大峠から楢ノ木尾根を上和田まで
2022.05.26(土)
快晴の大峠は満車だった、大勢の人が山に入っているのだろう。
私たちはゆっくり支度をして 歩き出す。
緩やかな山道、途中の水場(硯水)にはヤブズマソウやワダソウ、点々と黄色い小花(ツルキンバイ)が咲いている。
標高が上がるにつれ、木々の葉は若がえり、芽吹き直後のような明るい森になる。
ミズナラやダケカンバの大樹も目立ち、
大きな岩が点々と現れてくる。
雁ヶ腹摺山には数人の若者たちがいた。わがチームのお姉様がたが「ここまで来たのだから、大樺ノ頭まで行ったら?」と勧めたけれど、行く人はいなかった。
大樺ノ頭へは、秩父らしい黒木の森を抜ける、すがすがしい空気に後押しされるように、快調に歩いて行く。
大樺ノ頭には、おおむね下りなのであっという間だ。
その先の、広々とした草地に、あっけなく着いてしまう。唐松立の手前である。
すぐ上が唐松立。シロバナヘビイチゴがびっしり咲き、なかなか美しい。
綺麗な青空には、富士山がくっきり浮かぶ。
デンと座る貫禄の大ミズナラ。
岩っぽくなってくるとシロヤシオの花殻が落ちている。が、花は一週間前だったとか。ヒカゲツツジもブナも、憶えのある木々たちが、生き生きとしている。
ブナが多くなると泣坂ノ頭である。
三角点や方向指示はあるのに、山名標示がないなんて、ずいぶん冷遇じゃない?
南面を歩く。ブナの森は、緑の波長が地表まで届かないとか、今の光がその光?
時間がたくさんあるし、あまにも気持ちがいいので、ゆっくり歩いた。
大峰~水無は緑が濃くなり、少し猛々しいイメージに思う。
ミツバツツジは終わり、ヤマツツジが満開。
緑が濃すぎで 大峰~水無鞍部の森は、素っ気なく寄りつきがたいほど。
水無山では、ギンランやササバギンランを見かける。落ち葉が深く、いい具合に熟したおかげで、急降下道も楽に思える。
前回、惑わされた620m右折点では尾根を通した。少し急だけど問題はなく(テープさえある)、水道施設に無事着地した。
良い道が尾根を越えている。「幻の集落、大平跡への道だわ、まだしっかり残っている」と思った。上和田に向かう途中、地元の方から「あの道は沢の上流の水取り場まです。その先はちょっと…」との情報をえた。そういうことか。
里は30度近かった。涼み場から一気に猛暑の中に放り出されて、バス停につくころには、私は溶けた冷凍食品のように、ぐだぐだになっていた。
では また~ (^_^)/~
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