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志賀高原 ② 池めぐりコース+清水新道

2020.08.09(火) 晴れ                3人

朝早く目が覚めた。早朝の木戸池と尖りの笠ヶ岳.

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きのう行きそびれた田ノ原湿原を散歩した。台地から湿原を俯瞰すると、広い湿原にダケカンバの白い幹が輝いてる。緩く下るとヤナギランが満開、イワショブやウメバチソウも咲き始めていた。

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9:00 きょうは、硯川から出発する池めぐりコースだ。 
強い陽射しで頭がくらくらするけれど、まずゲレンデ登り。さほど急でないのに、やりきれない。脇をちびっ子がしゃんしゃん上がっていく。

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最初のピーク前山はリフトの到着駅だ。大きな青空に秋の雲が立ち上がる。
稜線では気持ちよい風に吹かれ、生き返った。

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湿原を抜けると、次は渋池(1800m)だ。モウセンゴケの赤っぽい島が、真っ青な湖面に浮かぶ。大勢のハイカーがひっきりなしに訪れ,写真を撮っていく。

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ここから樹林帯の木陰なので、ほっとした。

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お次は四十八池湿原。小さな池をたくさん抱え、木道が繋いでいる。

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志賀山鳥居からは、1時間ほどの山道歩きが続く。黒木の間に青い湖面が覗く。

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そのままどんどん下ると、大沼池のほとりに出る。「大沼池は、コバルトブルーとエメラルドグリーンの美しい湖水ですが、強酸性のため魚は生息できない」そうだ。池を前にした広場でランチをいただいだ。

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湖水の深いブルーは信じられない青さ、魔性の青?奧にいくほど深く青い。

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12:30、左回りに湖岸を歩き湖尻まで来ると、対岸正面に湖に赤い鳥居が浮かんでいた。神秘的な景色に言葉なし。

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大沼から離れ、林道を進む。分岐では右へ下る清水公園経由で歩くことにした
「どんな公園かな?」・・が、いっこうに公園は現れぬまま、車道に出てしまう??。「今までが清水公園だったんじゃない?」「逆池あった?」「下の方に池が見えたけどあれか?」今までと違い、立札一つありゃしなかった。

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車道を少し進むと、大沼池入り口・バス停駐車場で、トイレもあり、大勢休んでいる、

清水新道はのっけから木道で、苔とうっそうとしたコメツガの森だった、きのうのまが玉コースと似ている。

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苔むす大岩からコメツガの大樹が生えたり・・して、山深い雰囲気だ。

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木道は歩きやすく、ゴゼンタチバナの赤やシラタマノキの白い実が色を添える。
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信大の建物に出て、車道を対岸に渡り,きのうの道を山の駅まで戻った。

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バスの待ち時間に、着替えをすましゆったりコーヒーをいただく。
目の前にひらける大きなゲレンデは「長野オリンピックの大回転の会場だったの」と、隣の人たちが話している。
大ホテルの並ぶ8月のスキー場は、5時を過ぎ、静かに暮れはじめた。

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一泊二日のやまたびは、次から次とお花が咲き、草原、池、湿原、原生林、そして苔むす溶岩地形と、いろんな地形が現れ、もりだくさんだった。急にいくことになったので、時間の余裕を超たっぷりとって計画したのが、良かったと思う。

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【コース】田ノ原湿原散策(60)木戸池08:30→硯川08:50-前山09:20-渋池 09:40-四十八池湿原10:30~10:55鳥居-大沼池11:50(ランチ)12:30- 池尻 13:00(10)-(林道)清水公園分岐-清水口14:30(清水新道)-信大**15:40-下の小池15:50-蓮池16:10-山の駅16:20/17:20(バス)



では また~  (^_^)/~

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志賀高原 ① 自然探勝コース+まが玉コース

2022.08.08(月) 晴れ のち 雨               3人

白状します。志賀高原は観光地・・・なんて,甘い気持ちで出かけたのです。
ところがなんの ぎっしり詰まった二日間になりました。

蓮池前の山の駅BSで下車。標高1500mというのに、ひ-っ、暑い! 

