岡松の峰に繋がる静かな雪の尾根
2019年1月12日 (日)
閑散とした大月駅から、タクシーで日向部テニスコート(ゲート前)に行く。
ハマイバ前あたりから路面は白くなり、車窓には冬の景色が流れていた。
空は灰色の雲。けれど、すぐ晴れるでしょと自分に言い聞かせて、出発。
テニスコート脇の林道は堰堤まで来ると、仕事道が分かれ木橋が架かっている、有難し。この道を伝い手前の尾根を回りこみ、雑木に覆われた今日の尾根に辿り着く。
ワクワクしながらとりついた。
軽アイゼン装着中
ぴーんと冷気が張りつめる。霧がどんどん深くなる。せっせと登れば体が火照ってくるのは、無風のおかげ。
10分ほどで左の植林が終わると、一帯は360°白の世界に変わる。、
微妙な浮遊感を楽しみながら登っていく。
霧氷にくるまれた梢が目の前を通り過ぎる。雪が付いたモミの葉の模様が面白い。
動物の足跡は?テン? タヌキ?アレ!この大きいのはカモシカ?いえ、イノシシ。
朽ちた倒木に若い幹が生え、ぐんぐん伸びてる、そんな尾根。
1120mあたりから急登になるが、雪があってもいやはや大変。
登れども登れども終わらないのだ。
この岩岩ピークで急登は終わり(1250m)、見下ろした写真です
先に延びるのは水平ななごみ道。
白の世界がいよいよ白く幻想的だ。1270mで左からの尾根が合流する。
さらに延びる白い道を、ルンルン進み、岩ピークを乗り越えた次が…岡松の峰。
山名板があるけど、なんともね、山頂っぽくない。
「ここってランチの雰囲気じゃないね」 と、あっさり山頂を後にする。
新しい山名板、古い方は判別不能
下る南尾根は岩岩急降下。手がかりが豊富なので面白がりながら、
アイゼンを引っかけないように気を遣いながら下りる。
勾配が穏やかになると、立派な赤松の多いことに気が付いた。
送電塔の大きな音がブンブン聞こえる脇を過ぎ、12:10 雑木林の大久保山に到着。
待望のランチタイムだ
大久保山からの下りは、うす雪を踏み込みながらだ。
あまりに大量の落ち葉の堆積に、靴が埋まりそう。。
やがて地面の雪が消え、陽が射してきた。赤松に混じって樅、栂、ブナ、ミズナラなど巨木が多く、写真を撮りながら下っていく。
そのうちアセビが目立ちはじめ、前方に丘のような滝子山東尾根が横たわる。
ハコスラ、ツチノオトなど、異国的な名前の点を確認せぬうち過ぎ、
キリメ(切目)峠は、特徴的なナナメ模様の大岩に囲まれ、峠らしさはない。
昔からの峠の馬頭観音の上には新しい道標が置かれていた。
間明野に降りる事にし、しっかりした道を川沿いに下り、堰堤の所からは高巻き道、
最後はススキの荒れ野(畑)に沿って下り、金山神社に着地した。
わっ、金山神社が立て直された。さっぱりしすぎな境内には、びっくりでした。
【コース】大月→(タクシー\4510)日向部テニスコート 08:10(10)-とりつき08:40(10)-1270m合流11:00-岡松の峰11:00-送電塔12:00-大久保山(テクゴヤ)12:10(60)-ハコスラ-トヤンハチ14:10(10)-切目峠15:00-金山神社(間明野)15:20(50)→(タクシー\3790)大月
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:笹子・大月
山域別レポ一覧は あしあとへ
| 固定リンク
「z 」カテゴリの記事
- 篶坂丸の巨木たち☆日原きらきら(2) (2020.11.22)
- 紅葉にうもれ夢のよう☆日原きらきら(1) (2020.11.21)
- 緑濃き権現山北尾根 腰掛から周回(2020.10.26)
- 鹿留山!静かな山のそこしれぬ魅力(2020.08.15)
- 内野~子ノ神~鹿留山~立ノ塚峠(2020.07.04)
コメント
ba-sobuさん、こんばんは。
大月周辺は結構雪が降ったのですね。
予想以上です。ランチタイムが寒そうですね。
ツェルトを被ってストーブですか?
南岸低気圧による雪でないかぎり、丹沢はやはり
他地域に比べると雪は少ないですね。
投稿: AKIO | 2019年1月19日 (土) 19時56分
Akioさん こんにちわ
そう、この日だけの雪は、ラッキーでした
美しい静かな雑木林を、せっせと登っていると
力が湧いてきます
ランチの大久保山は風が無く、温かいおうどんをたべたので、寒くありませんでした。
実は日曜日 山梨の津金に行ったのですが
ここでも一日限定の雪降りでした。
投稿: ba_sibu | 2019年1月22日 (火) 05時58分