« 2021年5月 | トップページ | 2021年7月 »

鉄砲木ノ頭~~今年もサンショウバラ

2021年6月17日 (木)晴れ

どんよりした空、平野を左折また左折。鉄砲木ノ頭は 野焼き後の青々とした草に覆われ、なんとも美しい。
パノラマ台駐車場を通り過ぎ、新装・三国峠駐車場に車を入れる。

Img_2293r

「雨は降ってないわ、そのうち晴れるでしょう」と鉄砲木ノ頭に向かう。

Img_2292r

最初のサンショウバラ、えっ、花がない!?。よく見れば米粒ほどの小さな蕾、なんか違和感。そうか、幼葉や蕾が虫に食われてしまったか?他のサンショウバラも同様の有様だ。

上がるにつれてサンショウバラの花を見るようになった。終わっているのもあるが、咲き始めや蕾も多い。

Img_2295r

登山道沿いはもちろん、薮の奥の大木も、よく咲いている。あと3,4日は楽しめそう。

Img_2316r_20210627211101

足元にはヤマハタザオやバライチゴが点々と見える。

Img_2324r


山頂。眼下に山中湖と雲の空、フフジアザミがそこら中に芽を出していた。

Img_2327r_20210627211201

切通峠への道に入る。入口に満開のサンショウバラ

Img_2328r

樹林は緑の光。林下にはバイケイソウ群落がうねる。大半は茶色に枯れ始めているが、蕾を付けた数株は背筋をしゃんと立てている。

Img_2343r

大きな種を結んだ ヤマシャクヤク。 なんか減ったのでは?

Img_2337_20210627211701

フタリシズカ、トリカブト、枯葉色の地面に点々と緑の草。
おお。まだまだ・・木立の間に間にサンショウバラのピンク。

Img_2329r

そしてまたもやバイケイソウの海。今年はバイケイソウのアタリ年かな? 

Img_2332r

ブナの大木がすがたをみせ始める。
多くの幹が緑の苔に覆われ、林は独特な雰囲気を醸している。

Img_2341_20210627211601

1120mの大木に囲まれたピークで一服、静けさを楽しんだ。

Img_2354r

そして送電塔台地から、林道に下り、 そのまま三国峠まで のんびり歩く。

Img_2372r

すっかり晴れ上がったせいで、林道歩きは暑くつらい。綺麗に露出した地層やら

Img_2378r 

ウツギの白い花、ヤマボウシの撓わな花付き。展望地から望む丹沢の山々は青く豊かだ。

Img_2375r

こんな瑞々しい自然は、世界的に見れば当たり前ではなく、有り難きもの。
がけ崩れは補修され、さらに草が伸び緑色

Img_2385r

1時間後には駐車場に戻る。帰りに「どうし道の駅」に立ち寄った。アッフォガートはとても美味しかったそうで・・・次回は私も。

きょうの一枚

Img_2307r_20210627212901
ではまた~♪

山域別レポ一覧は あしあと

| | コメント (4)

花の6月三ツ峠の静かな道

2021年6月11日 (土)晴れ

2年前(19.06.11)とほぼ同コ-スでの定点観測。おととしの私は、緑のエネルギーの大きさと豊かさに圧倒されたっけ

口湖駅からタクシーで三ツ峠登山口(トイレ前)に。路駐の車列があまりに長いのには驚いた。みんな梅雨の晴れ間を逃すまいという考えは同じなのだ。

貫禄のあるジープは小屋の車とか・・

Img_4166r

取りついた尾根をぐいぐい登る
2年前は明るい陽ざしと緑の大きさに圧倒されたのに、今日は曇。印象がずいぶん違う、ハルゼミの声もなく寂しい。

ブナと色鮮やかなヤマツツジ

Img_2095r

御巣鷹山への登山道に出た。
クサタチバナに出迎えられるが蕾ばかり。
今年の花は早いと思っていたのに、それぞれの事情があるのだろう。

Img_4205r

変わった形のブナが現れる。

Img_2099r

これもブナ? ここはいったい? どうなってるの?

