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定番の今倉山~二十六夜山

 2020年  7月20日(月)  曇り

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雨の止み間を逃すまいと、前日に決まったハイキング。梅雨が長引き、気圧がずっと低いせい?意気が上がらない。単純だなぁ,私。
そんな鬱を蹴っ飛ばそうと、今倉山の定番コースを選んだ
ブナ森の空気を吸い込めば、少しは元気が出るだろう。

朗報!道坂トンネルの駐車場のお向かいに、可愛いバイオトイレが新設された。

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稜線に出るまでは風がなく、むんむん大汗をかいてしまう。下界はきのうまでが梅雨寒で、久しぶりの暑さ。どこからかセミの声が聞こえてくるし、いよいよ夏の到来か? 

稜線に出ると僅かな風を捉えることができ、ほっとする。御正体までの長い長い尾根が、じんと胸に迫る

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今倉への道は夏の花前で、緑・緑ばかり目立つ。頭の上はカエデなど広葉樹の緑、地面にはクマザサ、そしてそよそよな細い草、やがてトリカブトがわんさと茂っている。。

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しかし、マイッタ、虫がうるさい。蚊じゃない、ブユ?。刺すのか噛むのか、痛いし痒いし腫れるし。頭にネットを被りうちわでパタパタしても、防ぎきれない。そんな虫にかまけていて、ブナの森を堪能できなかった。


今倉山頂には順調に着いたけれど、虫のせいでおちおち休憩も出来ず、写真だけ撮って逃げるように西へ向かう。 

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少しは虫も減ったかな? 西峰の明るい草地にザックを下ろし、休憩。
しかし5分ほどすると、いつのまにか虫の軍団に囲まれていた、

 

西ヶ原を越え、登りに掛かかるとブナの巨木が現れ、乗り上げた丘に大ミズナラがすっくと立つ。何歳なのか、まだまだ元気で、太い幹をぐっと張り出し、大量の葉をゆさゆさと茂らせている。眺めているだけで元気が出る。

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足元が岩っぽくなると、じき赤岩。展望は残念だったが、予定どおりランチ。

蚊(のような虫)は減ったが、アブに刺された。
チョウの多い頂で、アゲハやタテハ類や多くの種類のチョウが飛び交い,帽子やザックに止まったり 見ていて飽きない。

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さらに西へとミニ縦走。蚊(のような虫)はほとんど消え、快適に歩ける。

この辺りのブナ、以前、弱っていると感じたが、きょうはどれもが溌剌としている。緑の力強さだと思う、

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カエデも多い・紅葉の頃は赤や黄色の色とりどりの森になるのだろう。

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13:20林道に下りる。二十六夜山(山頂の表示板↓)に行って14:00に戻る。

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あとは林道をのんびり下る。右の尾根が何本か伐採され、ススキ尾根になっていた。秋のススキの景色は楽しみだわ φ(.. )。

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最後は見事なヤマユリの行列に、目や鼻をうっとり楽しませ、(トップ写真)
無事Pに戻った(道坂トンネルはメンテナンスの工事中)。

みなさんと元気に歩け、とても楽しかった。紅葉の秋に、ぜひまた訪れましょう。

【コース】道坂トンネル登山口 P09:15-稜線09:30-今倉山10:35-西峰10:55-西ヶ原13:30(30)-赤岩11:35(60)-林道13:20-二十六夜山13:35-林道14:00-P15:00  

ではまた~♪

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梅雨どきの里山南高尾

2020.07.16(木)あたり 曇りがち

一日限りの梅雨のスキマ。大地沢キャンプ場から、緑の丘を歩いて行く♪ 

アキノタムラソウ

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ギボウシ

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オカトラノオ、

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なかでも王様はヤマユリ、大きな花をゆったりと広げ、おうようにほほえむ。

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キノコもさまざま、赤いタマゴタケ 茶色の?? 
ヒラヒラの??~.、

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四辻から高尾山口の街に出た。計ったようにちょうどお昼。
599ミュージアムに向かい、玄関先の水道でドロ靴を洗って入館。

大きなガラス窓の向こうの 緑の芝生を眺めながらお弁当を食べられる。

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高尾山口の駅前からバスに乗り、二つ先の「梅ノ木平」で下車。バスで来るなんて新鮮

甲州街道から三沢峠道に入る角には、堂々たる石柱が立ち、『峰ノ薬師北参道』と彫られていた。津久井の峰ノ薬師のことだ。

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川沿いに延びる道の広々とした草地には鮮やかなヤブカンゾウが点々と咲いている。

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竹亭を過ぎると お地蔵さんの置かれた分かれ道がある。わたしたちは左折し登り坂になるが、これが峰ノ薬師の参道か。

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急勾配の坂道は所々に石敷の形跡が残り、参道というのも頷ける。

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ロープのあるような急坂を15分もがんばれば、朝通った草戸峠への稜線に出る。


草戸峠から「近道」の道標に従って、大地沢キャンプ場に戻った。

小仏層
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次回(30日)は梅雨が明けていると信じてる、青い空のもと、元気に歩けてたらいいな。

 

