新春は阿梨山(あなしやま)と淡雪山
2023.01.04 (水)晴れ
スタートは幸澗(かん)院、山中の立派なお寺でお詣りをする。
ひらけた東側からの朝日が眩しい、まっさらの青空に富士山が浮かび、冷気は気分を奮いたたせる。
お墓を抜け鹿柵扉から入山。赤松混じりの雑木林に山道が延びている。倒木が多く歩きづらいが、マツクイムシにやられたとか、少しづつ駆除が進んでいる。
やがて大岩が目立ちはじめ、急登になり、深い落ち葉には足を取られそう。
30分ほどで860m主尾根に出た。「う、寒っ!」。風は強くないけれど、じんわり浸みる。雑木の尾根の所々に杉植林が混ざり、日陰になると冷凍庫状態に。
道が尾根の少し南に移れは、太陽光の暖かさに「幸せ~~♡♡」。全面雑木林になったけれど、稜線は吹きさらし。フードを立てたり帽子を耳まで覆ったり。
そろそろ送電塔のピークという辺りから、道は左に巻き始める。
道は日陰の中に沈んでいくので、私は先頭と分かれ尾根上を。
尾根上には陽が差し込み、意外に大きなコナラなどあり、「いいじゃん、いいじゃん」と思うまもなく送電塔に出会った。期待の展望はなかった。
その時、巻き道を行った二人が、何か叫んでいる。「シモバシラがあるよ」と知らせてくている。んじゃあ、下りるしかないね。急降下は滑るし怖いけれど、
じわじわと台地まで下りた。背の低い枯れ草にはシモバシラの華が群れている。ひとつとして同じものはないので、無限に撮り続けたくなる。
キリがないけれど頃合いを見て、尾根に上がった。
明るく寒い道を、追われるようにせっせと歩くこと20分、阿梨山に到着。
「ランチは風の来ないところ」と探しながら尾根伝い、行ったり来たりを
15分ほど、平らかな南向きにシートを広げることができた。
富士山も寒そうだ。
さぁ、次は地形図に載っている四つ辻だ。ちゃんと道はあるだろうか?
ゆるピークをのっこしたところが分岐点で
左、塔岩への道は、残ってるそうだが、私にはみえない・・ (ToT)。
本命の南へ下る道は、右に分かれる尾根を辿り二股の、間の沢におりる段取りだが? 尾根の二股はすぐ先でなんと植林。遠目には暗く見えたが、実際は涼やかな林床、明るく風が来ないので気分良く下れる。
じき「むむ、なんじゃい?」林道だ。地図の林道がのびてきたのかな?
そしてなんと木札に「←阿梨山」と並んで「脚気石神社→」とあった。地図の神社マークは脚気石神社だったのか。
沢に沿っての道は明瞭になり、道標も小こまめに現れる。下っていくと林道に変わり、「脚気石神社」に出た。こんな山中に驚くほどの立派な神社。
足、膝、腰。。御利益がありそう、脚気石に両手を押し当て念ずる。
神社から、風花の舞う舗装路を南に進み、別所地を抜け、対岸の尾根(というか丘)に上がる。きょうは淡雪山を伝って金子峠に出ようという腹づもりだ。
この尾根、道標類が新しく増えた。昭和池からの道は穴口峠。のっこして森を抜け甲府の市街に通じる。私たちは尾根伝いに、まず興因寺山に向かう。
山頂からは北アルプスが望 める立地だが、残念ながら西方面は雲が湧いていた。
しかし見下ろす甲府盆地のクリアなこと!富士山のきりりとした姿。
「あ、甲斐駒が!!」 雲に隠れる南アルプスの、一角だけが晴れ、甲斐駒の三角錐がくっきり、神秘的。
淡雪山の露岩帯まできた。ぶるぶる、おお寒い。それでも岩陰でケーキをとりだす。ホントは優雅に紅茶も入れるつもりだったのになぁ。
金子峠で車道に下り、タクシ-コールする。朝と同じ若い一生懸命な運転手さんの車が、15分もたたずやって来た。
甲府駅では十分な待ち時間に、暖かい駅そばにはらつづみ。乗った電車は甲府始発立川行きで、クロスシートにぬくぬく収まれた、こんな心地よい初歩きができたんだもの、また一年、よい山歩きに恵まれるきがした。
みなさま、今年もよろしくお願いします。
幸澗院・とりつき09:05-尾根に860m09:25-980m 10:00-(シモバシラ)送電塔10:50-阿梨山11:10(ランチ)12:30-十字分岐12:50-脚気石神社13:30(15)-穴口峠14:00-興因寺山14:20(10)-淡雪露岩15:20-金子峠15:30
では また~ (^_^)/~
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