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下部あるき~ 釈迦ヶ岳

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2016年12月24日 (土) 快晴

新八坂峠から 南アルプス 赤石、荒川、塩見、そして北岳
手前の山は 蛾ヶ岳

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タクシーは、大八坂まで上がってくれた。陽射しに溢れた林道に下りると、懐かしげな風景が待ち受ける。葉をすっかり落とした下部の山々は、暖かく、柔らかく、わたしたちを取り囲み、いつもの配置で安心感を与えてくれる。

道端に「天空採園」の案内があり「(素泊)出来ます」との文字。「お会いできたらいいな」と言いながら錠口(じょうぐち)を下る。「コンニチワ~」と大き声を掛けるが、返事なし。代わりに庭の奥からワンワンワン・・。

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八坂峠に向かう栂の峠との分岐に道祖神があった。きちんとお守りされている。八坂の集落は古くから続いているとか。わたしには
思いも及ばぬ地縁だ。

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八坂峠は、植林の中で展望はあまりない。10年くらい前には何の標もなかった記憶だが、道標が2種類あった。北風が吹き抜け、寒いの何の・・

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釈迦ヶ岳を目指し、カラマツ&ヒノキ林を登る。林道がのっこす新八坂峠で素晴らしい展望にであう。雪をまとった南アルプスの整列、なかでも荒川赤石が大きく美しい。

Img_2820_r                かっこいいねぇ

新八坂峠からは登山道と思えぬ急登だが、短いのであっさり登り切る。緩やかな松林に散らばるエビフライを拾いながら歩いた。
左側は薪炭林らしい雑木林、木々を透かし甲府盆地を見下ろしながらで気持ちよい。

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「釈迦ヶ岳に着きました」 えっ?、ここ? 確かに山名標と三角点があるけれど、もう一つの御坂の釈迦ヶ岳と、これほど違う雰囲気とは!

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下りるには早すぎる時間だが、とりあえず、道標の『釈迦屋敷跡』ってのに行ってみよう」。
山頂のすぐ下と思っていたのに意外に遠く、双耳の東峰への吊り尾根を伝う。
タンタンタンと心地良く歩き、東峰を乗り越えた所に、いらっしゃいました。

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お釈迦様というけれど、わたしには女性に見える。おっ母さんって感じの、慈愛に溢れたステキな佇まいは、ここの明るさにふさわしい。
良いランチ場に恵まれたのも、お釈迦様のお導き?

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下山の釈迦ヶ岳北尾根は、地形図破線にしては踏み跡らしいものがない。尾根に沿ってひたすらの急降下。ガレガレの足下は、アンバ峠からと同じだ。まだ日は高く雑木林の尾根は明るいので、小気味よく下っていける。

Img_0174_r    急降下が一段落した所

林道が横切る手前で尾根から右に(北に)振る、ふっと尾根が広くなり地図では見えにくい尾根の別れがあった。右を行く。すぐ大岩が現れる。
地形図上の小さな空白は、この岩のことだった。

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上に立てば恐ろしい高度感。下から見上げるとかなり立派だ。

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岩の周りで少し遊んで、再び下る。すぐ大きな無線設備に出会う。
「甲府市防災無線中継局」で、ここもすばらしい展望台、南ア、八ヶ岳(雲かかる)、前衛の山々など心ゆくまで楽しんだ。蛾ヶ岳から高萩にカーブしながら下る尾根がチャーミングだった。

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すぐ下の林道を横切ると、下芦川へのしっかり整備された道に続く。崩壊地には巻き道が作られ、ロープもある。そっか、中継局の巡視路なんだ~、なるほどガッテン。
素晴らしきルンルン道を、山旅が終わるのを惜しみながら下る。

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やがて家並みが見え、車の音が聞こえ、ついに芦川沿いの里道に降りた。下山口は知らない人には分かりにくい、つまりはそういう道だってことだ。

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上九一色農産物直売所から、市川タクシーをコール。若い運転手さんのお人柄おかげで、気持ちも朗らかに芦川駅に着く。そのとたん、滑り込むように甲府行きがホームに入る。甲府ではビールなど購入し、暖かい座席に納まることができた。

Img_0223_r  タクシーを待ちながら・・・・・・王岳のあの尾根も歩いてみたいよ、


山納めにふさわしい、ゆとりのあるよい山の一日だった。
来年は どんな山に出会えるだろう


【コース】甲斐岩間08:13→(5770円)大八坂08:50(天空採園+20)-八坂峠09:45-新八坂峠10:10-釈迦ヶ岳10:40-釈迦屋敷跡11:00(80)-釈迦ヶ岳12:30-大岩12:45-林道(防災無線)13:10-向村橋14:45-元上九農産物販売所15:00→(3880円)芦川

みなさま、ことし一年、こんなブログを見て下さいまして、コメントもたくさんお寄せ下さいまして ありがとうございました。

みなさまにとりまして、来年もよい年でありますように。

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倉岳山 初冬

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2016年12月13日 (火) 晴れのちくもり

携帯カメラの写真です  トチノキ2016121309400000_2

月夜根沢

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倉岳でランチ後 穴路峠をすぎ、天神山に 雲が出てきたが、北側の展望よろし

