アカヤシオもとめて大持山へ 美しきウノタワの渓畔林
2021.04.24 (土) 晴れ
「今年はツツジの当たり年」と聞けばアカヤシオに会いたくなる、
ということで 大持山に行くことに。名郷の奥の大鳩園に駐車し、林道を歩き始める、途中、巨岩を祀った神社や水場に寄り道したりして、
山中到着は8時半。山中は無住だけど、電線も電話線も通っている。道標にしたがい横倉林道を行く。すばらしい 石垣が続く。
横倉林道は落ち葉が積もり、石や木枝が散らばり、何ヶ所かの大規模な崩落は放置されたままだ。
沢を渡り返し高度を上げてゆくと、杉林から雑木林に変わり、まっ青な空に柔らかな新葉が目に飛び込んだ。
林道終点(ウノタワ入口)に到着、川沿いの山道を辿ると♫ さっそく現れるニリンソウ、ユリワサビ、ハナネコノメ、
サワハコベ(写真)‥。
石がごろごろの沢沿いだが、道筋はほぼ分かる。すらりとしたサワグルミはおおらかに枝を広げ、チドリノキの強い黄緑は谷を埋めつくす。
ハシリドコロの毒草も、一年ぶりの出会いは懐かしく、茶紫の花がかわゆく思える。
大らかな凸凹地形が広やかになった。二俣?すっとここに居たくなるような穏やかな場所。
エンゴサクが咲くそばで、腰を下ろして休憩する。苔に覆われた丸石が敷き詰められている。
この先、杉の尾根に導かれるが上がれば雑木林で、カタクリが姿を現す。
カタクリは佳い時期だったらしい、花を追うように歩くので、急登も気にならない。
いつのまに1000mほどまで上がっていて、飯能市のウノタワ伝説*説明板あり。
さらに上がるとカラマツに囲まれた凹地が目の前に。
中央には苔のような草も生えている。あまりに気持ちよい所なので、ウロウロ・グズグズ歩き回った。
『ウノタワ1017m』の道標が立ち、鳥首峠~大持山のコース上であった。
大持山までの40分の登りは、いままでとうって変わり、緑のアセビの縁取りに、
ミツバツツジの花
次々と大ブナが現れる。ここは芽吹きが始まったばかりだ。
カタクリが点々と咲く。スミレも多い。登山者がチラホラ歩いている。妻坂峠分岐あたりは景色も良く、ランチ中の人が多かった。
大持山頂山頂は狭く、道標三角点があるだけで素っ気ない。
アカヤシオは子持山との吊り尾根にさく。少し下りると、左の谷に見え隠れするピンク、紛れもないアカヤシオ。
なおも下る。岩が出てきて、頭上には枝を伸ばすアカヤシオ。ちょうどの花盛り。
今日はここまで。何年かぶりの出会いに大満足。来た道を戻った。
ランチは妻坂峠分岐手前でいただき、
妻坂峠までの急坂を下る。
真っ直ぐな巾広道、両サイドは雑木林、点々と咲くカタクリの花を見ながら、下っていく。
右の雑木を透かして山が見える。何山?
ずいぶん下りた頃、左にどっしりした武甲山が見えた。そうして妻坂峠に下りたつ。
生川・横瀬駅方面に下りる人が多い、馴染みのない地名。武甲山の一の鳥居に下りると分かり、ようやく地図と現場が擦り合った。こうなると武川山にも行ってみたいなぁ、そんな道が延びている。
妻坂峠から山中へはヒノキ林の暗い道で、最初はフカフカで歩きやすかったが、じき倒木や石で歩きづらくなった。
大堰堤の前の鉄板の橋を渡った林道は、ちょうど良い下り勾配でとっとと歩けた。
山中を過ぎた水場で、休憩がてら水をくむ、ワサワサ茂る緑の草は?よく見たらチャルメルソウだった。
大鳩園で駐車料(700円)を払い、帰路についたのは15時半。明るいうちに帰れると、ホッとした。
きょうはなんといってもウノタワの渓畔林と、あの凹みの不思議感がよかった。
ずっとずっと、おだやかな安らぎを感じ続けていられる所です。
【コース】大鳩荘P04040-山中08:35(10)-林道終点09:25-小尾根10:30-ウノタワ11:00(20)-横倉山11:45-大持山12:05-アカヤシオ12:20-大持山12:30-(ランチ20)妻坂峠分岐13:10-妻坂峠13:55(10)-☆14:40-水場14:50-P15:20
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