小川谷林道から材木小屋尾根
2018年11月10日 (土)
まだ陽の射し込まぬ、早朝の小川谷林道。きのうの雨で、 積もった落ち葉が湿っている。赤や黄色の、厚いフカフカを感じながら歩いていく。
マムシグサの実 ポツンと目立つ
カロー橋を過ぎる。大きな石が道路に落ちたまま放置され、私たちはその傍らを摺りぬける。
ハンギョウ尾根のモノレール基地辺りまできた。
谷に光が溢れ、オオモミジが真っ赤に燃え
メグスリノキは緑と赤が半々の上品なグラデーション
道を覆う落ち葉の絨毯は、濡れ色が華やかだ。
「4.0.㎞」地点の先の下降路から小川谷に。吊り橋を渡れば、なごみの広場
この上の下段歩道に出て、すぐ尾根に上がる? うっ、けっこう急!
ま、手足を使って這い上がるのも、面白い。
登れば大ケヤキがドンと立つ。ここは巨樹の森。不意にお宝に遭遇できるなんて、信じられない、ラッキー。
左は杉?の植林になるが、依然として続く急登は地形図どおりということ。
広葉樹林になっところで一服し、さらなる急勾配をせっせと登る。
日が陰ってきた。天気予報と違うじゃない?それでも紅葉は力をくれる。
メグスリノキ
前方に待ち受ける、壁のような急坂を、ドッコラショ、這い登ると
素敵な落ち葉の段々が連なる。既視感! タキダニへの道によく似てる、
材木小屋尾根に沿っては、地味にテープが付く、下りには心強いだろう。
やがて尾根上はアゼビが繁り、若干岩っぽくなる。
上段歩道が横切るポイント。右からやってきた道
視界がひらけ、大いなる落ち葉のうねりが広がる。この辺が1220m圏?
いいね、いいね。すでに陽射しの絶えた空は寒々しく残念だけど。
大きなすりばちにおりてランチにした。
しりばちの北側は雑木林が広がり、
大きな栗の木から見下ろす南側にも、落ち葉の段々が続いている。
栗の木
日暮れの早い季節ゆえ、来た道を戻ることになった。時間に余裕があると思えば、帰路では寄り道したり、フラフラ徘徊したりして、歩くことができる。
急坂を下り、杉林の縁を過ぎ、大ケヤキの巨木帯にやってきた。
左側には、大ミズナラ
今朝がたのヒノキ。幹の模様が綺麗
奥にもっと巨木なケヤキ
三つに分かれた大ミズナラでは、いろいろ遊ばせてもらう。
下段歩道の道標の字は読めない。
一気に尾根を下り、吊り橋に。そして、小川谷林道からは、やれやれと気楽になって、急がず休まず駐車場に向かう。
カロー橋あたりで夕暮れに包まれはじめたので
タワ尾根を下りないで、ピストンにして正解と、つくづく思った。
奥多摩駅の2階「ポートおくたま」に上がってみた、いつお店が出来たのだろう?
ソフトクリームは味も色も濃く、美味しかった。コーヒーはテクアウトもできるので、
今度利用してみようかな。
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コメント
ba_sobuさん、こんにちは。
吊り橋を渡られたのですね。
小生は、なぜかあのような吊り橋が好きです。奥多摩の森の佇まいにフィットしているからでしょうか。吊り橋の上から見ると、小川谷の左岸から犬麦谷が流れ込んでいますが、タツマの大滝やモリノ窪瀑流帯を秘めている沢とはとても想像できません。
同じように設計された吊り橋が、日原川、小川谷、後山川などに見られますが、ほとんどは登山道ではないので、渡る人も少なく人目にもつかないのが残念ですね。
投稿: AKIO | 2018年11月23日 (金) 21時07分
Akioさん
ああいう吊り橋は、誰かに教えていただかないと気が付きません。その先に広がる光景は、奥多摩の深さをしみじみ感じさせてくれるので、秘密のトビラのような・・気がします。
吊り橋は良く管理されているのも、とてもありがたいですね。ありがとうございます、と思いながら渡らせていただいています。
投稿: ba_sibu | 2018年11月26日 (月) 18時22分