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すっきりした登山道
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高畑山の三角点

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北尾根は、ホカホカの落ち葉尾根

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鳥沢駅舎があたらしくなっていました。電車が出たばかりでしたが、綺麗な待合室で、
お菓子を食べながらの時間調整もよかったです。

【コース】梁川08:20-登山口08:40-水場10:10-立野峠10:30-倉岳山11:20(40)-穴路峠12:30-高畑山13:20-石仏14:20(10)-小篠貯水池14:50-鳥沢15:30

【地図】昭文社:高尾陣馬 2万5千:大月・都留 

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車で登頂出来る山 ふたつ

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2016年12月11日 (日) 快晴 

お見舞いに行ったのに、ご当人が運転・案内してくださり、二つも登れました

八溝山Img_0052_r
これは
びっくり展望台Img_0056_r
おそばやさんで
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御亭山Img_0073_r
八溝山を望む

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美しき展望!初冬の社山南稜


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2016年11月17,18日 (土日)  

一日目 曇

憧れの”わ鐵”に乗って間藤駅にやって来た。銅親水公園までタクシー(1720円)

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久蔵沢沿いの林道を歩き、
左岸に移ると、山側はなだらかなカラ松赤松林となり、
そろそろ…という所で入山。

Img_0045_r            ↑ 先日の中倉山の尾根(右)


点々と立つ。『久蔵雨量局順路→』の白い標識はカヤトに紛れ目立たないが、、
順路を追う努力はしていく。結局、追っかけきれない。

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雨量計へは行かず、途中から直登し、1150m辺りで尾根に乗った。

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カヤトに太い赤松が点在する尾根、骨太なシンプルさがいい。
振り返ると、中倉山など足尾の山々が、雪の北面をこちらに向けている。

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カヤトに延びる細い経路、夏~秋はヤブ漕ぎが、大変なんだとか

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1100mあたりでテント(泊)

2日目 曇

軽い荷を背に、山頂めざし出発する。

赤松はどれも屏風絵に出てくるような立派なものばかり。

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じき足元にそよそよのチシマザサになり、1250mで左折の尾根に乗ると、ダケカンバの軽やかな、なだらかな道に。

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やがて私たちは1550m圏の広尾根というか、大広場を歩いていた。

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前方に盛り上がるのは社山(山頂は奥)

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鞍部は、左側が崖の、気を抜けないヤセ尾根。
通過すれば社山の最初の肩1630mへの急登だ、

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薄く積もった雪と岩稜で、心臓はバクバク、それでも「シロヤシオの木が多いわね」などとお喋りしながら、いくつも小ピークを超えていく。

ついに樹林を被ったピークが現れ、そこは紛れもない社山山頂だった。

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三角点と山名表示あり。シャクナゲもあり。

裏に回ればドカンと大きな男体山と、間には水を湛えた大きな中禅寺湖。

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20分後、来た道を戻る。山頂肩の急降下は、ササに積もった雪で滑りやすい。

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1500m圏の広尾根では、ゆっくり休憩した。

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チシマザサの尾根を快調に下り、

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やがて立派な赤松林になり、カヤトが胸の辺りまでの高さになると、テント場である。

尾根下部の急降下点までくる、ここからの道は???、
人の踏み跡? シカさんの踏み跡? テキトーに・・・。

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帰りなので尾根上の雨量計に寄ってみる。このまま南稜を通し末端に降りようか?、
でも、今日は断念。巡視路で戻ることになった。

最初こそ順路を示す白い標柱を追っていけるが、じき標柱は行方不明。谷をトラバースする辺りは道も怪しげで、だいたいこの辺でしょうと、人やら鹿やらの踏み跡を辿るうち、標柱はふらりと現れる。でもすぐ何処かに。とにかく降りればよいので、ガンガン降りる。

林道に着地したのは、結果オーライのほぼ登山口だった。

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カッパを脱いだとたん、雨が降り出した。慌ててカッパを再装着したが、
山を下りてからの雨ってことは、ラッキ-、ということよ。

時間があることだし、南稜の末端を見ておこう。

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一枚岩の崖、う~むここを降りるのか?、痛いトゲの木多し、無理?行ける?けんけんがくがく。左右に逃げられる小尾根もあるが、どうしても尾根を通すなら、それなりに工夫しなきゃね、その分面白そう。

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帰宅後、足尾の観光パンフレットを眺めていたら、南稜のことは「バカ尾根」と記されていた。なぜ? とってもすてきな尾根なのに・・・・・なぁ。

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(1日目) 間藤11:40→銅親水公園12:05-とりつき12:35-1300mテント場14:15  
(2日目)
 テント場06:50-広尾根07:40-肩08:00-社山 08:50(20)-広尾根09:40-テント場 10:25(60)-林道12:25-南稜先端(25)-銅親水公園13:30→間藤

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