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入笠山 湿原に花いっぱい

8月27日(木) 晴れ

今回はシャトルバス、ゴンドラを利用したゆるゆるらくらくハイキング。こういうのも悪くない。

ゴンドラを下り、山野草公園をぬけ、カラ松林に入る。きれいな笹のうねり、黄色いハンゴンソウに秋を感じながら歩けば、じき入笠湿原の立派な鹿柵が現れた。

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一気に空がひらけ、広大な緑と一筋の木道が目の前に。

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群生するエゾリンドウや

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サワギキョウの深い紫。
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クサレダマ

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アキノキリンソウ(黄色)やノハラアザミ(赤紫)
大きなマツムシソウなどなど、夏の花や秋の花が咲いていた

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お次は斜面に広がる「入笠花畑」を歩く

緑に目立つオレンジ色は すっくと立つコオニユリ

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シモツケは咲き始めたばかり

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おっ、ヤヤナギラン

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「はじめまして」の花は、ピンクの色合いが上品なベンケイソウ。

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目が慣れればそこいらじゅうにワレモコウが揺れていた。

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これほどの花があるのは ボランティアの保護活動と、頑丈な鹿柵のおかげと思う

入笠山への登山道になる。右側の柵の奥は入笠牧場で、
刈り込まれたような草地に形の良い樹木。あの木陰でお昼寝な~~んてね

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入笠山山頂の着いた。 今年の平日はこんな感じ 空いているよね・・
八ツ方面に雲が湧いてる。。と、、、 オラオラオラ。。一気に霧が広がった(じき晴れた)

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首切登山口へは、カラマツと笹の気持ちよい道を下る

マルバダケブキがなんとも溌剌と咲き

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ハナイカリはそこいら中に群れている。

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ぽっと明るい草地にでると「佛平峠」の道標があり、

まもなく立派な車道に下りた(一般車通行止)。
右の谷側には ホソバトリカブトの大株が満開。澄んだ青色にうっとり

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再び湿原に入り、今度は「スズラン群生地→」方向に。
見上げる斜面「うわっ」と思ったけれど、段差の少ない歩きやすい階段で、苦もなく進めた。

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ここの豪華な花の咲きっぷりに、見とれながら上れたのだ。マツムシソウやウメバチソウ、

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そして大粒のワレモコウなどが、押し寄せるように咲いている。

振り返り、入笠湿原のおおらかな全容を見下す。
ふ~、山の風を感じる~。

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湿原をぬけ、電波塔の前を通りゴンドラ駅に着いたのは14:15。

ルパーブソフトクリームを八ヶ岳を眺めながらいただいた
青い空に、もう秋の雲が流れていた。

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帰りのゴンドラ山頂駅の掲示板で

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【コース】富士見10:00→(シャトルバス)10:00パノラマリゾート-山麓駅10:30→(ゴンドラ1500円)10:35-入笠湿原10:50~11:10-*入笠花畑11:20~11:50-入笠山12:20(30)-首切登山口13:10-入笠湿原13:50~14:10-山頂駅14:20→山麓駅→15:00(バス)→富士見

ではまた~♪

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麦草峠から坪庭まで

2020.08.16 (木)

木曜隊は北八つの人気ルートを歩きます。

麦草峠から出発

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シラビソ林と青苔の静かな森が広がり、
今年限定の人の少ない北八ツの雰囲気を味わう。

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ひらけた岩の重なりに出る、「中小場(ナカコバ)」で、前方に茶臼山、奥に縞枯山が、お餅のような容姿で私たちを待っている。

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シラビソ林は所々でシマガレ状態になっていて、これはこれで北八ツらしい
な~んて♪♪

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やがて樹林の中に道標あり。「茶臼山」。
「えっ?ここが山頂?」、展望台→の矢印に従い左折し、5分くらい進むと、

