快晴の焼石を
2020.10.20(火)晴れ
素晴らしい青空の朝、タケカンバの幹が一面の草紅葉に映える。
足元の単色に見える枯草には、イワイチョウやチングルマが紅葉し、いろんな色が混ざっていることに気づく。
あんまり気持ちが良いので、姥石平の手前でコーヒータイム。
草原に風が起こると、ライオンの毛並みのような草が波打ち、大きくうねる。
かっこいい。
長靴のハイカーが次々に登っていく。前方に寝そべる焼石岳と横岳は、山頂というより丘。
さらに登ると、広大な姥石平の草原だ。
稜線の鞍部に出た。左横岳方面には、登山道がすう~と上がっていく。足がムズムズ、行ってみたいなぁ、けど、がまん、
右の石ごろごろの焼石岳方面に向かう。
焼石山頂は標柱と錆びた剱があるのみ。石がごろごろ、すこぶる広大な展望。
南を見下ろせば姥石平が広がり、泉水沼の青いハート形がきりりと刻まれている。
焼石神社に下る。急降下なジグザグ道は、足元に気を遣う。
焼石神社の分岐まで40分もかかるとは。見上げる焼石岳の腹は石だらけだった。
今回は南本内岳に立ち寄ってみることにした。
巻き道の水平道。。夏夏には花*花で飾られるのだろう。いくつもある地塘も花に埋もれるだろう。
どこまで行っても同じような水平道、まだかまだか?、稜線をのっこす。
下方に池が。駆け下りてみる。古い標柱を「南本内川源流」と判読する。
静かな神秘の池、水鳥が遊んでいる。音のない空間、不思議な気持ち。
チングルマの紅葉の道をぐんぐん登る。南本内岳に立つと、奥にはまた新しい景色が広がるのだった。
分岐に戻り、次は東焼石岳を目指す。前方の饅頭の頭だ、
振り返る焼石岳も 丘のように平べったい。
人っ子一人いない草原。 ハクサンイチゲがけっこう咲き残っている。
標柱がなければ山頂と確信できないような東焼石では水飲みしただけで、
稜線をつないで次の峰を目指す。
左の谷には特徴のある池が三つ、
ひょうたん池、コウモリ池などと勝手に名前を付けたりして、
六沢山をひょいと乗り越すと、見えた 金明水の小屋だ、
赤い屋根と白い壁の可愛い小屋。背後に構えるのはがっしりとした経塚山か。
なんかほっとして小山を一つずつ山越えていく
草原からブナの低木帯に入る。紅葉したブナはどれも背が低く、かわいそうなくらい拗くれている。
金明水0.6㎞地点で、小屋が再出現、嬉しかった。
ぐんぐん近づく小屋。草紅葉の草原。
木道が現れた、降りきると小屋に着く。
金明水の小屋は今夜も貸し切り。小屋も、ベンチも、水場の沢の音も
懐かしく風景は以前とかわりない、
そして今夜も、貸し切り。静かな夜。
今、夏油川の橋は流されたままなので、この小屋を使う人は少ないのかもしれない
【二日目】銀明水07:00-姥石平分岐09:10-焼石横岳コル09:30-焼石岳09:55(30)-焼石神社11:10(10)-南本内岳11:50-焼石神社12:40-東焼石岳13:30-(アト0.6㎞)15:40-金明水16:15(泊)
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