栗駒山を堪能 (1) 秣岳から笊森山荘へ
2018年07月1日~2日 (日・月)
一日目 晴れ
須川高原温泉出発。車道歩きを約1時間、気温20℃とはいえ、直射日光は強烈だ。
秣岳の登山口には08:50到着、すでに汗だくになっていたが、ブナ林の緑のシャワーを浴びながら、緩やかに登り出す。
山菜採りのオジサンとすれ違った 「今年のタケノコはこれで最後だね」
おや、さっそく山の花たちのお出迎え♪
ツマトリソウやらオオバキスミレ(写真)やらアカモノやら…。
森がひらけると、前方にスッキリした三角形の秣岳(前山か)が聳ええ。
秣岳への急登も、「きょうキビシイのはこの登りだけ」と自分にいい聞かせ、。
秣岳に立つ。、眼下には須川湖や赤い屋根の高原温泉が見える。
これから歩くたおやか緑の斜面は、しろがね草原。
ここを歩きたくてこのコースを選んだのさ。
左も右もひたすらの緑、点々と白い花が彩る、ワタスゲやシロニガナ。小さな紫のタテヤマリンドウが、星屑のように散らばっている。
ヒナザクラ
タテヤマリンドウ
樹林帯にはハクサンシャクナゲ。
咲き始めの柔らかな白い肌にハケで刷いたような紅がなんとも可愛い。
咲き始めたコバイケイソウが、真っ白な花穂をゆさゆさ。
久しぶりなオノエラン。次から次と顔を出す。まさにオノエラン街道だ。
それにしても、なんて広い湿原だろう。 心地良い風に吹かれて歩いていく。
岩っぽくなるとハクサンシャクナゲと、サラサドウダンのたわわな花の直。
岩っぽい樹林帯と 鞍部の湿原を繰り返す。
湿原のトキソウ
展望岩頭の手前のピークで、秣岳からの尾根を振りかえると
「次のピーク・展望岩頭でお昼だ!」と、気勢を上げた。
ところが岩頭に至るまでが。。タイヘン。急登の岩がちの道が剔れ、水が溜まり、両側からツツジが覆い被さる。厳しい太陽光、風は無し。
登っても登ってもかのピークが近づいてこないので、あてどもない旅人の気持ち。
「前方のあの高みかな?、違った、その先だぁ」何度も同じ思いを繰り返す。
須川温泉と須川湖が見える
真新しい「火山観測局、同じ施設は山頂近くに各所に設置されている。
展望どころか強風に飛ばされそうで、そそくさと後にする。
展望岩頭を振りかえる
「ランチは天狗平で」と、先延ばし・・あと10分のおあずけだ。
強風にあおられながらゆるく下っていると、5~6人のパーティがやってきた。
「オノエランを見に来ました」
天狗平に着くとウソのように風はない。さぁ、たのしみなお弁当。
朝、須川温泉で作ってもらったオニギリは、大きな海苔が巻いてあり、味も固さも文句なし。ありがたいなぁ。
山頂までの登山道は幅広、奇妙な形の溶岩塊(天狗岩)を見ながら15分で栗駒山頂に出た。立派な山名表示板!!
コースタイムではあと1時間弱で避難小屋なので、ちょっと安心した。
地図をよく見ていれば良かったのだが、あれれ、予想した方向に道がないと思い込み、傍にいたベテランっぽい人に「笊森へはどの道を?」とお聞きしたら、裏のササヤブ濃い、あるかなきかのルート?道?を教えられる。
ええっ?な-んか変、そうかなぁ、ちょっとトライしたが、「この時間にこの道を下るのはイヤだ」と腹の虫が叫んだ。ということで、20分長くなるが、産沼経由で下ることに。
今までとはうってかわって、両側の樹林(ツツジ、ササ、ナナカマド)に切り開かれた道を下る。石がちで気を遣うけれど、よく整備されていると思う。
30分で産沼に到着。池を眺めてひと休み。
避難小屋方向の、少し草深い道の両脇にはイワカガミや、ヒナザクラが咲いている。
雪渓を二つ越えるが、もう大分溶けていてアイゼンはいらない。
下方の雪渓が溶けたばかりのひな段にミズバショウとヒナザクラの大群生が
あそこに下りてみたいなぁと思ったけれど、ここまで来てケガしてもなと思い直し、ズームで写真に収めておく
(ヒナザクラでなくワタスゲの大群生だった)。
じき川音が聞こえた、勢いのある小沢「磐井川源流」だ。水を汲む。
少し上り、稜線を乗り越すと、スプーンでえぐったような広い草地になり、
白壁赤屋根の笊森山荘が見えた。
H13築の木の香りがする綺麗な小屋。大きな窓が明るい。宿泊者は自分たちだけなので、気兼ねなくリラックス。
あまりにくつろぎ、夕食でビールを飲み過ぎ??あっという間に眠ってしまった。
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