「わっ」とばかりに眼下がひらけた。

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お時間も良いのでお弁当
その間、ギラギラ太陽は雲に隠れてくれた。私たちってツイている

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茶臼山からは、思ったより下る。シマガレの間に生えた幼木がつやつや美しい。

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鞍部を過ぎて、いよいよ縞枯山。最後はやや急登を、はぁはぁしながら行くと、展望台→ の道標。

展望台は見事な岩の重なりが、アスレチックのようで楽しい。

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そして縞枯山は、樹林に囲まれた狭い山頂で展望はない。
ここからの下りは長く思え、少々うんざり。

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雨池峠に出てほっとした。

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坪庭まであと少し。時間の余裕があるので、雨池山まで行ってみよう。

雨池山は、北横岳から三ツ岳を経る山筋(岩場コース)の最後のピークだ、
危険はないけれど段差がハンパでない。

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足が上の石に届かないこともある(T.T)。
あの岩の上が山頂かな?残念でした、ハイ、お次の岩か?まだまだ・・・

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上方に格別大きな岩があり、「雨池山展望台」の道標がたっていた。

山頂は次のピークらしいけど、、、、(行きたくなるような道が延びるけど)

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時間切れだし、ここはよき眺望だし、ヨシとしよう。

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タイマーで記念写真は、失敗


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雨池峠に戻り、笹原に延びる木道を歩く。

いままでとはうって変わったメルヘンチックな景色。
三角屋根の縞枯山荘もおとぎ話のおうちのよう。

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わたしたちはハナウタモードで、すいすい歩いて行く。

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そうしてロープウエイの待つ坪庭へ出た。
ここは「庭」というより、道がある溶岩台地。

北横岳や縞枯の山々を眺め、

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奇岩揃いの熔岩の造形美を鑑賞し、

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足元の小さな花たちを愛でながら歩く。

キンロバイ、

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ハナイカリ、

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大きなヤマホタルブクロ

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ジャコウソウにヤハズハハコなどなど、。。。多くの花を見る


ロープウエイは申し訳ないほど がら空き。

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山麓駅でバス待ち時間に「コケモモソフト」をいただいた。
すっきりした味で おいしかった。

駅舎のお花(ゼラニュウム)は見事なさきっぷり
これだけの花の管理は、さぞ大変だろうと思う・・・

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茅野駅到着は夕方の6時だった。木曜定休の店が多くお弁当が手に入らない。
けれど駅ソバがあったのだ、
涼しい待合室でいただく「冷やしそば」は最高!、満足、ごちそうさまでした。

【コース】茅野09:30→(バス1500円)麦草峠10:33-中小場11:30-茶臼山12;10(+12:20展望台13:00)-(+展望台(10)縞枯山13:50-雨池峠14:40(+雨池山展望台15:00)15:30-坪庭15:45-ロープウェイ山頂駅16:20→ (ロープウエイ1200円)山麓駅17:00→ (バス1300円)茅野17:55

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老ブナに会いに(太刀山~畑尾山)

2020.08.18(火)

籠坂峠からさあ歩きましょう。火山灰をザクザクザク・・・分岐は右へ!
やがてV字谷になる。

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風が来ないので暑い 
尾根の上に出ると

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すぐ登山道と合流

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立山(太刀山)からは道標に従い展望台にいけば

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え、ここって小山町の基準点のところじゃないですか。
15年前

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その時であった思い出の花 まず オオナンバンギセル

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マツムシソウ
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カワラナデシコやハナイカリなども、写真に写っていた
いまはススキさえ 見えない

でも今日見た小さな花、コフウロ(ピンぼけでした)葯が青い幻想的

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立山に戻る道すがら 老いたブナたちを訪ねることにした。

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ここでは3本の巨木に囲まれて、コーヒーをいただく

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15年前も そうした

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畑尾山に向かう 
畑尾山はわりと若い木の素晴らしいブナ林が広がってる

