めぶきと桜 煤ヶ谷の尾根
2022.04.12(火) 晴れ
前回と同じく御門橋から寺鐘の集落に入り、まず小さな祠にお詣り。緑の草むらにはイチリンソウが群れ咲いている。
茶畑の奥の鹿柵から入山。ヒノキ林の下を見ては、「カントウカンアオイね」と一週間前の講義の成果を披露しあったりして。
尾根に乗れば、芽吹きの美しい広葉樹や
この地らしいシロダモなとの照葉樹の林が広がる。
いい風が頬を撫でる。春の青空と広がるめぶき、たわわなヤマザクラのピンク。
前を行く山友が振り返った、満面の笑みを浮かべてる。
この尾根、標高のわりに大木が多い。モミやシロダモ、
満開の桜の木々に囲まれた花見場で腰を下ろす。見上げても見下ろしても、隣を見ても、サクラ・サクラ・桜。黒い幹のシルエットのラインも、美しい。
尾根合流の秋葉山では、前回見逃した祠と対面できた。
「次の凸が煤ヶ谷高取山なんだけどね、山名表示がないのよねぇ」
じきアブラチャンの林になり、里山感満載になる。この一画を高取山(462m)と認定し、先に進んだ。
ゆるく下ると見晴らしがきいて、華厳山~荻野の尾根が柔らかな風合いで横たわっていた。
やがて登りにかかると尾根形が現れ、勾配がきつくなる。
えっさほいさと登っていく。
すると頑丈なロープが垂れ、岩のテラスまで導いてくれた。
岩の上に乗ってからも急勾配は続くが、がっしりな尾根ゆえ安心感がある。
両側のサクラは相変わらず満開だ。
そうして異形の大櫻が現れると、そこはもう、華厳山~荻野の尾根道なのだ。
めぶきの若緑をくぐって、あっという間に華厳山に到着。
そして下山。植林に入らずまっすぐ下りれば、尾根形が現れるのだ。
下降は登った時より気を使うので、木々を愛でる余裕なし。これほどザレ地の急降下だったっけ。これほど荒れた尾根だったか?
それでも50分で、かのフジキの巨木とご対面、ほっとした。
ところがである。ここでうっかり、(登りの時、畑からトラバースして、急登をへてフジキと対面だったのに、)フジキからトラバースが始まると思い込んでいたのだ。道を探したが見つからず、適当にトラバースしていたら、見たことない尾根と沢*、あらら私はどこ?、もうほぼ麓なので不安はなかったが、こんなに下りてからも、現在地が分からなくなるものなのか。
結果1時間ほどの寄り道で、予定の一つ手前の尾根で下山。駐車場に直ぐのところだった。(沢*は経石沢という。華厳山の名前の起こりの経石が、西麓にあるというが、この沢の上流なのか?
では また~ (^_^)/~
山域別レポ一覧は あしあと へ
| 固定リンク
コメント