雪降る尾根を笠無へ 【津金】
2019年1月20日 (日)
「比志の塒に行こう」といわれたとき、まず「塒(とや)」の字が読めない。
何処にあるのか分からない。
けれど、送られてきた資料を読んでいくうち、俄然行きたくなった。
予定は樫山峠からだったけれど、「樫山峠へは車が入れないかも」との直前情報。
右往左往の末、確実な海岸寺峠からとりつく事になった。
風花が舞う。相当寒いし霧も濃い。
尾根末端から登山開始。折れ枝をバキバキ踏みつけながら尾根に乗れば、
尾根上は涼やかな上、赤布さえ。
まずは海岸寺山(1424.6m)だよね。標高差90mだもん、軽いよと思っていたが、
40分もかかった。
周りが見えないと、何ともおぼつかない。
薪炭林の細い木々に手応えを感じられず、ひたすら前の高みを目指し歩くだけ。
ちょっとした急登をこなし1210m点に出ると、左からがっしりした尾根がやって来た。
あたりはすっかり雪景色。こうなったら、とことん雪を楽まなきゃ。
ゆるやかになったこともあり、新雪踏んで♪ルン♪ルン♪、寒さにハナミズを
たらしながら歩いている。 ところどころ岩や巨木も見える。
正午の鐘が聞こえてくる。 どうりでお腹が空いているわけさ
三角点!ここはピークに見えないけれど。半分埋もれた石標は間違いない。
左には超地味な山名板が架かる。こんな設え、いかにも寂峰「笠無」らしい。
風を避け、岩陰にてランチ。暖かいスープの入ったカップを、両手で包めば
指先まで温かく、一口飲むとお腹も暖かい。
笠無をでたのが13時前とは。 雪とはいえ、これほど時間がかかるなんて
思わなかった。 「比志の塒」に行くのは断念せざるを・・・・(ρ_;)、
岩峰をひとつ越えると、次のはガツンとした岩峰。「無理はしないで」と
声を懸けながら上がる。雪がなかったらどうってこともないだろうに。
上に乗ると松の枝に「展望岩峰」という表示板があった。展望皆無ですけど。
乗り越して反対側に下りるのは危険そうなので、巻き道を探しながら右(南)を巻いた、
その先ははっきり形の見える水平な尾根道。
晴れていたらハナウタ混じりってところだろう。
じき広場?に出る。ここを左にとれば、ショートカットして林道に出られると左折、
一直線にグングン下る。なんともあっけなく、10分で林道に出てしまった。
素晴らしくステキなダケカンバが待っていた、雪の精のよう…うっとり・・。
ボロ林道(木が生えてる、車走れない)をジグザグ下る、
高須林道との合流点には、出来たての東屋とクリスタルラインの絵地図があった。
あとはぴっかぴっかの車道を歩き、
ゲートを過ぎると別荘地やら人家やら、人里らしさが増し、
雪一面の牧場?か畑の向こうには、台形の笠無が浮かんで見えた。
【コース】韮崎08:37→(タクシー)海岸寺峠 09:50-1124m(海岸寺山)10:30-1210m 11:00-笠無(1476.0m)12:10(40)-展望岩峰13:15-1380m 12:45-林道13:55- 展望台東屋14:30(15)-ゲート14:55-高根町浅川(迎車)
【地図】2.5万地形図:谷戸
今回も一日限定・雪降り日に当たってしまったようだ。
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