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15年前、下草が豊富だったなぁ 

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上の写真の大ブナは 天狗ブナと名付けられているらしい

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帰り道、V字の谷底道は歩きづらい。
ツガなどの大木の根が剥き出しになっていた、

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すっかりご無沙汰していた。この森にはまた来てみよう。

ではまた~♪

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赤岳鉱泉~地蔵の頭~横岳方面

2020.08.06(木) 晴れ~曇り

ミネウスユキソウ? 先週の鹿留山(子の神)に比べ 葉が丸い

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朝6時、赤岳山荘の駐車場に到着、60%くらい埋まっていた。  
八ヶ岳は若い人が多い気がする

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 北沢コースの最初は林道、なだらかなシラビソ林を登っていく。
林下の苔が朝日に光る。久しぶり味わう八ヶ岳の空気感を楽しみながら。

 
大堰堤は林道終点で、ここから沢沿いの道になる。

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沢を何度も渡り返す、アルミ製の橋が整備され、登ったり下りたり。

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沢沿いの平たい岩が続く辺りの風景に、初めて来た時の記憶が蘇る

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じき テント場が現れて 

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赤岳鉱泉
ゆっくり休む。コーヒー(500円)は美味しかった。

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行者小屋までは楽ちん道。途中の中山乗越で水を飲んだとき、ポールを置き忘れ。走って取りに行って10分ロス
整備された階段

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行者小屋

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10:00いよいよ地蔵尾根の登りになる。今までと違う急登。でも歩きやすい。
樹林が開けると赤岳がのぞき、気分が上がる。

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タケカンバの巨樹が続々と現れると、高山にいると実感できる。

やがて階段からハシゴの連続になった。

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赤肌の岩の陰にお地蔵さん。

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最後は鎖を伝い  

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11:10地蔵ノ頭に出た。

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岩間にチシマギキョウ。

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点々とベンケイソウや

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クマモグサ

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ミヤマダイコンソウや

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大好きミヤマコゴメグサ。

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きょうはTさんのお目当て花を探しに来たのだが、希に咲くものだし、群生しないので、探すのは至難の業と思う。

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わたしは高山植物に出会えるだけでハッピー。
稜線の空気と一緒に見るってのが、いいのさ♪

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どの花も可愛らしく愛おしい。チングルマの花終わり

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岩尾根はハシゴやロープが連続するので、気が抜けない、これもまた楽し。
大きく息を吸いこむと、イブキジャコウソウの強い匂い、

ヒオドシチョウに似た高山蝶が群れている。

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先を歩くお二人は、「この辺のはずなんだけど」「見つからない~」と苦戦の様子、私も小さな花を探してみるんだけれど…。わかんなかった。

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ミヤマミミナグサ

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💦

ああ、時間切れ、残念だけど下山せねば。
さっき歩いたばかりなので、ハシゴや急勾配の岩道は、思ったより楽に下れる。

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1時間後には行者小屋のベンチにいた。小屋も売店も閉まっているが、テント場は開放、2.3のみ。うまいお水がジャンジャカでている。

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下りは来た時の北沢でなく南沢コースにしようと、シラビソの森に入る。

待っていたのはすばらしい苔の絨毯、今年は雨が多かったから、なおさら。

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稜線のお花はもちろん素晴らしい。でもこの苔の風景も、なかなかいいな。

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南沢コースは、美濃戸口まで案外遠く、沢を左に見ながら下る辺りでは、疲れが出てきてるし、景色にも飽きている。下りはいつもこんな風な感じと、今までの登山の記憶を思い出しては、ひたすら歩く、

赤嶽神社/不動明王が、大岩に抱かれている、

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右側に延々と延びる巨岩は、霊的な感じで惹かれるが、八ヶ岳の噴火の際の「なにやら」なのだろう。

南沢

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16:45 ようやく美濃戸小屋に到着。駐車場まであと一息だ。

