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ゆるやまン★金比羅山~南沢あじさい山

2023.06.15(木) くもり

きょう、午後には雨というので予定を変更。
五日市Pに駐車し金比羅山に向かう。大通りから横道に入ると道は錯綜するが、なんとなく小学校に出る。あとは道なりに正面の森を目指していけばいい。

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最奧の家との分かれ目がとりつきで、参道のような良い道が導いてくれる。オカトラノオやアカショウマなど梅雨時の花がちらほら現れた。

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蒸し蒸し、大汗(^^ゞ たまりません。木々はテイカカズラに覆われ、たわわな花が白いベールのよう。遠くには葉が半分白いマタタビ。

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30分も登ると、青いウツボグサが点々と現れ、ノイバラの白い花や、ノアザミの濃いピンクが華やかになる。テラス展望台でいっぷくして

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金刀比羅神社に詣る、神殿背後の磐座あたりは、じわんと霊気が漂う。

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緑の中をしばし歩き、案内にしたがい右の尾根に乗ると、金比羅山(468m)、but 山頂のオーラなし。

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星竹林道を跨ぐ橋は渡らず、右に下りた。

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「南沢あじさい山」の案内標に出合い、急降下。どんどん、どんどん下る。

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30分ほどであじさい山案内図の前に出た。
あたりはあじさいだらけ、うす青の上品な花が土手を埋め尽くし、圧巻。

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カクあじさいも多い。ほのかな香りのおちついた雰囲気に包まれている。

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「お天気が良ければ凄い人出よ」とか、さもあらん、きょうのお天気はあじさいと似合ってる。人出もそこそこだし。

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食後は、アナベルてんこもりの豪華な中を通りぬける。アナベルは大きな花なのに一片(ひとひら)は小さく繊細で、なんともいえぬ乳白色がやさしく暖かい。さらに現代風の赤いのや尖ったのや、さまざまなあじさいは絵巻物のよう。

あじさい山は『南澤忠一氏が、およそ50 年をかけてたった一人でアジサイを植え続け、作り上げました』(説明板)。今はあきる野市の観光名所。

五日市駅まで約1時間、のんびり歩いていると突然、五日市駅(裏)だった。
最後に少し雨がぱらついたけれど、濡れることなく無事駐車場着、めでたし。

 

では また~  (^_^)/~

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ゆるやまン★三ツ峠の麓の新倉(あらくら)山 

2023.06.08 (木) くもり

地味と思っていた下吉田の駅に、大勢の観光客が降りる。えっ、みなさんどこ行くの? あらあら駅前には屋台風の店が乱立する非日常な空間。

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やがてみなさん。真っ赤な大鳥居に吸い込まれていく。私たちもまた、

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鳥居の奥の浅間神社にお詣りしてから、さらに忠霊塔への階段を登る。どうして階段ばかり?やんなっちゃう。 ウオッ、正面には真っ赤な五重の塔、これが忠霊塔か。その大きさに驚いた。

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裏に回って「なるほど」海外からの観光客の多い理由を納得。真っ赤な五重塔と富士山をバックの撮影スポットなのだ。季節によっては桜やモミジに埋め尽くされるはず(観光写真で見たことある)。

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喧噪はここまで。いつもの山歩きの始まりだ。歩きやすいが少し急登のジグザグをゆっくり登る。すぐアヤメ群生地だったが,少し早かったか?

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森は赤松林だ。健康的な大木がすくすく空に伸びる、なんとも気持ちよい。

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ゴンゴン石に到着した。説明板には『岩の穴に頭を入れてください。ゴンゴンと音が聞こえます』もちろん やってみる。ゴンゴンというよりゴーゴーでした。

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次は新倉山の山頂。展望なくただの分岐点で、もちろんあと5分の「御殿」へ。するとその5分の道中で、サンショウバラに出会った。

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予期していなかった分、きょういちばんのhappyだった。

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その上は「御殿」、ウッドデッキからの展望がすばらしい。これで富士山がみえていたら、、富士急や中央道、富士急ハイランド、奧には倉見山などの連なり。

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下山は孝徳公園に。二本杉を過ぎ、さらに現地の地図A5C2分岐点まで来ると「右お不動様、左お面様」とあり、両方とも良い道で迷うが、今回は予定通り、孝徳公園に繋がるお面様方向に進む。

