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霧訪山1305m【長野】中央分水嶺コース

2019.12.14(土)晴れ                 

善知鳥峠に着くと、「中央分水嶺」の碑が目に入る。

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日本分水嶺上の尾根とは、なんともロマンチックなきょうの道。
左側の水は天竜川に集まり太平洋へ、右側は犀川信濃川を経て日本海に流れこむとか、不思議な感覚、わくわくする。

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12月にしては暖かいけれど、朝らしくキリッとしている。
踏送電巡視路の歩きやすい道。冬枯れの雑木林に緑の葉と赤い実はソヨゴ(冬青)というそうだ。霧訪山の全山に広く見られた。

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木の間越しに見え隠れする白峰は、「わっ、穂高よ」「槍の先端も見えるわ」少し離れる双耳峰は鹿島槍。遠見尾根がクッキリと空に映える。「スゴイネ、さすがに穂高の比べ後立山は真っ白!」。前方に大鉄塔が見える。あそこに立てばもっと雄大な景色に会えるはずと、台地に上がったが、展望は変わらなかった。チョー気持ちいい。大きく息を吸い込む。

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そのまま雑木林を辿り、あっけなく「大芝山の肩」につく。洞ノ峰との分岐で、10分で行けるので、もちろん立ち寄る。
小さなコブをいくつも超えるたび、いったいどこまで下りるのか不安になるが、「展望台」という表記を信じて下っていった。

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洞ノ峰に着いた。ゆっくり展望を楽しみ眼下の里の景色を楽しみ、
ふと山名表示を見ると消えそうな文字で「西條城跡」と書かれている。

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中にあったギャップはの堀切だったか。このまま尾根は下西條の里に下りる。


大芝山の肩に戻り霧訪山に向かう。松、コナラ、クリ、そしてブナの森。どのブナも3m位の高さで幹が伐られたのか?同じ形をしてた。

大芝山を乗越し、次のピークが霧訪山と思いきや、たきあらしの峰という双耳の片割れだった。右(東)が崖になっており、地図を見れば鉱山(石灰岩)で、重機が入っているようす。ウミユリやサンゴの化石がみつかるかも?だそうだ。知っていたら探さずにはいられなかった。

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霧訪山はファミリーやカップルの集う山頂だ。

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おお、ごらんよ、さっきまでクリアだった北アには、雪雲が架かっている。
その雲がこっちに向かってやって来そうだ。パンをかっ込み、最短のかっとりコースで下山する。 

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山頂から真っ直ぐ下る登山道は、面白くも何ともない。霧訪山はマツタケ山ゆえ止山、
気持ちは分かるけれど、ひつこい注意書きが目障り。

避難小屋、

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かっとり城跡や、御嶽大権現を見て、

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両小野の下山口まで、1時間もかからなかった

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【コース】善知鳥峠09:40-38鉄塔10:30-大芝山肩*10:40-洞ノ峰11:00-*11:10-大芝山11:20-霧訪山m12:20(40)-避難小屋13:25-かっとり城跡13:30-御嶽大権現13:40-両小野登山口13:50

ではまた~

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高川山 ☆ 東尾根をの~んびりと

2019.12.12(木)晴れ

平日朝の中央線は高校生たちで混雑しているが、上野原を過ぎるといつものようなノンビリ空気に満たされる。
8時半大月下車。外に出ても暖かく、20号を西に向かう。高月橋を右折し病院の裏から入山する。

おむすび山には 旧陸軍防空監視所があった。

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付近はまだ、キンキラ黄葉で覆われ、陽射し以上に明るい。
優しい起伏を越えてゆくと、木々を透かして真っ白な富士山が誇らしげに姿を見せた。

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落ち葉を鳴らし晩秋を味わいながら進んでいく。随所にあった手作りのベンチは朽ちていたけど。

神さまの籠もっているような大石、三角点のオギ山、山名板の架かる峯山を過ぎる。

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10:45天神峠。祠も峠道も昔のまま、大月市の道標が立つ。

