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天下茶屋から御坂山

2023.05.18 (木)晴れ

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河口湖駅に下りてビックリ!ごった返す観光客、これはいったい、、、。
そういえば昨晩タクシー会社に予約の電話をしたとき、すべて予約され配車できないと言われたっけ。タクシー乗り場に空車なし。ま、経験と知恵で?のりきる。車中では帰りの迎車の打ち合わせをしておいた。

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天下茶屋前から大きな富士山を見晴らし、トンネル左の登山道に入る。
太宰治の「富士には月見草がよく似合ふ」という石碑からの富士山もgood。

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ジグザグの急登になると、昨今の倦怠感が一気に押し寄せ足が重い。
「ヨイショ」「ドッコラショ」かけ声で頑張る。

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頭上には緑が渦を巻き、登るほどにトウゴクミツバツツジの赤紫が目立つ。
大汗をかきながら旧御坂峠に上がると、ご褒美の涼しい風が渡ってきた。
「新緑にはミツバツツジがよく似合ふ」

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まず東方向に。岩がちの美しい尾根には、これでもかとミツバツツジが咲き誇る。上にも横にも下からも、赤紫がふきだすよう。赤いヤマツツジの蕾もパンパンだ。

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目的地は二つ目のコブ、アズマシャクナゲの大株があるのだ。でもやはり名残りのカスばかり。そりゃそうだ、シャクナゲが終わったからミツバツツジが全盛なんだもの。欲張ってはいけません。ハルゼミの大合唱のと初夏の風~いいね

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峠に戻り御坂山に向かう、おお、のっけからツツジロード。若緑とピンクのコラボに途切れぬ歓声。

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鞍部からは穏やかな落ち葉道になり、登りにかかると前方に凸、
あれが御坂山? まさか、1472m「カネ山」でした。

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やがて両側が切れ落ちる鞍部にさしかかると、大木が次々に現れる。ブナ、ミズナラ。

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ツガなど個性的で貫禄たっぷり。
じき岩ッぽい登りとなり、ミツバツツジがこれでもかと咲く。

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次のツツジ山が御坂山かな」とグイッと登る、あら、違った。
その先 ツツジが減りブナが増えた。これほどのブナ林が御坂山にあるなんて。

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到着した御坂山は、緑の広いドーム。ザックを背負ったままうろうろ歩く。
わ~、ブナだ。わ~、ミズナラだ。

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おお、おお、アズマシャクナゲが、綺麗な淡ピンクの姿で待っててくれた。

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広い山頂はお弁当はどこでもOK、じつはコバエ?が飛び交っていて煩わしい。
まわりはハルゼミの大合唱♫ セミシグレ♪、むんむん

ランチをいただいていると、向こうの黒っぽい塊に気付く。「岩?」「木?」
訪ねてみれば向かい合った巨木のブナ。どちらも味のある風貌だ。樹木もこれほどになると、人間なんか遙かに超えた神さまに存在存在(トップの写真も)

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予定では御坂峠から三ツ峠登山口に下山だったが、来た道を戻ることにした。ピストンなら峠から100m下るだけ。登山は修行ではありませんイワキンバイや

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ツクバキンモンソウも咲いていた。イワカガミはいなかった。

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時間にも体力的にも余裕ができた。美しい道は帰りもまた美しい。 

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旧御坂峠から、ゆっくり天下茶屋に下る。朝、ハァハァ登った道でも、下るのはらくちんちん。この細い葉もシャクナゲ・

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この木はなに?

