« 2017年7月 | トップページ

遙かなる山頂・南八甲田  ①黄瀬沼に届かず


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します

2017年8月5日(土)

今日の一枚 キンコウカで埋まる矢櫃萢(やびつやち)
Img_4435

南八甲田は所々が深いササに覆われ、道はぬかるんでいると聞いた。
前日、
「旧道コース」にするか「山道コース」にするか相談し、一応「旧道コース」に決めてある。トイレ脇の白板に「山道コース悪路!」とか「駒ヶ峯~猿倉岳の刈り払いをしてください」との殴り書きがあり、私たちの選択は妥当だったと思った。

Img_4412r

虫(ダニ)よけスプレーをまんべんなくかけ、足元はスパッツ、首にはタオルを巻く。
旧道は刈り払いされ、乾いて歩き易く、拍子抜けの感あり。
幅広な緩やかな道の右側には延々と石垣さえ… 「実はここ、自動車道だったらしいよ」「へぇ、それで旧道っていうのか、とても車が走れるとは思えないけど」

Img_4427r
沿道にはモミジカラマツ(写真)、ユキザサ、シラネセンキュウなどがモサモサ生え、

Img_4432r
石垣沿いに、グイッと湾曲した若いブナやダケカンバが見られる。
緑のドームを潜っていく。すばらしいブナ林をすぎる。

Img_4424r_2
ふいに左側が明るくひらけた。息を呑む美しさ。  矢櫃萢(やびつやち)だ、
大きな黄色の湿原は一面のキンコウカ。ロープで中には入れないが、かなり広そう。
「南八甲田はただものではないぞ」といやが上にも期待が高まる。
                        
Img_4441r
矢櫃沢には立派な橋が架かる。やがてササが被り出す。ヤマブキショウマにハリブキ(写真)、サンカヨウは実を付けている。左側は沢で、少し切れ落ちている。

Img_4444r
オオシラビソの松の香り、ミヤマホツツジなど愛でながら行けば、南八甲田随一といわれる名水・松次郎清水に出る。すっかり汗だくの私たちは、美味しいお水で生き返った。

Img_4450r
水場を過ぎ5分もしないうち、沢を跨ぐと小さな湿原が広がる(一ノ沢分岐・乗鞍岳入口)。今日はここまで、当初予定より手前だが、テント場に決定。

Img_4456r
道脇にテントを1張だけ立て、お散歩に出かけよう。黄瀬沼まで行けたらナァ。
地獄峠までの道沿いには、いくつもの湿原が現れ、すっかり観察&撮影モード。

カセンソウを大きくしたようなミズギク。

Img_4493r
緑のコバノトンボソウ……など。

Img_4475r
巨大なミズバショウの葉、ウメバチソウが花開き、コバイケイソウはすっかり種になっていた。所々でワタスゲが穂を結び、シキミのような白い小花咲く(アカミノイヌツゲ(モチノキ科)?
3

地獄峠で左折。小さな池がありその先は??

Img_4507r
道がない、
じゃなく背丈を超すササヤブ、ピンクテープが煩雑に付く黄瀬沼へのルートだ。
先頭が果敢に分け入ったがすぐ戻り、、「道はしっかりしているよ。でもひどい薮、髪の毛が乱れるから、や~めた!」「今からじゃ黄瀬沼には辿り着けないし」
でも、この薮を無性に潜ってみたくなるのは悪い癖、で突っ込んでみる。

Img_4509r           薄れたところから頭を出すと・・

(ちょっとだけよ)と思ったが、結果、戻るのに時間がかかり、みんなに心配を掛けてしまった。weep

Img_4515r       地獄峠の道標のらくがき↑

テント場ではプラス2張立て、テント村の完成。湿原のすぐ脇でゆっくり過ごせるなんて夢のよう。

Img_4696r     (翌日乗鞍岳方向からテント場方向を見る)

お湯を沸かし、日頃使い切れなかったアルファ米消化の夕食。
冷たい水がすぐ傍にあるのは便利だ。(テン場近くの水場)

Img_4704r
ここで予定変更、あすの下山を一日延ばし、あさっての早朝下山することになる。

山の中で2泊も出来るなんて~、、~嬉しいわ~♪

Img_4535r

7時前にはすっかり日が落ちた。十三夜の月が皓々と照り、
テントも、湿原の草の波も、銀色に光るっている  静かな静かな、夜だった・・・・

一日目)晴れ 猿倉温泉P10:15-ブナ10:40-矢櫃萢12:00-矢櫃橋12:10-松次郎清水13:15-一ノ沢分岐(乗鞍岳入口)13:20(テント場)13:50~地獄峠14:40~ササ(20)~地獄峠15:00-テン場15:40