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この辺まで来ると雑木もあらかた葉を落とし、冬枯れの初冬の景色が広がっている。
すっきりした谷筋の地面には、陽射しが届き清々しい。

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まずはニセピークが待ち受ける。ニセピークは岩稜である。(実はこの尾根を北から登ってくると面白いのだが)

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ニセピークをあっけなく越え、稜線を辿れば高川山。最後はあっけなく拍子抜けした。

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13:00を過ぎているので山頂は静か(先客2人)。
美しい富士山を眺め、ちょっと霞がかった御坂や大菩薩を眺め、風も来ない暖かい山頂でランチをいただく

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下山は久しぶりに女坂、気持ちの良い雑木林と小笹の道で、トントン下ってゆける。

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立派な松が多い。途中フェンスが張られた向こう側は採石場だ。
青空にバックにむき出しの岩肌がギラギラしたシュールな景色が見えた。

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お寺に下りると、広いお墓のむこうに、大らかに横たわる滝子山。
なんともすてきだ・・・、

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初狩駅に到着し、ちょうど10分位で高尾行きの電車がやってきた。

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初狩って、ふだんあまり見られない車両(レール検査とかの??)が 多くあり面白いよ。

【コース】大月08:26-登山口09:00-むすび山09:10(10)-三角点09:55-峯山10:35-天神峠10:45-田野倉分岐12:10(10)-前ピーク12:50-高川山13:05(40)-下山口14:55-初狩15:25
【地図】昭文社:丹沢(大菩薩)または高尾陣馬

ではまた~

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富士山と歩く倉見山 ❆厄神社から

2019.12.05(木)晴れ

一年のうち日の入り時刻が最も早いとき、富士山展望の倉見山に行く。

富士急の車窓にわっと現れた大きな富士山は、生クリームぬりたて~美味しそう! 
三つ峠駅で下車し、ゆっくり身支度。 朝日に輝く富士山は、家々の屋根やビルの上、公園の大木の向こうにと、ずっと一緒に歩いてくれる。

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高速を潜り、白山神社の急階段をめげずに上がり、赤い鳥居の厄神社ではしっかりお詣り厄落としして、山への林道を歩き出す。

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林道は北面を登っていくので、日陰が続く。路面には霜がおり、淡褐色に包まれた雑木林やヒノキ林が寂しい。

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風がないので温いけれど、陽射しが恋しい。振り返れば、長々と三ッ峠が横たわり、たっぷりな光を浴びている。

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「厄神川流木止堰堤」

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川を越えるといよいよ山道。沢沿いをテクテク・よい感じだけど、陽が射さない、残念。

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ようやくひなたに出た、眩しい黄葉。

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サスノ平には、ベンチもなければ平らでもない。しかし三ッ峠の展望よし。

尾根の赤松はどれも立派。 急な道をせっせと登る。

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やがて落ち葉の積もる広葉雑木林になった。

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主尾根と合流すれはもう倉見山直下だった。

さすが倉見山からは素晴らしい富士山、しばし観賞。

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ランチは双耳の相方、見晴台にていただく。
風の来ない南側に、テーブルベンチがある。

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ここにはグランドから直登する尾根がやってくる。
覗いてみると雑木林のすてきな尾根

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堂尾尾根には次の相定ヶ峰まで下って上がらねば。

相定ヶ峰からは、正真正銘下るのみ、とっとこ、カラ松林を下っていく。

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1時間ほど下った時、壊れ屋根が現れた。
そう、たしかにここは堂尾山公園。しかし広場は一面のススキ原。

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石碑二基「高尾神?」「蚕影神社?」は、しっかりお祀りされ、
まわりは綺麗に草刈りされていた。

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富士見台を経由し、寿駅に向かう。何度も歩いたはずなのに、覚えていない。

下山口の赤い鉄階段も、忘れていた。

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寿駅までの経路は、道路が新設され様変わりしていた。おかげでずいぶん短縮されたと思う

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駅から乗り込んだ富士急の車両は、ほかほかなシートでありがたし。
きょうも
晴天に恵まれ、気持ちよく、のんびりと、ほどよい距離を歩くことが出来た。