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天下茶屋は開いていた(10時~17時)。お土産を買ったり、二階の太宰治記念館を見学したりと、ゆっくりしたころ、約束のタクシーが上がってきた。

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河口湖駅は相変わらずの混雑乱雑ぶり。わたしたちは、30分以上前から入線している各駅の車両にすわり、冷たいアイスで今日を締めた。

御坂山近辺があれほど素晴しいとは知らなんだ。黒岳を下山する時、何度も御坂峠を通ったけれど、御坂山には立ち寄ってなかったのだ。

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今度は、天下茶屋のほうとうをいただきたいです。

では また~  (^_^)/~

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大磯・高麗山~湘南平

2023.05.11 (木)晴れ時にはくもり

大磯町は高い建物のない落ち着いた雰囲気。海に向かってゆるい坂を下る。
緑の濃い旧東海道『化粧(けわい)坂の松並木』

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目の前の高麗山は常緑広葉林の芽吹きどき、かがやく新葉が弾けるばかりだ。


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スタートの高来神社にお詣りし、女坂を高麗山に登る(神社を振り返る)。

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標高は160mほどだが、甘くみてはならない。一瞬にして大樹の繁る森閑とした雰囲気に包まれる。いつもの山とはなんか違う・
急だけど、歩きやすい。手の込んでいる石段が続く

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急ぐでもなく行けば、空がひらけ山頂。小さな石祠の前に礎石が残っている。

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奈良時代、麓の化粧坂あたりに高句麗王族の高麗若光とその一族が住み、
大陸の文化を日本にもたらしたそうだ。
頂から西に向かう。高麗山の南斜面は、スダジイやタブノキを主とした
常緑広葉樹などの沿海性の自然林で、(タブノキ)

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県指定天然記念物とか。高麗山は歴史的にも自然的もすごい。(カゴノキ)

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そんな山道は、湘南平に出る手前の浅間山あたりには明るい草地が広がり、
心朗らかになれる。(エノキ)

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湘南平は何故平らなのでしょう? ほんとの
真っ平ら。自然に出来たなんてね。

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海の見える芝地にシートを広げ、ランチをいただいた。要注意・トンビやカラスが狙ってる。空は青いのに水蒸気が多い、海の向こうの島も半島も見えない。

さて下山、高田公園からは住宅街。迷路のような坂道をくねくねと降りていく。

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ハテ?どこに出るのやら。気が付いたら目の前に歩道橋があり、大磯駅だった。

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せっかくなので、駅に一番近い島崎藤村邸を見学(路地の一角に建つ)、
隣のカフェでお茶してから帰宅した

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では また~  (^_^)/~

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すっかり若葉の青田南葉山(上越)

2023.05.04(木) 晴れ

6:30絶好のお天気のもと、キャンプ場を出発する。登りは明神沢コース、
道沿いを縁取るように、カタクリなどが咲いている。

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ユキツバキ、アブラチャン、ムラサキヤシオ↓。負けじと木の花も咲き誇る。

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キクザキイチゲやシラネアオイも。

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谷筋には雪が残り、私たちは陽気にザクザク越えていく、

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ウバユリ(写真)やコバイケイソウが大きな芽を吹き出していた

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小さな流れの木橋を渡り、広大なブナの緑に浸って歩く。

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やっ、次の沢は雪渓の溶け始め、ちょっとやっかい。少し下流に降り飛び石。
そしてさらに広大なブナ林が広がる。ラストは急で登り切れば明神峠。

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尾根上は気持ちのよい雪原のような道が続く。

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マルバマンサクがわさわさ咲いている。

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雪に埋もれた枝が、突然跳ね上がったりして

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振り返ると高田の街が広がり、右に米山、正面には日本海。
霞んでなければ佐渡も近くに見えるそうだ。

 
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そしてついにピーク

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「ひゃっ!、彼方に見えるのは妙高じゃない?すると隣は火打か」左に寄ってみると金山も。山頂のこの展望のこと、どの本にも書いていなかった。(南の展望は周りの木々が落葉している今だけのものと後で知った)。

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木落坂コースの下山も楽しい。コブシ(タムシバ?)の咲く雪原からブナ林へ。

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根開きの黒い土が春を知らせいる。どんどん下る、

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水場ではもうサンカヨウが咲いていた。どんどん下る。ミヤマザクラがたわわに花咲かせ、樹冠を真っ白にしていた。

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ガマズミも満開。春♪春♫春を謳歌している雪国の山。
スミレ。色どりどりのショウジョウバカマ。イワカガミも紅から白まで

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キャンプ場に戻る。今日のメニューはテンプラ、足りない野菜は買いました。

