静かな白馬岳(2)・・華麗なる清水尾根
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2016年7月27日 (水) 曇
濃い霧。雨でないことが有難く嬉しい。
猫又峠辺りに来ても霧が濃く、猫又山(さらに奥の猫ノ踊場)は確認できぬまま、
最初の池塘が現れた。やがて草原が広がりアレヨアレヨという間にお花に包まれる。
エゾシオガマ
葉は可食というタカネヒゴタイの、蕾は弾けるようなピンクの花を噴き、モミジカラマツは丘全体に群生する。次の草地はイブキトラノオの群生だ
「わ~、チングルマがもう穂になっちゃって」「シモツケソウ(カノコ)って派手じゃない?」「小さな紫のはミヤマリンドウで、白いこれってトリカブト?」「いえオオレイジンソウよ」 などと花の名を呼びながら登っていく。
ヒメカラマツ(と思う)
ウサギギクを見れば思い浮かぶ友がおり、コゴメグサを好きなあの人の顔が頭をよぎる。マメ科の花は、タイツリオウギか?イワオウギか?、ああ、もう分からない。
ハクサンイチゲ
アキノキリンソウと思って撮った写真に、後日調べたらコガネギクも混ざっていたし、
ヨモギと一括りにしていた花は、良く見れば何種かあった。高山ハコベもいろいろあるらしい。初顔のお花は白馬の宿題、持ち帰れるのは嬉しい。
まさかここでお会いできるとは・・・! ミヤマハナシノブ
その先で小尾根に乗った。
イブキジャコウソウが咲いている「ほら、麝香の匂いするでしょ」
2400mあたりの低い丘に囲まれた湿地にはハクサンコザクラが群生する。
おりしも陽が射しこみ、その中で私たちは幸せ感に浸っている。
清水岳はすぐ上、道標は双耳峰の広い鞍部にたっていた。
こんな愛らしい ミヤマアズマギク 見たことがない。
下った清水平の雪渓は消えたばかりでチングルマが一面に咲いていた。
前方に小旭、裏旭の峰峰が待っている。(左 小旭)
間を取り持つのんびりした吊り尾根は、もちろん百花繚乱、(シコタンソウ↓)
草地から砂礫に替わると、タカネバラ(左)、コマクサ、クモマスミレ(右)などを見る。
高嶺の花が続々現れるので、夢中になってしまい、気がついたら小旭直下(道標)だった。
一面に咲く ミヤマキンポウゲ
この頃になってガスが沸き始め、前方の白馬の稜線が隠れてしまった。
殺風景に見える岩れきの傾斜地はコマクサの花園、ピンク色を目で追いながら歩いていく。
裏旭は知らずに過ぎ、旭岳の大きな図体は巻く。
巻き終わると現れる雪田はかなり小さくなっており、広やかな花畑に変わっていた。
チングルマも花盛り
実は村営小屋に行くつもりだったけど、山頂小屋に向かってしまったから、そのまま進むことにする。白馬稜線に乗ればあと少し、目指すは目の前に聳える城郭。
ミヤマオダマキや
タカネシオガマなどの
きれいどころのエールを受けて、一歩、また一歩、、、、ようやく、小屋に到達した。
静かな白馬岳(3)・・鉱山道のおもしろさ に続く (作成中)
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