落合から黒川鶏冠山・・霧の中の紅葉
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2016年10月20日 (日) 快晴
きっと晴れると信じていたのに、落合は濃い霧の中。
森は芳しい香りに満ちている。濃い霧にうっすら浮かぶカツラは、すらりとした大木。
目の前にほのかに色づいた木々が浮かびあがる。
足下に散らばる赤や黄色の落ち葉、「ウリハダカエデ」「コミネカエデ」「マルバカエデ」「ハウチワカエデ」「コシアブラ」・・・
横手山峠への分岐についたのは歩き出して1時間半後。
灰色の空を見上げれば、空いっぱいにサワグルミの実。気が付かなければ決して目に入らない景観の、シュールな感覚に囚われる。ちょっとだけ目の焦点をずらしただけなのに。
分岐から尾根を巻く道をいく。道はしっかりと石垣で補修されている。
岩稜を上り詰め鶏冠神社の祠の前に出た。16年ぶりだ。
ここから眺める大菩薩北尾根は、堂々としてカッコイイのだけど、今日はすっぽり霧の中。切り立った谷底を覗くと足が震えた。
黒川山の見晴台、三角点を確認して、柳沢峠に向かう。
ドウダンツツジは真紅に染まり、タカノツメの黄色の葉が落ちている。
鞍部が落合との分岐の横手山峠。なにげなく通り過ぎようとしたが、西側の林の美しさに引き込まれるように、さまようことになる。きょう一番、震えた場所。
登山道に戻り、柳沢峠に向かう。新横手山峠分岐あたりもスズタケが枯れて、涼やかな尾根が現れ始めている。そんな出来たての?尾根をわざわざ越え、林道側に下りる。
再び山道に入り、一路、柳沢峠に向かう。「もう3時だよ」という声に、ハッとして、急いだところが、運悪く登り坂。とんだ大汗をかいてしまった。 六本木峠15時半出。
古い道標も見かける
おおよそ下りの源頭の風景の、落ち葉の深い道を行く。
足元優しくとても歩き易い。標高1500mくらい、今が紅葉の盛りか。
濃赤のオオモミジや黄色のイタヤカエデは散ったばかりの、華やかなふかふかのカーペットだ。
新しい道標「ブナの道案内図」を見ると、良さそうな道が数本、すべてのルートを歩きたいけれど、そこは後日のお楽しみ、今日は一番速く行かれそうな登山道を行く。
全然憶えてないので、初めての歩く道のよう。すてきなブナやミズナラに感嘆する、キハダの大木の表皮が剥がされているのは動物の仕業? 時々、名札が架かる。「ミズメ(カバノキ科)、別名アズサ、別名ヨグソミネバリ」…勉強になった。
キハダ
柳沢峠に到着は16時15分。霧は一段と濃くなり、辺りはうす暗く、もっと遅い時間に感じられる。タクシー待ち30分の間に、気温がぐんぐん下がっていく。
ポットに残ったお湯を両手で包むと、温かさがしみてきた。
塩山08:12→(バス1100円)鶏冠山登山口09:30-横手山峠分岐12:00-鶏冠山12:10-黒川山(見晴台)12:35(70)-横手山峠14:10+25-林道15:00-六本木峠15:15(10)-柳沢峠16:15/16:45→(タクシー5680円)塩山
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