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清川村の裏山辿って鐘ヶ嶽

2020.03.15(日)晴れ+あられ 

冬の気圧配置がぶり返し、きのうは雪混じりの氷雨に縮みあがっていた。
明けてけさは快晴。空気は冷たいけれど3月の陽光が眩しい

行きがけの車窓から 南山&ねぼけお月さん

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清川道の駅Pに駐車し 役場の間をすりぬけ裏山に向かう

尾根に乗れば 祠などある立派な道。

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三角点峰のベンチ類は古くなっていた。あまりメンテされていない?

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尾根の右には杉がすこやかに並び、反対側はシデやホウノキ、桜などの雑木林。じき岩っぽくなり、稜線に沿って古い鹿柵が張られている。

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岩がちの尾根にはけっこう大木が多く楽しい。

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シロダモ ミヤマシキミ(写真) オニシバリ そしてシキミなど 照葉樹の緑がつややかだ

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9時半頃、福神山。思ったより時間がかかっている。

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いつの間にか気温が下がり、暗い雲に覆われていた、と思う間もなく雨か?
「雨じゃないよ、アラレだよ」シャラシャラ、白い玉が足下を転がっている。

10:00見覚えのある二基の祠。「寛保三年」の文字が彫られている
「峠」の雰囲気にしばし浸る、止めどもなく聞こえてくるアラレの音…。 

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急登にはしっかり道が出来ていた。ジグザグ道は歩きやすく有り難い。

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マメ桜や、ダンコウバイや、遠く黄色いヤシャブシの花の塊?
まわりじゅうシキミ 急斜面に点在する大木はどれも満開だ。

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やがて勾配がなくなり、鐘ヶ嶽の山頂に出る。

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雨の鐘ヶ嶽・・、ゆっくりできず、山神峠に向かう。
広々とした登山道(修験の道)にはモミの大木が点々と現れる

山神峠からはトンネル西口の、二の足林道に。
林道脇の花を眺めながら、不動尻に向かう。ダンコウバイ満開

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林道では、左の擁壁にハルユキノシタ、もう咲いているなんて

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ハナネコノメも。

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足元にはツルネコノメとそっくりな、黄色の小花が点々と…。
これはムカゴネコノメというのだそうだ。(
ピントを合わせられない)

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不動尻の元キャンプ場(管理棟跡)に着いたとき、大勢の散策モードの人たちの謎が溶ける。  ミツマタだ。

(唐沢峠の下山時に何度か通り過ぎ知ってはいたが) 
奥にこれほどの大群落があって、それを目当てに人が集まるとは。

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ランチ後、見上げる斜面を見事なまでに埋め尽くしたミツマタ群生地を歩く。

上方へと道が延びているが、登る人はいないよう。
静かなミツマタの海をどんどん歩く。黄色の波は、唐沢峠からの登山道まで続いている。

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今まさに満開で独特の香りが漂っている。いつしか空は晴れ上がり、まぶしさで目が眩みそう。

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不動尻から谷太郎川遊歩道を行く。去年の台風でもそれほど荒れてなかった

水は変わりなく流れ、花や樹木は春の訪れを謳歌している。

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スミレ、カンアオイ(写真)、ハナネコノメ、ムカゴネコノメ ここにも。

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そしてフサザクラ、またフサザクラ・・・。

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流れの音と、さわやかな風と、そして柔らかな陽射しに身をゆだねながら、
この空気感を満喫した。

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しかし、遊歩道の終盤の木橋が落ちていて、わたし一人超えるのに難儀とは・・・とほほ。

谷太郎林道沿いのフジザクラ

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帰りがけの二基の双体道祖神も健在、

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駐車場の桜は満開だった、 「春めき」という新種とか。

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【コース】清川道の駅P07:30-とりつき07:45-三角点08:20(15)-福神山09:35-二基の祠10:00-鐘ヶ岳10:35-山神峠11:10-不動尻*11:40-ミツマタ12:05(60)-*防火水槽14:00-*谷太郎遊歩道へ14:35-林道15:45-P16:50  【地図】昭文社:丹沢  2.5万:清川村図     