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お面様に気づかぬうち孝徳公園の「国福大神社」に到着した。桜の大木の芝地は素晴らしいお花見宴会場と思った。

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ところでさっきから気になる「白玉社」、白玉なら行っておかねば、時間はあるしと悪のり気味に、道標に従い西に進む。そのうち、道標をよく見れば白玉でなく白王だときづき、お社へは至近距離の寸止め地点で、里に下りた。

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下吉田駅では富士急30分待ち、駅舎の隣のカフェで、ジェラードをいただく。

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下吉田駅は先日の河口湖駅とおなじリゾート感満載、うきうきした活気がある。
さすが富士山のご威光には恐れ入ります。

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新倉山は三ツ峠の麓の(なんの変哲もないように思える)霜山の、さらに麓のお山だけど、個性がある。
今まで見逃していた「いいお山」が、まだまだいっぱいあるのだろう。
ゆるやま★を愛する木曜隊はこれからも持続可能です。

現地には随所に案内地図が貼られている

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では またぁ   (^_^)/~

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レンゲツツジの乙女高原の静寂! 

2023.06.04(日)

素晴らしい青空。でも昨日まで台風2号の影響で、日本全土に大量の雨が降り
道路はあちこち閉鎖していた。予定だった塩平からも、さらに柳平のクリスタルラインもゲート閉鎖。しかたなし、歩きましょう

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きょうは車の入らない一日ということ。山も谷も緑色のパッチワークが美しい。

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路沿いの樹木たち(たわわに咲くミヤマザグラ、ヤナギの穂)を眺めつつ、晴朗な空気を心ゆくまで吸い込んだ。ちらほらレンゲツツジがでてくると焼山峠だ。

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あっけらかんとした焼山峠は、ピカピカなのに虚無感が漂う。
きょうは「とことん乙女高原」ということで、四季の森広場の 展望台にたちよった。展望はないけれど、たわわなサラサドウダンやベニバナウツギを眺めつつ、気持ちよい風をめいっぱいあびる。

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カラ松林を道なりに下り、源頭をまわりこむ。いい雰囲気。

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道標を右に進むと小沢沿いになる。昨日までの大雨の影響で、あちこちから水が湧きだす。絶え間ない水音は豊かさを醸し出し、木漏れ日さえ眩しく思える。

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広がるシダの森、サンリンソウの白花も咲いている。

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小沢沿いにクリンソウが花をさかす。濃紅色って案外地味だ。

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乙女草原の草の花はこれからが本番。サクラスミレの愛らしい姿にうっとり。

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アヤメも咲きはじめた。ヤマボウシは終わり
草原の上方は(白樺の大木の奧は特に)、レンゲツツジの濃いところだ。

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ツツジは持ちきれないほど咲き誇り、オレンジ色に目がくらむ。

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そのままヨモギの頭に上がりランチをいただく。草原の日照りと対照的な緑のドーム。すらりとしたダケカンバの木陰はありがたい。

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グリーンロッジに下り、林道を散策してると、看板に牧丘町--懐かしい名称

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湿原にはオオヤマフスマ、アヤメ、ここでもクリンソウをみた。大窪山に向かいはじめると、小山なのに息が上がる。体力減退にショック。カラ松林のジグザグをヒーコラ喘いていると、道標のキツネさんが励ましてくれた。

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大窪山のペンチに到着。真っ赤なサラサドウダンが歓迎された(^O^)。

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アズマシャクナゲは終わってた。ここのシャクナゲにはなかなか会えない。

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下りはあっけない。大規模な伐採地との鞍部に道標がたち、焼山峠は右に下る。レンゲツツジが点々と咲き、この環境はレンゲツツジに向いていると思った。あちらの伐採斜面も、いつかレンゲツツジ斜面になるのかも。

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日暮れの遅いこの季節とはいえ、下山を意識したのは15時すぎ。ま、いいか。
柳平には17時ころ到着、さほどアップダウンはないのに、たっぷり歩いた感覚。

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クリスタルラインに一箇所閉まってなかったゲートがあったらしく、出られない車が右往左往していた。林道閉鎖には、こういうドラマがあるんだなぁ

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では また~  (^_^)/~

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日向山の東の森の緑と花たちと

2023.05.27-28(土、日)

タクシーを雨乞尾白川林道で下りる。仕事道はピークを巻きながら広葉林を縫っていく。シシワナや炭焼跡らしきものを横目に、休みながらゆっくり歩く。

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急登の抉れ道には、たっぷり落ち葉が積もり、ギンリョウソウは小さな頭をもたげている。周りは圧倒的な緑と蛙の声?ハルゼミか.  

