会津駒ヶ岳と中門岳
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2017年7月22日 (土) 晴れ
(中門岳にて)
前日の天気予報は最悪だったのに、雨降りどころか薄日のさしこむ登山口、
上々な気分で歩き出す。
百名山&週末でも、駐車場に空きがあるのは、予報が悪かったおかげかも?
のっけの急登は覚悟の上、粛々と登る。ジグザグを何度も折り返し、ブナやミズナラの大樹を眺めながら、ようやく休憩場に到着。
この先は勾配がやや緩んだ上、勢いづいた足は小気味よく私を引きあげてくれた。
ツルアリドウシ(花と実)
写真左 色白のウラジロヨウラクは、口元だけがほんのりピンクで超かわゆし。
右は ガクウラジロヨウラク
黒木の香りも芳しき森に入ると、青い実を付けたサンカヨウやハリブキ(やたら多い)、ツマトリソウなどが姿を見せる。
名前がやっと分かった、ヒメモチという木
やがて木道となり、休憩テラスに導かれた。 ザックを下ろし薄い陽射しに包まれる。「ずっとここで過ごしたいわ~」 なぁんちゃって・・
(Tさん撮影)
池塘の回りにワタスゲの白いボンボン、ハクサンコザクラがホラあそこ。イワイチョウ(写真)は咲き始めたばかりだ。
木道をゆるゆる歩く、次々と登場する花を前にテンションが上がる。
駒ノ大池を過ぎ、稜線に上がる。まわりは雪渓が消えたばかりのうす茶色。
咲き残りのミズバショウ一株。ワタスゲの花はひな鳥のようで愛らしい。
おりしも霧が押し寄せて、私たちは白の世界に包まれる。
「例年なら、ハクサンコザクラの群落なのに・・・」
中門岳へと登りはじめると、雪渓が消え、むき出しの湿原に変わる。
うす茶のストローの重なりには、いち早く緑のコバイケイソウとショウジョウバカマのピンクが顔を出す。
日当たりの良い所は緑が覆い、チングルマ(やっと咲き出す↓写真)やワタスゲ、そしてハクサンコザクラが咲いている。
中門岳の標柱は中門大池の畔に立っていた。
ベンチにザックを置き、さらに奥の高みに足を延ばす。
広やかな湿原の緑に、点々とハクサンコザクラが群れ咲いていた。
最高点の池塘。ワタスゲの白いボンボンが、池の周りを飾ってた。
標柱まで戻り小休止。 カエルの声、小鳥囀り、羽虫飛ぶ。ほんわかとした空気感。
夢心地とはこういうこと? 心ゆくまで噛みしめた。
中門岳、こんな良いところにわたしたちだけとは。
帰りは会津駒の山頂を踏んでから、来た道を戻る。
会津駒山頂のパノラマガイド しっかし、四方は樹林に囲まれ展望はなし
冬~残雪期は展望あるものの、このガイドは雪の下なのだ
焦ることもなく、でも、ひたすら下る。
途中、水場に下りてみた。超美味しい水を味わえ、うんと得した気分。
9時間行動、実働7時間超かぁ、久しぶり、良く歩いたなぁ。
登山口の大ミズナラさん、「ただいまっ」
【コース】P-登山口07:25-第一休憩07:50-水場上のベンチ09:10-第一湿原ベンチ10:15-駒ノ大池10:55-吊り尾根で11:20(20)-中門大池12:10(20+散策)-会津駒山頂13:15-駒ノ大池13:30-水場14:45-P16:20
【地図】昭文社:尾瀬・会津駒
ではまた~♪
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コメント
ba_sobuさん、こんばんは。
この季節の会津駒〜中門岳も良さそうですね。2年前の紅葉時に行って気に入ったので、他の季節にも訪れたいと思っていたところでした。さすがに今年は雪が多いようですね。個人的には、雪田が残っていると良いアクセントになって楽しい夏山になると思いますが、雪が多すぎて目的のお花がまだ咲いていないというのも困りものです。5月の連休頃も良さそうなので、いつ再訪しようか本当に迷うところです。
投稿: AKIO | 2017年8月 1日 (火) 22時18分
akioさん
おはようございます
夏山シーズンまっさかりというのに、お天気はイマイチで、困ります
中門岳はとても気に入りました
紅葉時もさぞすばらしいでしょうね。
同行した人は 5月連休の残雪期に、三ッ岩から会津駒に縦走したそうですが、3mもある会津駒の山名標は、すっぽり雪に埋もれていたとか。
投稿: ba_sobu | 2017年8月 2日 (水) 06時13分