ではまた~♪
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心源院から八王子城址~太鼓曲輪

2020.03.15(木)晴れ

またまた高尾山のまわりです。その間に行った丹沢は次にアップします。

🎵

ちなみに高尾駅北口・大光寺の大桜エドヒガンは満開です。

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今まで管理棟から八王子城址を歩くとき、途中で北の松竹方向から道がやってくる。以前から歩いてみたいと思っていたが、今日その思いが叶う。

🎵

とりつきの川原宿・心源院は立派なお寺だ。大木の桜は、ようやく一輪二輪 ほころび始めた。

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その他ご神木の巨杉や大モミジもあり、四季ぞれぞれの風景を楽しめそう。

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手描き案内図の道から、秋葉神社の裏道を選択。階段をせっせと上る。

土手にはヤマルリソウやタチツボスミレ、ヒメカンスゲなど 咲いている

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ヤブツバキが咲く。コナラや、モミの巨木たちも多い。

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女坂との合流点は向山砦というらしい。気持ちよい所なのでいっぷく。
ベンチの脇にシュンランが咲いていた。

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その先5分くらいで大六天の見晴し場に出る。
[展望地+ベンチ]であれば、当然休憩でしょう、もぐもぐ♬

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杉の植林と雑木林が混在する山道をすいすい歩く。

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そうこうするうちに、昔から地図にもある松竹からの道と合流した。

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ここで行き会った3人組。「私たちボランティアガイドですが、コロナ騒ぎでガイドは中止。きょうはプライベートで歩いています」ということで、日本百名城のひとつ、八王子城について学習しなら歩くことになった。

「当時はね、ここに敵が攻めてきた時、上から石を落とすんです」
「あっちの石垣はね、この前の台風で、土手が雨に洗われて出てきました」

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「柵門跡」で主稜に出る。
「この先が本丸跡で、石碑は御嶽信仰盛んなりし頃の「御嶽講」ものです」

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「この石垣は当時のもの。この上からも人の頭大の石を落としました」

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…当時北条氏は豊臣氏と戦闘中で、当主+精鋭主力は小田原城に籠城していた。留守番中に攻め込んできたのが前田軍と上杉軍。八王子城は「みせしめ」にされて、徹底的にヤラレタそうだ。北条軍は女子供も総動員で抗戦、相手方にも甚大な被害を与えたが、結局かなわなかった……。

現場でお聞きするボラガイドさんの解説はなんともリアル、情景が目に浮かぶようだ。

次は、今まで何度も来たことのある八王子神社、いわれ、井戸(公開されてない方も)、猿のお墓のお話など、マル秘こぼれ話も次々に語ってくださる。

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猿のお墓(に、しては色っぽいでしょ?)

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わたしらの脳みそは、とっくにオーバーフローしてまんねん。

ランチ後、富士見台に向かう。
大堀切、駒冷やし、詰め城跡。説明板があり、今まで何度も目にしていたけれど、耳から入るとよくわかる。

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小ピークの連続でアップダウンが激しいし、尾根は切り立っている。あえて道を細くしていたり、山城としてすぐれた立地な事がしみじみわかった。

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富士見台で小休止。下山は、いちばん早く楽という太鼓曲輪尾根で・・

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地蔵ピーク方向に左折するポイントが、道標ないけど太鼓曲輪尾根の入り口。

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今まで何度か来ているが(下りるのは初めて)、
堀切はずいぶん荒れてしまい、巻き道は必須になっていた。山は生きている。

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ここでも石垣の跡など教えてもらう。

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第五、第四、第三、そして第二堀切を越えたところに、左に下りる道があり、
整備された公園「八王子城跡・御主殿跡」に出る(初めての道だった)。

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ガイドさんたちにお礼を申し上げ、私たちは霊園前BSまで歩く。
いやはやこの道,お化粧され美麗に変身していた。ガイダンス施設も建った。


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きょうは知らなかった八王子城の壮大さを知ることが出来、充実の一日になった。ボランティアガイドさんがた、ありがとうございました。

