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2017年1月17 (火) 晴れ時々曇
日向薬師は350年振りの大修理が終わったと、BBSでAkioさんから教えていただく。
それなら初詣は日向薬師がいいと、久しぶりに訪ねることにした。
おだやかな朝、懐かしの参道をあがっていく。山門の仁王様はかっこいい、

石段は丸くけずられ、まるでつきたての重ね餅。杉並木も風格がある。

そんな石段を登り詰めると薬師堂があり、新しい茅葺きは上品で清廉、有り難さが身にしみる。みなはお賽銭の加え、お線香もお供えした。
今年もよろしく、ご加護をお願いします、…南無阿弥陀仏。

道標に従い日向山に向かう。山頂はすぐ上にあるが、正月ゆえ、清く正しく登山道を歩こうと思ったのだ。尾根下に延びる道をてれてれ歩き、20分ほどで、ようやく尾根上(日向越)に出た。直進の道は弁天の森キャンプ場に下る道。
日向山へは戻るように右折する。
尾根伝いに20分ほど歩くと、大きな祠のある山頂だ。印象が薄いのは、なんでだろ?

日向越に戻り、梅の木尾根を目指し直進。すぐT字分岐につきあたる。梅の木尾根は日向薬師の西の天神平から上がってくると、この地に立てられた古い案内図で知った。 梅の木尾根は薬師尾根ともいうらしいが、よく分からない。
左・鹿柵の歩き易い道である。途中大岩が現れる。この大岩、かつてはよじ登らねばならない難所だったそうだが、今は右に踏み跡がありなんなく通過できる。ロープもある。

やがてベンチのある537m峰に到着し、ひと息ついた。
このあたりから真新しい看板が”超頻繁に”現れる。

伊勢原市の「←浄発願寺奥の院」の道標も立っているので、意味が分からない。
とはいえ、気の弱い私は大いに滅入ってしまうのだ。
「←浄発願寺奥の院」への分岐のテーブルベンチでランチ。

出発前にはりりしく 「少なくとも、大沢分岐までは行きます!」と宣言していたが、
ずるずると安楽の方向に傾いてしまう。
太陽が翳って寒いし、きょうの第一目的は日向薬師初詣だものとか、・・・・ 理由は何とでもつきますね、ハハハ。。
よく整備された道
ということでガッシリした尾根を、杉や松の根っ子張り出しに気を遣いながら急降下する。歩く人が少ないのか。地面は柔らかく、急降下のわりには膝や足に優しい。

ほどなくして左の谷に導かれると、そこが浄発願寺奥の院。次々に現れる卵塔など。
自ずとあの世との境にいるようなヘンな気持ちになってくる。

浄発願寺(じょうほつがんじ)は江戸時代「男の駆け込み寺」とも言われ、徳川家の庇護もあり大いに信仰を集めていたそうだ。しかし、昭和13年、山津波に襲われ土砂が流入し多くの文化財を失い、寺は現在地に移転。旧跡は「奥ノ院」とされたとか、(現地の説明板による) 奥の院の石段横の沢には、多くの仏像や仏塔が、今もなお埋まったままという。

岩屋~本堂跡~罪人のよる53段の石段などを過ぎ、さらに続く石段を下る、多くの仏塔や(頭の欠けた)仏像が並んでいる。最後に山門跡や念仏岩を見て、ようやく日向林道に出ると、現世に戻った気がした。 下の写真は山門跡前の六地蔵

日向林道を下りつつ、現在の浄発願寺にもお詣り。
立派な三重の塔や本堂などを持つ、大きなお寺である。

やがて谷は開け。明るい谷戸の田園風景が広がる。そうして日向薬師バス停まで降りてくると、あら、売店でミカンを売ってる。安い、味見は美味しい、駐車場はすぐ近く、ということで、わたし2袋、わたしは3袋…と、次々に買い込み、ずっしり重い荷物をおみやげに、家路に向かった。
【コース】日向薬師P09:20-日向薬師(山門・本堂・裏)09:30(40)-日向越10:30(日向山往復)11:00-537m峰11:40(10)-奥の院分岐 12:05(30)-浄発願寺奥の院13:00(20)-日向林道13:30-石尊寺(改修中)13:45-浄発願寺14:20-ミカンなど買いつつP15:00
【地図】昭文社:丹沢 2万5千:厚木
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