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蓮池のハスやスイレンやコウホネの花をながめつ、池を巡り

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道を渡り,歩行者トンネルをくぐる。道沿いにはヤナギラン、

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キリンソウ、アザミなどが咲き乱る。ああ、この道はゲレンデなのかと気づいた。遮るものなしの草原に、コオニユリが咲き乱れてる

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90度曲がり、なおも続くゲレンデ登り。暑いけれど傍らの花々に励まされ、前方の樹林めざし、びたすら歩く。樹林を抜けると車道で、信大の入口だ。

 

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いかにも大学らしい並木道を上がれば研究所が建ち、その裏が「下の広場」
各コースのハブで、ベンチやトイレもある。風が通り気持ちがよい。
信大自然教育園の散策マップ(トイレ前に置いてある)は明快な解説付き。
まが玉コースを歩こう
と、広場から左の階段を上ると、山道になった。♪♪♪

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すぐ草地がひらけ「上の広場」。解説板に「このあたりは志賀山の噴火によってできた…渦巻状溶岩流の…」、”渦巻状溶岩流"というインパクトのある名称。富士山の樹海と同じ雰囲気の岩塊や風穴、重々しい黒木の森になる。

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次なる木場の広場をめざし、木の根が張り出す道をどんどこ行くと、広場は草地でなく板敷きの台だった

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この先は、所々ひらける(木場)湿原の木道が有難い。勾配が出てきた。
のっそり現れる異形の大木は、赤っぽい木肌のクロベ(ネズコ)の巨木たちだ。根元から何本もの太い幹が枝分かれし、生き物のよう。

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苔むす岩々と人気のない深い森の雰囲気に圧倒される(じつは私の大好物)

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なおも行くと下りへ道を分け、その先が展望台。アズマシャクナゲが密生しているφ(.. )。空模様が怪しげになったので、まが玉コースは、ここまでとする。

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下山は急な階段から「上の広場」へ戻り、すぐ下で「たこ松」に出会う。「ホンマ、タコや」「でもさ、松じゃないよ、コメツガじゃん」などと茶々を入れた。

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この辺りは大岩と黒木のコラボが多い。そのまま下りると長池(公園)に出る。

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湿原のヒヨドリバナの花畑に無数のアザギマダラが舞う中を、下の広場(信大裏)に戻った。

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「自然探勝コース」に復帰する。長池の周りはダケカンバ林の水平道、このまますいすい歩けると思ったが、曲がりくねる道は、木の根・石屑混じり、何度もアップアップ。ああう~んざり、チャンスがあったら車道に移ろう。

三角池を過ぎ、ようやく国道212と交差し車道歩きになった。右下に見える田ノ原湿原は、想像を超えた広さだ。惜しかったかな?ま、いいか、

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その時「ん?」「川の音?」「近くに滝でもあるのかな?」、みなで訝しむが、音源が分からぬまま行くと、ポツポツと大粒の雨!と思った瞬間、豪雨が襲ってきた。あわてて傘とザックカバー。国道は水浸し。雨は傘では防げない。かまわない,寒くないもん。

雨の近づく音っていうのを、初めて聞けた(カンゲキ)。ふと右下を見れば、池があり対岸に白い建物。今夜のお宿である。(216500歩)

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【コース】山の駅11:30-直角左折点上12:00(ランチ)13:00-信大入口13:25-下の広場**13:40-上の広場13:50*-木場の広場14:20クロベの巨木帯)(シャクナゲ展望台)14:40-*15:10-たこ松15:20-長池広場 15:30-三角池16:10-車道へ16:15-木戸池観光ホテル16:50(泊)

では また~  (^_^)/~

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大蔵高丸~ハマイバの花爛漫

2022.08.06(土)くもり

この2、3日は、雲のおかげでいくぶんか涼しい。今朝も濃い霧の中、湯ノ沢峠登山口でタクシーを降りる。ゲートを潜って林道歩き。

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さっそく真っ赤なクマイチゴの実が。

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T字路を右折すると、広大な伐採地となり(鹿よけフェンス)、日当たりが良く、カワミドリやソバナ、ヤマオダマキが咲いていた。

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やがて伐採地から離れ、木の橋を渡り樹林に入る。
 ハナイグチがざくざく。

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イケマはやたら花咲かしてる

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ヤブデマリですかい?

