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日向山の東の森の緑と花たちと

2023.05.27-28(土、日)

タクシーを雨乞尾白川林道で下りる。仕事道はピークを巻きながら広葉林を縫っていく。シシワナや炭焼跡らしきものを横目に、休みながらゆっくり歩く。

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急登の抉れ道には、たっぷり落ち葉が積もり、ギンリョウソウは小さな頭をもたげている。周りは圧倒的な緑と蛙の声?ハルゼミか.  

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1034mを巻いたあたりから緩斜面になり、前方の尾根にエイと乗り上げる*。
ゆるく登ると1224m峰(三角点)、風の渡る気持ちの良い祠の裏で大休止した。

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こんな地形の左側はツツジの赤が華やか、大ブナも点在している。

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次の1350mは巻き道を伝う。あいかわらず深い落ち葉。大ミズナラや 
大ブナ、大カエデなど、貫禄の木々が増えてくる。

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ササが地面を覆いはじめたころ、下の沢をめざし、斜面を踏み込み河床に下りる。殆ど水流のない沢沿いを上流に向かっていくと 苔の間にクリンソウの赤い花が点々と見えた。小さな株はたくさん。群生して華やかな一角も。

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見上げればハウチワカエデ×ハウチワカエデ。
ぐるり囲む丘はブナ林、荷物を置いてしばし探索した。

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丘の上には点々と真っ赤なヤマツツジ。尾根のむこうはミツバツツジの連なる。

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カエデの多いこの丘の紅葉は、どんなに綺麗でしょう

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翌朝は曇天、霧の中をササ原の細道を追う。
ひらけると土手一面にはシロバナヘビイチゴヶ咲いていた、

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やがて砂場が現れ展望がひらけた! おお、雲海に浮かぶ八ヶ岳。

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上がるほど砂地は広がり、奇岩の点在する日向山山頂に出た。
いつの間に青
空が広がっている。甲斐駒もバッチリ (*^o^*)

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ほどなく霧が湧き,八ツも甲斐駒も隠れてしまった。
南の樹林帯に入る、三角点を確認し北東の笹原につっこむ。

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この斜面、急降下なうえ、ササに隠れ倒木があるので要注意だ。


荷物整理をして 濃い霧の中を下山する。
幻想的なブナ林を抜けていくと、ツツジの赤や紫がぼ~ッと浮かぶ。「
いろんな山の表情を味わえて、良かった」とみなの満足度は上がりっぱなしだ。

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登りで巻いた1350m小ピークを、下山では辿ってみた。ミニ岩場ほどではないけど、ちょっとしたスパイスかも。

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やがて灰緑の森が徐々に明るくなった、わ~い、霧が晴れた。ツツジの赤い色が増す。

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1221mピークで祠の前でまた休憩。

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「この緑の中でなるべくゆっくりいたい」みな気持ちは一緒だ。大丈夫,時間はたっぷりあるから、いくらでも。
*の分岐で左・北尾根に向かう。

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尾根道の勾配は優しいが、木の根が危なくけっこう気を遣う。下りなのでドンドカ進んでしまう。
1050m辺りで微妙なふたまたを左に行くと、勾配はきつくなる。

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ドンドカドンドカ容赦なく下り、沢が見える地点で、いよいよ最後の急降下。
膨大に落ち葉が積もった崖をグイグイと下る。腰まで埋もれそうな落ち葉の堆積なので、万一こけたところでどうってことないけどさ。

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無事河床におり堰堤の裏でひと休み、振り返ると遠くに真っ赤ない帯が見える。登り返し近くに行ってみると、なんとクリンソウの大群落が!ウソのように出現した花園は、今回の山行の象徴のよう。

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堰堤の下流の河原には、のたうち回るツタと樹木の戦いの作品群。

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そうしてついに平らな明るい雑木林に入る。いよいよもって山旅は終わり。
でも、もう少し緑の中にいたいとさんざ歩き回ったあげく、最後のコーヒータイムをたのしんだ。

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初夏のようなひざしの森の、木陰には涼しい風がわたる。大きな石がごろごろしてる一角があり、大岩のテッペンには祠がポツンとおかれていた。

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林道に出るとすぐに神宮大橋で、そのままサントリー脇の道を行く。
雨乞山登山口を過ぎれば石尊神社で、callしたタクシーが待っていた。

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これほど静かなのに、刺激的な山旅だった。
日向山の東側に広がる森のことは知らなかったから。

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では また~  (^_^)/~

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