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ふ~ お疲れさま  八ヶ岳はやっぱりいいね  🚩

【コース】 赤岳山荘P06:00-赤岳鉱泉08:50(30)-中山乗越(10分ロス)-行者小屋10:00-地蔵ノ頭11:10(15)~横岳方面-地蔵ノ頭13:00-行者小屋14:00(20)-美濃戸16:45(15)-P17:00

ではまた~♪

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鹿留山!静かな山のそこしれぬ魅力

2020.08.02(日) 曇り

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猛暑の都市圏から、標高1000mの内野に来た。
きょうは。ほぼ1ヶ月前と同じ鹿留山。隣の尾根を登る。

途中で出会えた オニノヤガラ

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🚙
まず 駐車場所から、
立ン塚峠へのダートの林道を歩いていると、左側からコンコン・・・。
「誰かいるのか」と思ったとたん、目の前にカラマツの木が倒れてきた。
数秒の差だけど頭に落ちてきたら危ないところだったよ。

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右折し橋を渡り、左の緩斜面にとりつく。
カラ松林の林下には、小さいランのようなの葉がやたら生え、花の終わった穂を立てている。なんの花?

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畑跡のような段々を越え、赤松林に変わろうとする辺りから、尾根が形を表してくる。下草が茂りバライチゴ(赤い美)や フシグロセンノウ(花)など咲き、賑やかになる。ちょっとヤブっぽいけど気にならない。

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どんな平凡な花も写真に収めながら、山里の夏の花を再確認していく。
紫のシソ科のはアキノタムラソウだよね?ああすっかり混乱してる。

ルリボシカミキリがマルバダケブキの葉に

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やがて前回と同じようにテンニンソウの海になった。
獣道を泳ぐように登っていく

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所々地面が露われると、ピンクのチダケサシの花が咲く
シモツケソウも所々に

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鮮やかなきのこ、自然の美的センスはすごい。

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1432mピークで登山道に合流(10:15)。
相変わらずテンニンソウが茂っているが、しっかり踏み跡が延びる。

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10分も登らないうちに岩場が始まり、今までと違う種類の花がさく。
ウスユキソウ、

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ヤハズハハコ、ママコナ、

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ハクサンオミナエシ、シモツケソウに シモツケ。

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前回は蕾だったものが花を咲かせている。シュロソウ

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レンゲショウマの蕾を見た、きょうび、なかなか出会えない花、そのためだけにまた来る元気が自分にあるか?

12時過ぎ稜線に出て右折。鹿留山/山頂を乗り越え

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北東のブナ広場に行く。北斜面は ヤブレガサ一面

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前回、咲いていたクサタチバナは終わり、黄色のマルバダケブキが主役に。
虫の大襲来はなかったけれど、噛む虫はやはり飛んでいて耳たぶをヤラレタ。

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ランチ後、ふたたび山頂を乗り越え、前回見つけたブナ尾根を訪ねた。
ブナ尾根も鹿留山北斜面の一角、林下は一面のテンニンソウとヤブレガサの緑に埋め尽くされている。

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2本のシンボルの大ブナ、貫禄はさすが。

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左にドンと構える巨樹は、なんの木だろう??

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  イヌブナ?ミズナラ?シナノキ?など口々に言ってみたけど、決定打はなし

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バイケイソウが咲き

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ジャコウソウが咲き

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ルイヨウボタンは結実

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なんとも静かな空気が満ちていて、じつは生命が沸き立っている場所。
いろんな種類のチョウチョが飛び交う、セミや小鳥の声も聞こえる。

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鹿留山ってホントに深い。どれほどの魅力を持っているのか。

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そんな山の自然を肌で感じることは、できそうでなかなかできない
いい一日だった

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【コース】内野奥P08:20-1432m登山道10:15-子の神分岐12.05-鹿留山・ブナ平地 12:20(60)-ブナ尾根13:40~子ノ神分岐14:10-14320m 14:40-P15:40

ではまた~♪

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