【地図】昭文社:八甲田・岩木山

遙かなる山頂・南八甲田②櫛ヶ峯へ~ に続きます (作成中)

ではまた~♪

山域別レポ一覧は  soon あしあと

| | コメント (2) | トラックバック (0)

会津駒ヶ岳と中門岳


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します

2017年7月22日 (土) 晴れ

             (中門岳にて)Img_4143r_3                      

前日の天気予報は最悪だったのに、雨降りどころか薄日のさしこむ登山口、
上々な気分で歩き出す。
百名山&週末でも、駐車場に空きがあるのは、予報が悪かったおかげかも?

Img_4015r

のっけの急登は覚悟の上、粛々と登る。ジグザグを何度も折り返し、ブナやミズナラの大樹を眺めながら、ようやく休憩場に到着。

Img_4021r
この先は勾配がやや緩んだ上、勢いづいた足は小気味よく私を引きあげてくれた。
         ツルアリドウシ(花と実)Img_4025r

写真左 色白のウラジロヨウラクは、口元だけがほんのりピンクで超かわゆし。
右は ガクウラジロヨウラク

Img_4205r_2
黒木の香りも芳しき森に入ると、青い実を付けたサンカヨウやハリブキ(やたら多い)、ツマトリソウなどが姿を見せる。

Img_4032r          名前がやっと分かった、ヒメモチという木

やがて木道となり、休憩テラスに導かれた。 ザックを下ろし薄い陽射しに包まれる。「ずっとここで過ごしたいわ~」 なぁんちゃって・・

Dsc_0001r                                   (Tさん撮影)

池塘の回りにワタスゲの白いボンボン、ハクサンコザクラがホラあそこ。イワイチョウ(写真)は咲き始めたばかりだ。

Img_4069r
木道をゆるゆる歩く、次々と登場する花を前にテンションが上がる。

Img_4094r

駒ノ大池を過ぎ、稜線に上がる。まわりは雪渓が消えたばかりのうす茶色。
咲き残りのミズバショウ一株。ワタスゲの花はひな鳥のようで愛らしい。

Img_4100sr
会津駒と中門岳の吊り尾根は雪に覆われていた。

Img_4103r

おりしも霧が押し寄せて、私たちは白の世界に包まれる。
「例年なら、ハクサンコザクラの群落なのに・・・」

Img_4119r

中門岳へと登りはじめると、雪渓が消え、むき出しの湿原に変わる。
うす茶のストローの重なりには、いち早く緑のコバイケイソウとショウジョウバカマのピンクが顔を出す。

Img_4122r

日当たりの良い所は緑が覆い、チングルマ(やっと咲き出す↓写真)やワタスゲ、そしてハクサンコザクラが咲いている。

Img_4131r

いくつもの池塘、
あぁ、薄日が射してきた。

Img_4124r
中門岳の標柱は中門大池の畔に立っていた。
ベンチにザックを置き、さらに奥の高みに足を延ばす。

広やかな湿原の緑に、点々とハクサンコザクラが群れ咲いていた。

Img_4137r
最高点の池塘。ワタスゲの白いボンボンが、池の周りを飾ってた。

Img_4149r

標柱まで戻り小休止。 カエルの声、小鳥囀り
、羽虫飛ぶ。ほんわかとした空気感。
夢心地とはこういうこと? 心ゆくまで噛みしめた。
                  

Img_4160r
中門岳、こんな良いところにわたしたちだけとは。


帰りは会津駒の山頂を踏んでから、来た道を戻る。

Img_4177r   会津駒山頂のパノラマガイド  しっかし、四方は樹林に囲まれ展望はなし
       冬~残雪期は展望あるものの、このガイドは雪の下なのだ

焦ることもなく、でも、ひたすら下る。
途中、水場に下りてみた。超美味しい水を味わえ、うんと得した気分。   
9時間行動、実働7時間超かぁ、久しぶり、良く歩いたなぁ。

Img_4209r             登山口の大ミズナラさん、「ただいまっ」

【コース】P-登山口07:25-第一休憩07:50-水場上のベンチ09:10-第一湿原ベンチ10:15-駒ノ大池10:55-吊り尾根で11:20(20)-中門大池12:10(20+散策)-会津駒山頂13:15-駒ノ大池13:30-水場14:45-P16:20
【地図】昭文社:尾瀬・会津駒 

ではまた~♪

山域別レポ一覧は  soon あしあと

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年7月 | トップページ