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比丘尼城址~金山~雨生山・・・三河の希少種を訪ねて

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2016年10月20日 (日) 快晴 

三河って遠い。愛知のはじっこ、静岡をこえて、浜名湖の向こうだよ。

登山口は、新城(しんしろ)の比尼城址下の駐車場
丘尼城址いったいは「世界の桜の園」という公園になっている。
歩き出したとたん
ピンクの小花が現れる。 エンシュウハグマという固有種だそうな。

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丘に上がると白いノギクが点々と見える。シブカワシロギクっていうとか、
全体にこぶりで、淋しい感じ。 花は小さく舌状花少なく 葉は 細長く厚みと照りあり。

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ソバナ、オケラ、コウヤボウキ、ワレモコウ、オミナエシなど、花の名を数えながら歩いていく。

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可愛いハギはマルバハギ。

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そこここにヤマハッカの青い花、ウメバチソウは咲き始め。
金山へは色んな道がありそうだけど、楽そうな、谷になるべく下りなくて済みそうな経路を選ぶ。

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送電線を潜り、樹林帯に入ると、赤い幹の照葉樹の森で、沼津アルプスを思い出した。
林道を跨ぎ、上がりきると三角点の「金山」。

その後 緩やかな下りが続くいていく、
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突然、ハダカの土の台地が現れ、そこに
しけたマツムシソウがポツン、ポツンとさいていた。

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これが ミカワマツムシソウという、固有種なのだ。
全体のイメージは貧相。 花は小さい、舌状花の数は少なく、筒状花だけのもある、
色も薄い。葉も淋しく、栄養不足という感じ・・・

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しかし、この花、養分のない土地に、健気に咲いている花なのだ。
ミツバチはちゃんと分かっていて、次々に訪れる。

次に現れたのはムラサキセンブリ。色は濃く可憐。シャンとした立ち姿。咲き出したばかりで蕾の方が多い。

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そろりと雨生山に向かう、栄養の少ない土地は樹木もか細く、背が低い、松だって針のような葉のネズミサス。ノバラも、実が付いているサルトリイバラも棘ドケトゲ。

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足元には低いササが茂り、間にヤマハッカ、アキノキリンソウ、リンドウ、
シブカワシロギク、普通のヨメナなどチラホラ見える。ときおりムラサキセンブリの姿も。

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雨生山山頂は展望なし。

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さてさて、どう下ろう?地図では山頂からすぐの道が近いみたい。【新城→】という白プレートも誘惑的。ということで、急降下道をガガッと下り始めた。

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いやはや途中から強いササ繁茂で、道を失いかける。急降下ということは岩っぽいということ、展望は抜群だけどさ。

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まぁ無事に、2基の送電塔を過ぎ、牛小屋の前に下りる事が出来ました。
後は田舎道を、
朝の駐車場に戻る。

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まだ陽の高い15時。でも帰路につくにはほどよい時間だ。

【コース】城址下P10:30(10)-比丘尼城址11:15-林道11:40(10)-金山12:05-東の裸地(ランチ)12:40(30)-雨生山13:40-人家牛小屋14:20-P14:40(20
【地図】新城市ホームページより  2.5万:新城 


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コメント

この山は私もチェック入れていたのですよ。春山を考えていたのですが、秋もいいですね。ここは愛知県ですが、静岡の山に来るときにはご案内しますよ。

投稿: 仙丈しおみ | 2016年10月27日 (木) 18時15分

はじめまして

関東南部以外は まりいったことのない私ですが
今回 縁があり三河の山にお邪魔しました
小さな丘のような山ですが 宝の山とは
思いませんでした
四季折々 楽しめそうですね
静岡の山もおもしろそう、
いろいろお教え下さい

投稿: ba_sobu | 2016年10月28日 (金) 16時22分

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