Img_4214r

ベニバナノツクバネウツギだそうな、とても美しい、

Img_2129r

ベニサラサ、シロバナフウリンなど、木の花がわんさと咲く道を行く。
さすが、三つ峠だわ-♡

Img_4183r_20210627151701

御巣鷹山頂手前から、大岩をへずるとプライベート展望台に出る。
雲が湧き、南アなどは見えないが、
御坂黒岳がどっしりとかっこよい。また行きたいなあ

Img_2155r  

岩肌のあちこちに、クモイコザクラの葉を見る。たくさん咲いたらしい、

Img_2173r

倒木や薮を乗り越えて岩の上に出る。この付近、二年の間に荒れた感じ。
ひとしきり花と展望を楽しんでから、

シロバナフウリンツツジ

Img_4245r_20210627151501

私は初めてカシヤ穴を通り抜けてみた、気持ち悪かった、もういかない。

Img_4260r_20210627155901

露岩の手前で、それはそれは美しいムラサキツリガネツツジを見る。

Img_4250r_20210627151601

北口登山道、水雲山入口まで下って ユ-タ-ン。 今日は行きません 

Img_2221r

御巣鷹山の草原に出た。囲われているアツモリソウ

Img_4280r

白いカメモランや普通の斑カモメが、たくさん咲いている。
頭上のフウリンツツジやベニサラサは満開だ。御巣鷹山ってすごいなあ。

縁どり うっすら紅をさす

Img_2253r

開運山から富士山

Img_4304r_20210627151501

帰りは裏道を伝う。前回見たキバナアツモリは、三重の囲いに囚われ、もはや
お近づきも叶わぬ 雲上の花に出世してしまった。

そういえば ルイヨウボタンは激減。シカのえさ??

Img_4311r_20210627151501

ダート車道はくねくね曲がり、また曲がり、下山口が遠い。
強い陽ざし、見上げるシダの夏らしさ!

Img_2274r_20210627151501

頭上から降り注ぐハルゼミの声を浴びながら、下っていく。大ミズナラのカーブに来た、ほっとひといき。

Img_2279r

ようやくショートカットの山道になる 助かったア、ここからは歩きやすくなる。ハルゼミの抜け殻を見つけながらスイスイ下り、

Img_2282r

無事 朝の登山口に。タクシーへの連絡はスムーズだった(ドコモありがとう)、来たタクシーは朝と同じ運転手さんで、なくしたと思っていた手袋も戻ってきた。ツイている私です。

きょうは一日限定の晴れ、この日に山に行かれて、ラッキーだった。
コロナ×コロナの閉塞感の中で暮らしていると、どんどん気持ちも滅入り、もう二度と山には行かれないような気すらしてくる。

でも行くことが出来た。本当に良かった。 
最後の一枚 ぼけてしまってすみません

Img_2211r

ではまた~♪

山域別レポ一覧は あしあと

| | コメント (0)

八王子城址から心源院へ☆太鼓曲輪~富士見台~八王子神社~

  6月4日 (木)晴れ   

  
去年の春、歩いたルート(20.03.19)を逆コースで行ってみる。

陽ざしの照りつける駐車場から、城址の森に入ると、一瞬にしてさわやかな風に包まれた。暑いけれどまだ本当の夏じゃない♪ 

Img_1923

御主殿への道に向かい、橋を渡るとすぐ、太鼓曲輪に通じる道が分かれ、そのまま尾根に乗る。
尾根には何本かの堀が切られ、以前だったら面白がって直降&直登したけれど、きょうはおとなしく巻き道を使う。

