本間橋から無名ノ頭~本間ノ頭
2019年2月17日 (日) 曇ときどき陽射し
久しぶりの早戸川林道。ゲートの閉鎖も舗装の傷みもなく、スムーズに本間橋に到着する。すでに数台が駐車し、支度中にもハンターの車が連なって登場。空は晴れ上がっているけれど、光が届くのは、これからだ。
本間橋から目の前の尾根にとりつく。手入れの行き届いた杉林は清々しい。見るからに急登を、とりあえずあの高みまでと、せっせと足を運ぶ。
どの杉も美しく直立し、林床は整頓されている、やがて右に鹿柵が現れる、あっち側が歩きよさそう、でもまぁいいか。
じき杉林が終わり、鹿柵も終わる。アセビの緑が点々と広がる雑木林そのあたりから新しい鹿柵が出てくる、「植性調査」用と思う。
尾根の際に茂るススキに近づけば、直下はナギが口を開け、大きく展望がひらける。
蛭ヶ岳を中心に丹沢主脈が堂々と連なり、鬼ヶ岩ノ頭の白馬、蛭ヶ岳の市原新道などのうねりが迫力満点。もいち度歩いてみたいなぁ…、
さてと、きょうの登りを続けます。アセビは緑、赤茶のかさかさの幹、
ミヤマシキミが蕾を付ける。勾配は落ち着いてきた。
ナツツバキの大木が姿を見せる。
若く威勢の良い幹、伸びやかに広げた枝は青い空に輝く。
大きなシロヤシオが次々現れる。「白のトンネルになるかもね~」などと歩けば、
無名ノ頭に着いてしまった11:50。 ひゅう 3時間もかかってた。
ちょうど見つけた、風の来ない陽当りでランチ。のんびりと水餃子まで作る。
無名の頭から10分で本間ノ頭。
北のアセビの急勾配をガンガン下りていく。木の根が縦横に張りだす痩せ尾根は
根や小枝を靴に引っかけやすいし、土が凍っているので、滑りそうになる。
栂立尾根を東に分けると、緩斜面。左に崩壊地を見てトラバース。
すりばちのような地形に入り込む。ここは毎回、迷いそうで気を揉む所だ。
でも落ち着いて眺めれば、雑木林とアセビの、和やかな二重山稜になっていろ。
小動物が跳ね回りそうな雰囲気 ♪~
やがて左の鹿柵(植生観察)に沿って緩やかに下る。
5月はシロヤシオの咲きみだれる、華やかな大通りだ。
ブナやシナノキの大木もいて、そんな木々を愛でながらゆっくり。
アセビが濃くなるとそろそろ要注意。このまま尾根に沿い続けると、ヌタノ丸方向に持ってゆかれる、途中で左の小尾根に乗らねば・・・。と、目をこらすと
ピンクテープ発見、奥を覗けばピンクが点々と続く(巡視路標柱NO.53/次回は覚えておこう)。ここを下りる!
尾根とは名ばかりな急降下が続く。小尾根はどれも似ており、テープがなければ確信が持てないだろう。とにかく下る。足元は相変わらず凍っているので、気が抜けない。
NO.53標注から1時間ほどして、ヒノキ林に入る、勾配が楽になりホッとした。
歩き易いところを下に下に、(登りでは作業道に引き込まれやすい)。
取水施設で川を渡り、パイプのラインに沿った整備された道を辿ると、じき、魚止め森の家(丹沢観光センター)の赤い屋根が見えてくる。
ふ~ 下りも2時間かかっていたとは。侮るなかれ、丹沢の急勾配。
「これがあったからきょうは、面白かったっんだね」 ホントホント、楽しかった。
【コース】本間橋P08:15-鹿柵09:10-1050m 10:50- 展望ガレ11:40-無名ノ頭11:50(70)-本間ノ頭13:10-ガレ下13:40-平坦地13:30-NO.53尾根下る14:00-取水場15:15-魚止め森の家15:20-P15:30
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:青野原、大山
ではまた~♪
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