ヶ岳展望地に、せっかくの晴天だからね、行ってみよう! 

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木漏れ日のシラビソ林を下り気味にホイホイ。
登山道は尾根を右にそれるが、赤テープに従い左の岩がちを伝う。

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イワカガミやキバナノコマノツメが顔を出す。

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展望場では数人のハイカーが眺めを愉しんでいる。大きな山がぐっと迫り、すさまじいガレの迫力に圧倒される。そして二こぶ(観音ヶ岳)の奧にはオベリスクが見えた。

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ランチは展望地から外れた一角で。涼しい風が通り抜け、寒いほどだった。

千頭星山からの下山はあっけない。

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甘利山の駐車場からタクシーコール、待ち時間にいただいた、つつじ苑のソフトクリームが濃くて美味しかった。

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きょうは暑さにやられてチョ~疲れて、復活に数日かかってしまったけれど、美しい青空と展望、緑の森の鮮やかさ、笹原とカラマツ/シラビソのコラボ、甘利山ではさすがにレンゲツツジの燃える赤、そして鳳凰の迫力と岩場の花。けっこう見所が多かった。

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山にいるだけでしあわせ感」


では またぁ   (^_^)/~

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