【コース】高尾08:52→川原宿大橋BS09:00-心源院09:10(10)-向山砦10:05-大六天10:10(10)-松竹分岐*11:15-柵門跡11:35-八王子神社12:10-本丸跡12:25(40)-狐塚分岐14:00-富士見台14:15(20)-太鼓曲輪へ15:10-第二堀切から御主殿へ15:45-管理棟16:05-霊園前BS 16:35/16:45→高尾17:00
【地図】昭文社:高尾陣馬  2.5万:与瀬


ではまた~♪

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春は小下沢あたりを ♪

2020.03.15(木)晴れ
👟
窓を開ければホー・ホーホケキョ、庭のイカリソウも芽を出した。
裏高尾小下沢あたり、お散歩にいってみよう。。。ということで。
👟
梅園の梅たちは、閉められたフェンスの向こうで春を謳歌している。
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対岸のカツラはこんな感じ
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👟
きょうは支流の道から北高尾山稜に上がるつもり、
しかしいつもの沢を通り過ぎてしまったので
一つ上の支流沿いに登る。しっかり道形がついている。
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流れを渡り、渡り返す。ジグザグ道が左の尾根を上がっていく。
じきアヤフヤになり?? しばしの道探し。
戻る方向のジグを進んでみると左の尾根に乗れた。
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かすかな踏み跡を辿る。カシ、アオキ、シロダモなど照葉樹とコナラ、
ヤマザクラなど落葉樹の混合雑木林。
「やった見っけもん(^0^)」とウキウキぐいぐい上っていく。
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頭上にアブラチャン、足下にタチツボスミレ。
 
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大木が増える。こんな小尾根によくもまぁ!
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👟
上りついたピークは、高ドッケの少し西。
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私は西方向へ、軽いアップダウンの道を行く。
カンアオイ。
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モミジの葉の繊細な展開がかわゆい。
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👟
「狐坂峠」から小下沢林道・野営場跡に下りた。
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小下沢沿いの林道。さっそく満開のマルバスミレが迎えてくれた。
白花にうっすらピンクの紅をさし、愛らしい。
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群生のハナネコノメ、雄しべはすでに葯を落としツンツン並んでる
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ヨゴレネコノメ…?鮮やかすぎ?
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地味なのに華やかなヤマネコノメも一面に・・
ニリンソウはこれから? 
ハシリドコロは、勢いが良い。
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「浩宮様…」の碑でUターンして来た道を戻り、
ザリクボの登山道にも入ってみる。ヤマネコノメはどれもまだ生まれたて。
それがまた良いのさね♡。腰を下ろし沢音に耳をすます。
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帰り道のヤマルリソウ、
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ナガハノスミレサイシンも
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トリカブトがぐんぐん生長しいる姿を見られたし、満足して帰路についた 
 
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林道の崩落はこんな感じ、歩く分には問題ない
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今の窒息しそうなコロナ空間から、いっとき解放される山歩きは、最高の健康法。免疫力は確実にアップしたと思います。    

ではまた~♪
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高尾✿ふたたび いろはの森と蛇滝線歩道

2020.03.05(木)晴れ

日影沢ぞいPに駐車し沢沿いの道を歩き出す
日影沢キャンプ場(+トイレ)のお向かいがとりつき。
幅広の道は、一気に広葉樹林の世界に私たちを引き込む。

「八王子山の会山荘」
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山荘の奥に大ケヤキがあり、【け】けやきの文字を見る。
いろはの森は、『い・ろ・は・・』の木がある道なのだ
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急坂と思っていたがそれほどでもなく、 【わ】わしび(正式名あせび)
【せ】せんのき(正式名はりぎり)などの看板を見ては「へえ~」と学習しながら登っていく。
せんのき(ハリギリ)
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やがて階段が現れ、上りきると4号路と合流。
その先が高尾山山頂で、あっけない。
なんいう静けさ、貴重なる高尾山の風景かも。人はまばらだし、茶店は開いていないし。
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私たちが山頂を後にした11時半頃には、続々登山者がやってくる。
中学生や高校生のグル-プ、ファミリーな山登り、ジジババとお孫ちゃんの組み合わせも多かった。
平日なのに子どもたちが多いのは ご時世だろう
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蛇滝へは、人の少ない4号路を辿ることにした。
なつかしの吊り橋で、もうフサザクラが咲いてる るんるん♪
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高尾山の北面は、岩っぽいし広葉樹の大木が多いし、るんるん♪。
さすが高尾山には若いカップルが多いわ、るんるん♪ 
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蛇滝コースに入ると岩っぽい道をジグザグ急降下。
やがて沢音が聞こえ、「青龍大権現」のお社の前に出た。
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ハナネコノメ  あと1~2週間で、お花のてんこ盛りになりそう
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日当たりの良いところの花は
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おしゃれな ヤマネコノメ
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シックな色合い ヨゴレネコノメ
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ユリワサビ、根生葉がワサビにそっくり
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ニリンソウは ちらほら咲き始めたところ・・・ 
 