Img_1929

地蔵ピークへむかう道と合流する。右折。荒井分岐からの巻き道を歩いてみた。

Img_1945_20210615162301

富士見台では雲が覆って富士山は見えなかったが、ベンチにはさわやかな風が通り気持ちよい。
ここは
右折、気を遣う道が延びる。

Img_1954

コアジサイのほのかな香り。みんなが好きな花。

Img_1935

林下のイチヤクソウはもう少しで咲きそうだ。

Img_1933

天守閣跡は寂しいピークだった。駒冷やし堀、そしてまた堀、
急峻な山全体が防御に優れた城とよく分かる。

Img_1960_20210615163201

やがて重厚な濃緑の森から、広葉樹の明るい緑になると、

Img_1965

すぐ上が八王子神社だった。

Img_1975

八王子神社は八王子という地名の由来の神社。大きなイロハモミジ、大杉などの社叢が素晴らしい。

Img_1974 

ランチを終え、松竹への分岐の柵門台を左折。
ここからは歴史古道・心源院尾根を下る。
手製な道標が競うように架かる。

Img_1980

マタタビの葉は、もう白い。そういう季節になっていた。

Img_1979

第六天の展望台、少し靄っているが、眼下には西武ドームから横浜ビル群までの展望が広がっている。

Img_1989

向山砦も展望よく、秋葉神社尾根・男坂(崩壊)・女坂の三方向の分岐点。

Img_2006
心源院にある案内板↑

今回は女坂を下る。。軽いと思ったのは甘く。結構な急坂だ。
でも展望はそこそこあるし、植生も豊かなので、夏以外なら気持ちよく、長い分だけ楽しめそう。いやはや、夏は暑い。

Img_1999-2

艶やかな赤い野いちご(ニガイチゴ)が、ヤブを飾っていた。

Img_2002

そうして無事心源院に下山。手近で変化もあり、植生豊かで、歴史のロマンにも溢れる良いコースと思いました。

 

【コース】管理棟P08:30-太鼓曲輪尾根-富士見台10:45-八王子神社12:00(ランチ)-柵門跡13:15--向山砦14:35-心源院15:10→タクシー1700円→P 

ではまた~

| | コメント (0)

天測点の髻(もとどり)山は❀花と歴史と展望の山…【北信】

2021.05.16(日)  小雨、曇  

        
半日程度の軽登山は地元の方のご案内で「髻山」。
一等三角点の山にして、天測点標の山であり、真田氏の城跡でもあり、古墳すらある、とても欲張りな山だ。

朝からの雨予報で全然期待していなかったが、登山口に着いたらど雨はほぼ上がっていた。やった! 

登山は北の尾根からのルート。リンゴ畑をぬって、15分ほど歩く。リンゴの花の向こうに、いかにも里山風な髻山が待っている。

Img_1452

登山口に「髻山は火山です」という説明。安山岩から??したエジリン輝石というなにやら素敵そうなのが産出するらし、岩石的に有名な山らしいが、結局よく分からない。

Img_1458

青々とした雑木林にチゴユリが咲く。カタクリの葉があちこちに多い。なんとこの山はカタクリで有名らしい。

Img_1466

泥の木古墳」「謙信馬洗いの池」[馬かくし」と歴史的な遺物が点在している。フムフムと頷いて覗き込みながら登っていく。なだらかな良い道だ。石垣が見られるのも城跡ならだろう。


山頂は広やかな緑の草地。東屋と、大きなコンクリ標柱が目に飛び込む。これが天測点標か、想像より俄然どっしりしたコンクリの柱。この上に測量機器を置くそうだから、このくらいのモノが必要なのだろう

Img_1478

初めて知った天測点標。全国で48カ所ほどあるというから「百名山を制覇するより天測点標の山を極めた方が、渋くていいわね~」なんて盛り上がったが、実に地味な山が多い。

Img_1508_20210615133101
台の上に、重い測量機器を据えて観測するので。これだけしっかりした台が必要だったろう

小雨がぱらついてきた。
髻山がたいした展望地なことは想像できる。山々の写真&山名の書かれた掲示板もある。

Img_1493_20210614095901

足元は一面のオドリコソウ

Img_1499

石の祠、

Img_1488

大きな碑文や、そして謎の穴や灯籠か鳥居の礎石一対などを認めた。

東方には三登山の端正の姿が見られた。繋げて歩けるそうだ。

Img_1502

 山頂を辞すとラショウモンカズラの群生を見る。カタクリを初めとし花の山でもあるのか。

Img_1515

来た道を戻りながら、「泥の木古墳」を確認しようと、古墳山を登る。

Img_1460
藪漕ぎもあっけなく山頂に出て、説明板にあるように「天井石が失われ、石室が一部露出」を確認

Img_1527

うっかり帰り道の方向を誤り、

Img_1525

隣にある「謙信馬洗いの池」(湿地)にはまり込んで難儀したのは ま、ご愛嬌ということに。

帰りのリンゴ林を過ぎる頃は、うっすら日も差したりして、まぁまぁな山日和だった。

Img_1539

知らない良い山が あるのだなぁ、

【コース】開通記念碑広場P 09:45-登山口☆ 10:00-髻山10:30(25)10:30-泥の木古墳11:30-☆11:40-P 11:50

| | コメント (0)

« 2021年5月 | トップページ | 2021年7月 »