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マルバダケブキの強烈な黄色もいいけど、蕾のユニークな形に目を奪われる

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勾配は緩くなり、渓畔林の、じわ~っと沁みる雰囲気になった

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緑のカエデに囲まれて 沢音を耳に休憩する

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じき森を抜ければ、すぐ先が湯ノ沢峠だった。湯ノ沢峠~大蔵高丸は久しぶり。

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青草の丘を緩く下る。青草の中には、タチフウロ、トンボソウ?、コウリンカ、ウスユキソウ…がポツポツ見える。
ハナイカリ

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霧が下りてきた。遠くの丘が霞んでいる。「湯ノ沢峠のお花畑」で腰を下ろしランチ。お天気がよくないせいか、誰もいない。静かででいい。

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この先、大きな丘の腹をへずって歩く。

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ダケカンバ林を過ぎれば、また草原となり、シラビソ林に続く。

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スズタケの残骸があった、そう、前はスズタケの中に道が延びていたっけ。

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大蔵高丸の山頂から10分も緩く下ると、頑丈な鹿柵があり、

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もう見えているよ コオニユリの大株だ。

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中はもっとスゴイって?  ホントだ。まずルリトラノオ、

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シモツケソウ、

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キリンソウと続く。

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出口の鹿柵でUターンし、花畑の中をもう一度、ゆっくり楽しむことにした。
ワレモコウの粒が大きい。

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ツリガネニンジンの膨らみって可愛いな。

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タチフウロ(写真)とハクサンフウロの違いを教わる

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来週あたりはシモツケやヤマハハコは満開になり、マツムシソウやタムラソウやアザミ類は咲き出し…。お花の顔ぶれは、次々と変わるのだろう。

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そのときヒヨドリバナを巡っていたアサギマダラが、手前の一輪に止まるとゆっくり羽を広げてくれた。ありがとう!

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戻りのダケカンバ林。妙に明るいのは、霧が晴れたからだ。

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湯ノ沢峠からの下山は、甲斐大和側の焼山沢沿いを歩く。
昨今の雨で水量は多かったし、大量に土砂の流れた跡も見える。
ダート林道になってから、パカッと道が裂けていたりして、水の力の恐ろしさも感じた。

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「湯ノ沢登山口(徒渉口)」で舗装路と合流。ヤレヤレ。ではタクシーを呼びましょう。
が~~ン。電波が…!マジ? 峠でcallしておくべしだったφ(.. )、
歩くしかないでしょう。で、歩く

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道沿いにはフシグロセンノウ、シデシャシン、カワミドリやウバユリ。
そしてクマイチゴの実を食いながら、ひたすら歩く。

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林道途中の竜天宮は祭礼の準備中だった

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県道でただちにタクシーコール、どうした、うまくいかぬぞ。あたふたしていたら、カーブから突然バス現る。天の助け!夢中で手を振る。停まってくれた、ありがとう!小さな赤い市営バス。誰もいない車内に乗り込み、ほっと息をつく。

甲斐大和駅ではゆえあって、電車待ちを一時間、裏の公園広場のベンチで着替えや、コンビニでビール調達やなどしてくつろぐ。
跨線橋から眺めた夕日、暮れなずむ甲斐大和駅、ホットなコーヒー。運も人の心も・・いろいろなおかげで、無事一日を終えることができた

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【コース】大月駅 →(taxi6000円)湯ノ沢峠入口08:30-湯ノ沢峠 -湯ノ沢花畑11:20(ランチ40)- 大蔵高丸 -13:10ハマイバ手前花園13:50-湯ノ沢峠-林道-県道412・17:30/(市バス300円)甲斐大和駅

クロイチゴ

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では また~  (^_^)/~

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