圏央道のインターが見えた 蛇滝橋付近
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満開の梅の花が 待っていた。わ~い。いい香り~。
日影沢まで歩く道の沿道のお庭のミツマタは、目の覚めるような黄色
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対岸に広がる満開の湯ノ花梅林を眺めたり・・・して歩く
(やはりこういう看板が)
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梅祭り中止のおかげで人が少なく車も少ないのか?
日影沢Pを通り過ぎ、小下沢に向かう。
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小下沢梅園は まさに満開、素晴らしい。
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林道を奥にてくてく進み、ハナネコネメは噂通り消えたこと目視。
ヤマルリソウをお目当てに上流に向かうが、飽きてしまい、
もういいやと引き返す。帰り道でジロボエンゴサク
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目の前に西日の当たる高尾山が横たわる、カツラの花は、もう少しかな。
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 駐車場所近くに キクザキイチゲが 咲いていた
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昨秋の台風で裏高尾は 大変な被害を被ったと聞く。
日影沢を巡るの木製のおしゃれな遊歩道はクロスされ、
下の沢は緑でなく茶色。春の花が群れるはずなのに。
でも自然はしぶとい。
時間はかかるだろうけれど、絶対元の姿の戻ると信じています。
ではまた~♪

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早春の高尾山〔裏参道から)~蛇滝~小仏川

2020.02.28(金)晴れ

 

国道20号沿い落合の 高尾山裏参道から 山に入る
舗装路の急勾配を登って、奥の民家を過ぎると山道になりホッとする。

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青空に大きな樹冠を広げるのは、アラカシやシラカシ、ヤマザクラなど。
歩き始めてすぐにこんな大樹が現れるのだもの。さすが高尾山と思う。

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金比羅宮の広場から一号路、舗装されておりふん歩かない道だ。
すぐ蛇滝歩道分岐をすぎ、薬王院を通りぬけ山頂に出た。

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やはり 空いている

幼稚園の卒園山登りにであう。このころの新型コロナ騒動でしぼんだ毎日
子どもたちの元気な声は私たちを力づけてくれる。ありがとう!!

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お昼は山頂下のベンチにて。
飛び交う小鳥、ウグイスカグラが咲いていた。どんどん春になっている。

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蛇滝歩道分岐に戻り下山開始。順調に水行道場に出た。

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道場からは林道歩き。点在するお地蔵さんを眺めながら順調に下る。
右岸に 咲いていたハナネコノメ

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ユリワサビも咲いていたが写真は失敗
小仏川では 満開の梅に出迎えらえる。ほのかに漂う爽やかな香り。
三々五々、歩く人たちとすれ違う。

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カテンソウやスミレ類、ミヤマカタバミなどは、まだだったが、
ヒノキ林が切れたところにアズマイチゲを見つけた。

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そうして期待の広場は!なんとも、なんとも。去年の水害で流されてしまったの???『植生保護中、立入禁止』のロープが張り巡らされていたが、復活するだろうか? 

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ショック、がっかり。でもこれも自然、そして自然の力を信じようと思い直す。
最後は、土手の見事な梅の古木たちの、垂れ下がるように咲く花を楽しみながら歩いた、

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駒木野庭園のカフェでコーヒーをいただき、帰路につく
今年の梅郷梅祭りは中止になっていた

ではまた~♪

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