« 快晴の焼石を | トップページ | 晩秋の浜の植物 »

焼石から夏油温泉に・・

2020.10.21(水)晴れ

小屋からに外に出ると、草や木の葉が霜で真っ白、驚いた。

Img_5234r_20201107152401

歩きはじめの溝状の道は、カラフルな落ち葉で埋まってる。
中低木の拗れたブナは、朝日を透かしステンドグラスのよう。

Img_5235r_20201107152501

前方にデンと聳える経塚山。逆光に黒々と立ちはだかり手強そうだ。

Img_5243r

草原になり草深くなる。さまざまな花殻を撮っていけるのは、時間があればこその贅沢だ。

Img_5259r

すると突然、大きくたわんだ砂礫地が目の前に広がった。
空に立つ道標めざし、えっさえっさ登った

 Img_5260r_20201107153901

と、経塚山の岩稜が目の前に迫っていた。一歩一歩、
岩の隙間に花たちの名残を見ながら登るごとに、展望がひらけてくる。

Img_20201021_092103_20201107163401

経塚山は岩だらけ、三角点と古い石祠。そしてやけに強い風。
登山者がやって来ては、そそくさと戻っていった。

Img_20201021_092645_20201107163401

私たちも夏油温泉に向かって下る。強風にあおられての細道は気を遣う。

へづりのジグザグが終わってやっと、辺りを眺めながら歩けるようになる。
枯れ草の合間には紅葉した灌木、花芽を付けたシャクナゲ、つつじ類など、秋らしい風景が続き、

Img_20201021_104117

やがてなんとなく水っぽい雰囲気の、苔や松の一角に入る。
お坪の松という一風変わった場所。

さらに下ると、ブブナの巨木が次々に現れ、大きな樹冠の盛りの紅葉に、圧倒される。

Img_20201021_122702

木々の合間に覗く隣の駒ヶ岳も、錦繍をまとっている。

Img_20201021_123318_burst001_cover

900mあたりから、等高線の狭ばった急降下。要注意。要覚悟。
でも実際は、うまい具合にジグザグが切ってあり、歩きやすかった。

地図に書かれた「ロープあり」は、本当にロープの必要な岩場で、気をつけて降りる。
降りたところが夏油川だ。

Img_20201021_135925

水量が少なくほっとした。橋桁の残骸が見える。元来はこの橋をほいほい渡って、すぐ林道だっのに。
徒渉点は少し下流。さっさと靴紐を解いて徒渉する。
今回最大の懸案であった夏油川をクリアした、最後の登り、あと一息。

林道に出たのは14:30だった。

Img_20201021_142619

整備されたばかの林道、「もうすぐ架橋工事をするのだわ」と思う。
温かいコーヒーを飲み、余ったパンを食べたりして、
三日間の山歩きの最後のひとときをゆっくり噛みしめた。

 
【三日目】金明水06:40-賽の河原08:20-経塚山09:20(25)-オツボの松11:15(10)-ブナ12:30(30)-夏油川(徒渉)14:00(15)-林道14:30(25)-夏油温泉16:10(泊)

|

« 快晴の焼石を | トップページ | 晩秋の浜の植物 »

」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
焼石から夏油温泉へ歩かれたのですか。懐かしいです。
自分はまだ橋がある頃に歩きましたからね。
渡渉できるくらいの水量なのですか。

夏油温泉もいい温泉ですね。
一部のお風呂はとても熱かったように記憶しています。

投稿: リブル | 2020年11月 8日 (日) 20時03分

リブルさんこんにちわ
夏油温泉は本当に良い温泉ですね

下山してから一泊は、以前なら贅沢で で来ませんでしたが やっと暇が出来て可能になりました

夏油川は増水すれば わたれないと思います
ですから 事前の確認がいるとおもいます、

でも もうすぐ新しい橋が架けられると思います。資材が既に準備されていましたし、林道も綺麗になっていました。今年は無理かな~ 雪が降ってきますよね。

投稿: ba_sobu | 2020年11月 9日 (月) 20時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 快晴の焼石を | トップページ | 晩秋の浜の植物 »