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南葉高原キャンプ場

山頂の展望いまいちど

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では また~  (^_^)/~

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晴れやかな一日を 武川岳で

2023.04.27 (木)晴れ

今日は最高のお天気。西武線の車窓は緑に埋まる。次々に現れる紫は藤。それを圧倒するほどの堂々たる桐の紫。

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横瀬からタクシーで一ノ鳥居に。目の前は車、車、車、お洒落なウッデイトイレ、登山者たちで賑わう、一瞬「ここどこ?」。

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みなさん武甲山に登るのか?、わたしたちは静かな妻坂峠への道を行く。 

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生川沿いは植林の日陰でうすら寒い。ヒトリシズカ(花終わり)、ハシリドコロ(花終わり)など眺めつつゆるゆる上っていくと、華やかな緑の世界になった。「わあっ」と歓声を上げたとたん予想外の風に震え上がる。

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ひと休みは風をよけられる所でと、登っているうち妻坂峠に着いてしまった。
お地蔵さんと大きな栗の木、妻坂峠は晴れやかだ。

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トリカブトが群生している。

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武川岳へゆるく登っていく。桜の花びらが舞い落ち、モミジの新葉は眩しい。

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少々岩ッぽく急登になってきた。小さな起伏をいくつか越え、

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再び緩やかになると、岩陰にカタクリ。。ああ残念、もう種になっていた。
伸び
やかな尾根に、ミツバツツジが点在している。

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武川岳の広い山頂には、無人のベンチが待っていた。いつしか風は止み、5月の空気を堪能できる(って、まだ4月ですけど)。さまざまな小鳥のさえずり、だれの声か分かったら、山歩きはもっと豊かになることだろう。

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ランチ後、二子山方面の緑のドームを少しだけ散策。ハリギリの大木の、展開前の葉が陽射しを浴び、白い花の咲いているよう。

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武川岳は、大きな栗の木が多い。まだ咲いている大木の桜。
はらはらと散る中を前武方面(道標は山伏峠)に歩く。

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ホカホカ土の下り勾配を20分ほどで前武川岳の分岐についた。
山伏峠に向かうハイカーをお見送りし、

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天狗岩への道を下る。一転して檜林。足元に根っこが張り出し歩きづらい。

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やがて快適な道になり、岩が現れ、道標「天狗岩頂上」に出会う。
まぁまぁの時間で到着したと思ったは勘違い。地図の「天狗岩」は岩の下の地点なのであった(後で気付く)。

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天狗岩は大岩がデーンと聳えるというより、岩岩を縫って行く感じ。ルートには丁寧に赤テープが付き、従っていけば危険は無い。

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岩陰にシュンラン。ギンランの写真は失敗でした。

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左に採石場を見送り、細いヒノキ林に入る。どこまで続く同じ景色に飽き飽きしたころ、下方に車道がみえた、ここまで急いだ甲斐があった。階段をトントン下り、「これで14:00前にはバス停に到着できる」とホッとしたが、車道の対岸に山道が延び、山道は続いている。

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じき下方の木立に青い屋根。またもやホッとして石の階段を車道に降りた。「名栗村」の古い道標&「名郷バス停→1㎞」の的確なる表示。あと15分!、

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これで、14:30にはバス停だ。アスファルトの急坂をガンガン下る。新しい道路沿いに並ぶ新しい別荘風な建物、バス停のある名郷の雰囲気と違うのでなんとなく不安だ。やがてバス通りと合流し、お地蔵さんや馬頭観音、前方の広場にバス停とトイレ、間違いなくバス停だった。

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定刻(14:38)に発車した飯能行きバスに座り、過ぎゆく里の風景を眺めるうち、家並みの続く町の景色になり乗客も増えてくる。みんなは「東飯能」という車内表示とアナウンスに集中していたが、気づいたら終点の飯能駅だった。狐につままれたよう。仕方なく東飯能駅まで歩いたのでした。

ま、こんな良いお天気のいちにちに、よい山を歩けてよかった。

武川岳には 栗が多い
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では またぁ   (^_^)/~

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