めでたしめでたし

三ッ峠は一日中、光輝いて ☆ ずっと ついてきた。

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【コース】三ッ峠08:57/09:10-厄神社09:30-厄神川10:00-(15)-サスノ平11:15-稜線12:10-倉見山12:10(10)-展望台12:30(45)-相定ヶ峰13:30-堂尾山公園14:30(10)-富士見台14:50-下山口15:10-寿15:30
 【地図】昭文社:富士山 2.5万:河口湖東部 西桂町マップ 

ではまた~

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煤ヶ谷高取山~華厳山~経ヶ岳

2019.11.30(土)晴れ

今朝もまたすてきな青空。清川道の駅に駐車し、御門橋まで歩く。
小鮎川を渡るのは御門橋でなく寺鐘橋だ。
寺鐘集落は、隅々まで清々しいところ。 鹿柵を抜け山に入る。

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じきスギ林から雑木林に変わる。しっかりして歩きやすい尾根が延びる。

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所々左がひらけ大山が美しい姿を見せてくれた。

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(TV?)アンテナを2基過ぎた。

山神石

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ところどころシデやモミの大木が現れる。写真を撮りながら歩いていく。

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わかりやすい地形で、予想通りに尾根が合わさる。

尾根を覆うような濃い緑の灌木は「シロダモ」とか。

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460m、後で分かったが秋葉山で祠があるそうだ。見のがして残念。

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464m煤ヶ谷高取山では、探したけれど山名表示は見あたらなかった

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ダダッと下ると、華厳山への急登になる、
ロープが垂れている。最初は余裕をこいていたけど、やがてロープをひっつかんで行かないと、キツイ状況に。ロープが終った。ふう。ややっ、ロープ第二弾があっよ、

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二本目、こちらはマジに急。
でも右の斜面が安定していそうなので、岩と立木をひっつかんでいく。

腕力勝負して、もう大丈夫なテラスに出た。
いっぷくしながら
見下ろせば、ほんとに急、下りは無理だわ。

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 じつに紅葉がいい、イロハやイタヤのオレンジ&黄色、メグスリノキもある。
射し溢れる広い尾根を、弾むように登っていく。

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前方に異形の大木現れた。サクラの巨木にテングス病の枝がもうもうと生えている。

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荻野高取山からの登山道と合流。

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涼やかな道は紅葉の盛り

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あら、もう華厳山。ベンチが出来ていた。
ランチはヒノキ植林と北側からの風が冷たく、落ち着かない。

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次は経ヶ岳。
ダダッと下る北斜面のヒノキ林は、風が冷たく陽は射さずの灰色の世界。
鞍部(荻野越)からの登りは南斜面で陽射し復活、しかし相変わらず空気は冷たい。

経ヶ岳は見晴らしが良い。大山や表尾根が、もやっている。
ノンビリ午後の陽射しを楽んだ。

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北へ下る登山道は、なんとも秋らしい岩岩な道だ。
すぐ下の経石

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のんびり歩ける錦秋のお廊下をゆらゆらと・・・

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半原越に到着。法論堂林道が横切っている。
通行止めなので 作業車のみ数台入っていた。

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はじめて林道を下ってみた。 前方には双耳峰の華厳山。
そうか!山頂の下のあの広場は西峰なのか。

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リッチランドを過ぎ、法論堂集落を抜け県道に出ると、
ちょうど厚木行きのバスがやって来た。

軽いお散歩なんって思って臨んだ山だったけれど、けっこう歩きでがあり
のどかな山を堪能しきって、満足、満足。

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登りのオオモミジはしっかり緑色。このまま枯れて落ちるのだろうか?

【コース】御門橋08:25-とりつき08:40-290m(山神石)09:30-327m 09:50-450m(秋葉山) 10:20-464m(煤ヶ谷高取山)10:50-登山道11:40-華厳山11.50(50)-経ヶ岳13:20(10)-半原越13:50-坂尻BS15:05→(190円)清川村役場15:10

 ではまた~

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