十石山への遠い道のり 【北ア/乗鞍】
2022.07.09~10(土,日 )
初日 白骨温泉から山頂避難小屋へ 晴れ
快晴の空は、じりじりと暑さをまき散らす。バスは、定刻通り8時過ぎ白骨温泉に到着。運転手さんに教わった登山口へのショートカット入り口は分からず、
エアリア地図の通り林道を行く。
火山由来のなにか?
車道歩きのつらいこと。寄り道はしたけれど1時間もかかって登山口に到着。小さく地味な道標がある。
ササの茂るブナ林に、しっかりした道が延び、緩やかに登っていくと、
丸太の広場(湯沢ノ平?)に出た、
「蒸すわ、暑いわ、虫に刺されるわ」私たちはすっかり参っている。
そこここに見られる異形の大木は、薪炭用に伐られた名残りなのか?
変わり映えのしない緩やかな道。早く尾根に出たい、さわやかな風に吹かれたい。そこに咲いてたイチヨウラン
シラビソが増えてきた。ゴゼンタチバナが咲いている。わお、ミツバオウレン、そしてイワカカミ。高山のに匂いだ。
13:00過ぎ 登山道の傍らでようようランチにありついた。
虫が多く、ゆっくりという訳にはいかないけれど、、、、
16時 やっと森林限界だ。腰高の笹原に道形が延びていく。
ナナカマドは低木になり、白い花を咲かせている。周りに山々がなびき、
山座同定で盛り上がる、
空はいつの間に重い雲に覆われ、遠くから雷鳴も。急ごう。
雪渓に出た。小さくなったとはいえ雪は雪、けり込みしながら進むが、私は下手くそで滑りそう、
雪渓を抜けた時、ポツポツと 雨か? イワカガミ、キンポウゲ、チングルマ、みんなで口々に名前を呼んでいく。キヌガサソウ、アオノツガザクラ・・お花を目の端に残し、せっせと登る。
やがて、ガスの中にぼんやり建物が浮かんだ。
中に入ったとたん、小屋は激しい雨に包まれた。「ひ~、ギリギリだった」
ここ、十石峠避難小屋は、広くて綺麗、しっかりした建物で安心感がある。
19時を過ぎ雨は止み、明るいので、外に出てみた。
小屋の裏の高台に乗ると空はうす赤く、北アルプスの霞沢岳?焼岳?の姿、
お天気いまいちで、本当に残念。明日に期待しよう!
それにしても コースタイム4時間ほどの道のりに これほど時間がかかったなんて なんということでしょう・・・
白骨温泉バス停08:30-登山口09:30-スーパー林道分岐-丸太広場11:00-
さくらフィルム11:15-森林限界15:30-小屋17:00
朝5時前はかろうじて青空が見えた。
まず十石山山頂に行く。 山頂は小屋から5分ほど先のハイマツの丘だ。
途中には
とか
小屋裏の台地にはコマクサ
ミヤマリンドウ
十国峠避難小屋は、がっちりして、清潔で、居心地が良い。
登山道の刈り払いもされていたし、入り口横に天水をためるバケツもあるし、管理をされている方々に感謝。
下山は小さなお花畑を、惜しむように楽しみながら歩く...。
小さな雪渓を過ぎ、森林限界の笹原をすぎる。ガスがどんどん濃くなる。
ついにパラパラと雨の粒、迷うことなく雨具を装着する。
ブユなどのいやな虫がほとんどいなくて助かった。
「さくらフィルム」看板を過ぎ、丸太広場を過ぎ、美しいダケカンバ林を通過。
登りで気がつかなかったショウキランに出会う(^▽^)、
登山口から林道を歩き、来たときと違う道を辿ると、バス停の近くに下りれた。なんとすっかり夏の空だ。
「白骨温泉野天風呂」の入口の「温泉粥200円・温泉卵10円円」の張り紙に惹かれ、門を入ると下り階段。ひたすら下り続ける階段にひるんだが、成り行きだ。川を見下ろす野天風呂。ぬるめでゆっくり入れた。 入浴後の温泉粥と卵は、小腹満たしにちょうど良い。
タクシーコールし、バス停沢渡に行く。バスを待つ間のコーヒーが、じわ~っと沁みた。今回ののんびりペースは、私に合わせていただいたから。ほんとうにありがとうございました。
避難小屋05:30-十石山05:40-裏の丘を散策-避難小屋07:10-さくらフィルム10:00-丸太広場-登山口-白骨温泉(入浴)
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