数日後、また湿った空気の里山を歩く。ランを2種、そういう季節なのですね。

サガミランモドキ

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トンボソウ?(背丈が40センチらい)咲いてました

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ではまた~♪

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内野~子ノ神~鹿留山~立ノ塚峠

2020.06.27 (土)晴れ/曇り   3人
                   
梅雨のさなかの晴れ予報、富士山が顔を見せて くれた

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内野の林道奥から歩き出し、ダートの林道の少し奥から尾根に上がる。
オニシバリの赤い実が、たわわに実っている。

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やがて足元は涼やかになり、緑溢れるの雑木林の広尾根になった。


柏の柔らかい大きな葉

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ガマズミやヤマボウシ、ウツギの白い花。

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ときおり松やモミの大木に出会う。

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やがてテンニンソウで覆われる尾根になる、それは見事な緑のうねり。

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アヤメも

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そのうち岩稜帯が始まる。岩はだんだん大きくなってくるが、巻いたり越えたしながら 面白がって登っていく、

コアジサイ

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大岩を巻き折り返す、岩の際も歩けそうだけど上に乗ると、

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地盤はしかりしているが灌木がはびこってウザイのなんの。
ヤマツツジはまだまだ見ごろ

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偏屈な大ブナを見下ろし水飲みし、

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ひと登りで登山道に出る。クサタチバナが咲き、大ブナの連なる、いかにも鹿留の雰囲気だ。

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左に下る端尾根が素晴らしいブナ尾根と きょうはじめて気づいた。
ミヤママタタビの花がさく。知らない鹿留がまだいっぱいある

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次々現れる大樹を眺めながら、山頂に出た。小広い真ん中にミズナラの老樹が踏ん張っている。

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そのままピークを通りすぎ、ブナの巨木の待ち受ける尾根がを少し行くと
お気に入りのブナ広場だ。

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「いい所だねえ」「大樹って見ているだけで飽きないもの」その時思い出した!
ここには虫が多いのだった。「蚊取り線香は必携だったな、忘れてた」。

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ミントをシュッシュッして、噛まれたところに薬を塗りたくる。でもぶつかってくる虫(ブユ?)が煩わしい。
それなのに、ここに60分もいたのだった。

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下山は子ノ神分岐を、内野に向かう。
登山道は岩がちで、記憶よりずっと急降下だった。

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シモツケや

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ウスユキソウ、キンレイカが咲き、今までとは違う花々との出会いが楽しい。
途中の露岩からは富士山が望めた。

さらに下ると、一面のテンニンソウの尾根になった

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赤松林にガマズミやヤマボウシが咲いている。

陽がさしこみ心地よい風がふく、緩斜面 るんるん♪♪~♪。

ヤマオダマキやタツナミソウも

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立ノ塚峠から寄り道はせず内野に下る。 石ごろ道は歩きにくいが
サンショウバラや尾根上の緑を楽しみながら 
駐車場所に戻れた。

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実際よりうんと歩いた気がする。それはありあまる山の恵みを体に取り込めたから? 自分はこういう山歩きを求めていたんだと、つくづく思った。

立ン塚峠のおじぞうさん

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【コース】内野奥P08:15-登山道11:40-鹿留山12:05-ブナ平地(ランチ)12:15(60)-子ノ神分岐13:40-立ノ塚峠14:50(10)-P15:40

きょうもサンショウバラ
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ではまた~♪

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小屋泊まりで平標山~仙ノ倉

2020.06.20~21

1日目 曇り

〈山小屋まで〉11:10バスは平標登山口に到着した
道ばたのノコギリソウやミヤマオダマキなど眺めながら、5分で駐車場に。日曜日ゆえかほぼ満車。

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最初から林道歩きと思っていたので、いきなり樹林帯に入り面食らう
沢沿いの涼しい風に吹かれ、「山にいる感」を満喫。
大ミズナラ、大カツラ、大トチノキが続々と現れ、最初から山深い。

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しばらくして林道に合流。 トチノキやサワグルミ、センノキ、ブナなどの大木が連なり、勢いよく葉を広げている。
私たちはたっぷり、元気をもらう。

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まっすぐに伸びる黒木にふんわりとまとわりつくキアジサイ?、
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登山道入口に到着し、ランチをいたいてから、山に入る。


ここからが急勾配。ほほ階段だが、これだけ人気の山なら仕方ない。歩きやすい段差なのも助かる。続々下りてくるパーティ。「すみません」「いえいえ、ごゆっくり」急ぐ旅ではないし、

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「すごいブナ林だね~」「ダケカンバもかっこいい」
こんな木々に会いに来たんだよ。この空気を吸いにきたんだよ。

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おや、ガスが出てきた。
コケモモやベニサラサの名前を呼びながら行くと、霧の中から唐突に小屋が現れる。

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〈平標山山乃家〉小屋番さんは すてきなバリトンお兄さんと可愛らしい奥さん。私ら3人は2階部屋になる、一日MAX10人泊で、きょうは7人。

夕食時はランプが灯る。

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2日目(月) 霧、風雨、曇り、薄日
〈平標山そして仙ノ倉〉 翌朝も霧だか小雨だか?