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1034mを巻いたあたりから緩斜面になり、前方の尾根にエイと乗り上げる*。
ゆるく登ると1224m峰(三角点)、風の渡る気持ちの良い祠の裏で大休止した。

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こんな地形の左側はツツジの赤が華やか、大ブナも点在している。

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次の1350mは巻き道を伝う。あいかわらず深い落ち葉。大ミズナラや 
大ブナ、大カエデなど、貫禄の木々が増えてくる。

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ササが地面を覆いはじめたころ、下の沢をめざし、斜面を踏み込み河床に下りる。殆ど水流のない沢沿いを上流に向かっていくと 苔の間にクリンソウの赤い花が点々と見えた。小さな株はたくさん。群生して華やかな一角も。

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見上げればハウチワカエデ×ハウチワカエデ。
ぐるり囲む丘はブナ林、荷物を置いてしばし探索した。

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丘の上には点々と真っ赤なヤマツツジ。尾根のむこうはミツバツツジの連なる。

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カエデの多いこの丘の紅葉は、どんなに綺麗でしょう

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翌朝は曇天、霧の中をササ原の細道を追う。
ひらけると土手一面にはシロバナヘビイチゴヶ咲いていた、

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やがて砂場が現れ展望がひらけた! おお、雲海に浮かぶ八ヶ岳。

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上がるほど砂地は広がり、奇岩の点在する日向山山頂に出た。
いつの間に青
空が広がっている。甲斐駒もバッチリ (*^o^*)

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ほどなく霧が湧き,八ツも甲斐駒も隠れてしまった。
南の樹林帯に入る、三角点を確認し北東の笹原につっこむ。

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この斜面、急降下なうえ、ササに隠れ倒木があるので要注意だ。


荷物整理をして 濃い霧の中を下山する。
幻想的なブナ林を抜けていくと、ツツジの赤や紫がぼ~ッと浮かぶ。「
いろんな山の表情を味わえて、良かった」とみなの満足度は上がりっぱなしだ。

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登りで巻いた1350m小ピークを、下山では辿ってみた。ミニ岩場ほどではないけど、ちょっとしたスパイスかも。

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やがて灰緑の森が徐々に明るくなった、わ~い、霧が晴れた。ツツジの赤い色が増す。

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1221mピークで祠の前でまた休憩。

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「この緑の中でなるべくゆっくりいたい」みな気持ちは一緒だ。大丈夫,時間はたっぷりあるから、いくらでも。
*の分岐で左・北尾根に向かう。

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尾根道の勾配は優しいが、木の根が危なくけっこう気を遣う。下りなのでドンドカ進んでしまう。
1050m辺りで微妙なふたまたを左に行くと、勾配はきつくなる。

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ドンドカドンドカ容赦なく下り、沢が見える地点で、いよいよ最後の急降下。
膨大に落ち葉が積もった崖をグイグイと下る。腰まで埋もれそうな落ち葉の堆積なので、万一こけたところでどうってことないけどさ。

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無事河床におり堰堤の裏でひと休み、振り返ると遠くに真っ赤ない帯が見える。登り返し近くに行ってみると、なんとクリンソウの大群落が!ウソのように出現した花園は、今回の山行の象徴のよう。

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堰堤の下流の河原には、のたうち回るツタと樹木の戦いの作品群。

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そうしてついに平らな明るい雑木林に入る。いよいよもって山旅は終わり。
でも、もう少し緑の中にいたいとさんざ歩き回ったあげく、最後のコーヒータイムをたのしんだ。

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初夏のようなひざしの森の、木陰には涼しい風がわたる。大きな石がごろごろしてる一角があり、大岩のテッペンには祠がポツンとおかれていた。

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林道に出るとすぐに神宮大橋で、そのままサントリー脇の道を行く。
雨乞山登山口を過ぎれば石尊神社で、callしたタクシーが待っていた。

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これほど静かなのに、刺激的な山旅だった。
日向山の東側に広がる森のことは知らなかったから。

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では また~  (^_^)/~

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