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エンマゴヤ沢右岸尾根(大菩薩)

2018年10月8日 (月・祝)  

 

小金沢沿いの車道を歩くのは、もう 何度目だろう。
ゲートを潜り、トンネルの入口を過ぎるとシンナシ沢、
スバノ沢(下写真)の荒れようを横目に、


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エンマゴヤ沢までやって来た。右岸の巡視路入口から入山。
急登をクリアしカラマツの尾根に乗り、送電塔に出ていっぷく。
この先の尾根も足元涼やか、イワウチワの葉(と思う)がチラホラ現れる。

 

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ほんのり色づいた広葉樹。幹はマツカワ=シロヤシオツツジ
ずいぶん標高の低いところから・・

 

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隣の尾根はヒカゲツツジだったけれど、ここにはシロヤシオばかり。不思議だなぁ。
この先の様子が楽しみになる。

 

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岩尾根らしい凸凹もあるけれど、露岩はない
それよか和みの平坦地~ゆる鞍部が現れたのでびっくり(980m)。
こんな癒やし場を隠し持っているとは、なんとも奥深い尾根なこと。

 

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シロヤシオは上がるほどに密度が増し、谷底(右側)の奥まで全部シロ。大木の見事な枝振り、うっとり見とれる。上がるにつれ、霧がどんどん濃くなってくる。
霧にぼっうっと浮かぶ大木の雰囲気は、ムード満点。

 

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合流する支尾根もシロヤシオの覆われている~花のころを思うと~夢のよう。
急登は相変わらず続いていたが、目の前に崖でしかないという壁がはだかった。

手掛かりを慎重に選び、力を籠めてあの段までとがんばる。しかし次も急で、次の段までとがんばる。こんな風に一歩一歩、高度を上げて、ようやくただの急登になった。

 

 

 

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白い霧に包まれる尾根は、真っ赤なウリハダカエデの葉が鮮やかに浮かんだり、倒れた大木に新しい大きなサルノコシカケを生えていたりして、面白さは尽きない。

 

 

 

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細尾根の岩が顕著になると、イワウチワ(orカガミ)の葉に混じって、ミヤマママコナやアキノキリンソウが咲いている。


その時、目の前に立派な道が。「げ、楢ノ木尾根?」「違う違う。この辺り、謎の仕事道が通ってるんだ…」そういえば、別の尾根で同じような道に出会ったことがある。

 

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仕事道を跨いで登る尾根は、灌木が繁り歩きづらい。いつの間にか完全な雨となり、小枝をパキパキへし折りながら高みを目指す。15分ほどして楢ノ木尾根にでた。

 

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岩場をヒカゲツツジの葉が覆っている。やはり泣坂ノ頭北尾根がヒカゲツツジの住処ってコトなのか?

 

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ナラノキ尾根は、霧が濃くぼおっと霞んでいて、足元は小枝や落ち葉が散乱し、道がハッキリしない。おっと、道を間違いた。濃霧で前が見えず、うっかり踏み込むと訳が分からくなりそう。あぶない、あぶない。

 

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タルを過ぎると大ブナや大ミズナラが姿を現す。濃霧のおかげで、幽玄な雰囲気。
泣坂ノ頭までは泣いてしまいたくなる急登、お腹が空いていたから長かった。

 

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泣坂ノ頭には12:30、三角点の周りにシートを広げる。
それにしても寒い。服が濡れてしまったから?お湯沸かしバーナーを持ってくればよかった。昨日までの暑さに、準備を少し怠ったと反省。
13:00出発。大峰に向かうが、ハテ、泣坂ノ頭の山頂はこんなに広かったっけ?

 

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いつもは、前方に大峰が見えるので、何も考えずただ目指していけばよかったが、
濃霧の上、地面に小枝や落ち葉が散乱し、道形はないも同然。山は油断できないとつくづく感じた。

 

そんな中、さすが先頭はしっかり尾根を捉え、大峰への登りにかかる。
スレンダーな峰にふさわしい急坂を喘ぎ、なつかしの大峰権現の祠と再会。

 

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「ありがとうございました、今日は遠く感じました、でもいい山歩きをしています」
祠はずいぶん傷みが出ている。いつまでも居てほしいけれど…。

 

大峰の急降下を過ぎればすぐ、と思っていた西沢ノ頭は、アップダウンがあり長く感じる。伐採地からは予想外に歩きやすくホッとした。

 

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鞍部から少し登るとべちゃんとした水無山(山頂は一つ先か?) 

 

手前に上和田を指す道標が立つが、霧が濃ければ見逃す可能性大だ。
今日はもちろん3人の目が道標を捉え、ハッキリしない踏みあとを辿り、東に下る。

 

ここも急降下~。いつものほほんと下っていて、忘れていた。
キノコがやたら生え、図鑑で見たことのあるやつ、旨そうなやつが、ぞろぞろ。
キノコ名人がいたらなぁ……。

 

 

 

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いえ、それどころじゃありません、スピード、スピード、先頭が猛スピードで、駆けるように下る、わたしは後を追いかける。
時々、枝や木の葉が散乱している所あり。地形によって台風の影響が違うのかも。

 

 

バンバン下り、大平への分岐を過ぎ(大平もいつか訪ねたい場所だ)、テレビアンテナの丘を左に見て、やがて人家のある上和田集落に下りた15:15

 

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家々や畑を縫うように走る細い車道もけっこうな坂道、ひたすら下ると旧上和田小学校のお洒落な建物が見え、15:40上和田バス停に到着した。お疲れさまでした。

 

バスは駅の一つ前で下車し、コンビニでビールやコーヒーを買ってから、猿橋のホームに下りた。 

【コース】小金沢公園07:35-とりつき08:40-楢ノ木尾根11:55-泣坂ノタル12:10-泣坂ノ頭12:30(30)-大峰13:20-水無山14:20-上和田バス停15:40/16:05→猿橋
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:七保


 

ではまた~♪

 

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