バッチリ雨具を着け出発。のっけから花の道。ウラジロヨウラクやイワカガミのピンクが可愛い。

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「わ、ワタスゲだ」
「ツマトリソウも」「コバイケイソウよ、まだ蕾だけど」

コケモモ

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こうやってゆっくり歩ける山旅はこの上なくありがたい。

平標山は霧の中。

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「おおご覧よ」、今しも霧が上がり、うっすらと浮かぶ山のかげ。いかにも北の山の景色じゃん? でも一瞬。

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平標山からお花畑の鞍部におりる。山岳写真で見たような、素晴らしいお花畑が広がっている。
今はハクサンイチゲや

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チングルマ、そしてサクラソウがメイン。

 

 

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それぞれ島を作り適度に混交しているので、華やかさが倍加している。

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オノエランやニッコウキスゲ、イソツツジは堅い蕾が膨らんだところだ。うん、うん、この花畑はまだこれからも! 

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逆にミツバオウレンは、最後の花をめいっぱい広げている。

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スギゴケの雄花

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東芝ランプの赤標が点々と立つ。このあたりからだ。吐き気に襲われ、動きづらくなった。

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少し、休ませてもらってから「よっし」と一歩。しっかし仙ノ倉への緩い登りになると、これまたきつい。
滝雲

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「時間はたっぷりあるから、ゆっくりで大丈夫よ」と仲間は励ましてくれる ありがとう、でも情けないくらい歩けない。
そんな状態でも、どうにか仙ノ倉に登頂できた。

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重い雲、風は強い。それになんて寒いのだろう。

平標山に戻る途中でまた、休ませてもらい(少し眠る)あまりに苦しいので何度か吐き(ああ、薬も吐いちゃった)、真っ青な顔のままふらふら。

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平標からは予定を変え、来た道を戻ることになる。
下り階段もフラフラよろけ踏み外しそうになったりで、ずいぶん心配をかけた、途中のベンチでも休む。

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避難小屋に転がり込み、大いに吐いて、お湯をいただき、また少し眠った。
目が覚めると「顔色が戻ったよ」「安心したわ」と言われた。ほんと、すっきり楽になっている。

〈下山そして帰京〉
来た道だけど、新しい気持ちで階段を下りる。巨樹たちが違って見え、すてきな森とまた思う。

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あれま、また雨が降ってきた。傘をさして林道を歩く。仲間は せっせとワラビを摘んでいく。
私はさすがに歩くだけでせいっぱいだ。

林道のラン   コケイラン  

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ショウキラン

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駐車場に15時半到着、たっぷり1時間は遅くなったということか。

タクシーを呼んでもらい、越後湯沢駅まで一直線。

平標山 前半は巨木とお花に酔いしれ 後半は仲間のありがたさにしびれる 忘れられない山になった。

 

ではまた~♪

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サンショウバラの鉄砲木ノ頭

2020.06.18(木) 曇りから雨へ

県またぎの移動自粛解除の前日、すでに
公共の駐車場は開放され、道の駅も開きました。
梅雨のまっただ中ですが、わたしたちは、
ぎりぎり県境のコースを歩きます。

峠を越えた林道ゲートのスペースに駐車し
鉄砲木ノ頭に向かう。曇り空に濃い霧、富士山はとうにあきらめだ。

歩 き始めて5.6分でさっそくサンショウバラに出会う。

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歩くほどにサンショバラは大木が増え、花もたわわだ。

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もしパノラマ台から登っていたら、ほんの一部しか出会えなかったろう!ラッキー!

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Img_1096r_20200702171101 三角点を確認し切通峠方面に入る。

広々とした草原から緑の樹林帯へ。コロナ渦で山歩きしていなかったので、
緑濃き森がとても新鮮だ。流れている空気の香り、

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林下にはバイケイソウがわさわさ茂る。

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花穂を立てている株は青緑。花穂のない株は枯れゆく運命のよう。

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ゆるいゆるい起伏を下りてゆく、火山灰がザクザク音を立てて小気味よい。
ブナの森の霧が濃くなった。

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うっすら見える白い花は?咲き始めのヤマボウシ。
ガマズミはまだ薄緑。
空気が全部みどりいろ、懐かしい感覚、いいなぁ自然。


切り通し峠手前のピークから右の尾根に入り、送電塔広場でランチにする。
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白いサンショウバラが咲き残っていた。

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帰りは巡視路を辿り、林道に出る。ちょうど雨がふりだした。

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カッパを着たり傘をさしたりして、水平な道をのんびり歩く。

壊れていた林道は見事に修復されていた。

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三国峠に着いたとときはすっかり本降りの雨。

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最後を山道でなく林道にしたのは、正解だったわ。

平常な生活が戻るのはまだ先のように思います。
みなさまも、どうかお元気でお過ごしください。

三沢峠の駐車場はリニューアルされたけれど、この日は工事用柵でクローズされていた
今はもう使えると思う

【コース】三国峠P09:40-鉄砲木ノ頭10:30(15)-鉄塔12:10(50)-林道13:15-P14:30

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