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静かな白馬岳(3)・・鉱山道のおもしろさ

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します
2016年10月20日 (日) 快晴 

白馬岳山頂に着いた頃から霧が上がり始め、きのう歩いた清水尾根がうっすら見えてきた。大きく剔れた東斜面を覗くとゴツゴツの岩稜(主稜)が美しい。

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三国境へは、白と濃緑の伸びやかなカーブを下っていく。

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右の断崖には、イブキジャコウソウ、シコタンソウ、ミヤマクワガタ、ミヤマダイコンソウなど華やかな花が咲き、

  ミヤマクワガタ (虫にも同じ名があるといわれた時、花の名に自信なくした)

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左の比較的なだらかな礫の斜面にはウルップソウ(写真)、コマクサ、ミヤマキンポウゲなどが群生する。2_4
同定できない、これは何?
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三国境から雪倉への尾根に入るのは、私たちだけ。
左側に昨日歩いた清水尾根が延びている。

  Photo_13             左のゴツイのが旭岳、右奥の三角が清水岳

おっと、足元注意コマクサだらけ、タカネマツムシソウもいっぱい(写真↑蕾も生育中)

ミヤマウイキョウPhoto_14
だんだん鉢ヶ岳が近づいてくる。

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鉱山道分岐の小さな道標(「7月7日草刈りしました、蓮華温泉」と記されていた)

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鉱山道のスタートは、黒ザクにハイマツが地を這い、パッチワークのよう。
その陰から雷鳥がひょこひょこ現れた。

 

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一見殺風景な黒ザク砂礫地にもたくさんの花が咲く。
    ミヤマムラサキ
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イブキジャコウソウ、カライトソウで上から下に咲き進み、
よく似ているこちらは 
ユキクラトウチソウ、下から上に咲き進むとか

 

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クモマミミナグサ(と思う)、
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ハクサンシャジン、イワシモツケなどなど…。
この広いザク、赤ペンキを追っていくのだが、雪が被っていたら分かるだろうか?

 

            
20分ほどで台地から沢に下りる。対岸は大荒れに崩れ、凄まじい形相。でも私たちの道沿いは、百花繚乱の花畑だ。
シロウマタンポポ、

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シナノキンバイ、ダイモンジソウ・・・

 

ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲ(写真) Photo_17

そしてミヤマアケボノソウ

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青々と茂る苔の分厚い絨毯、

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フキユキノシタがこれでもかこれでもかと咲き乱れ、傍らには豊かに水がほとばしる。

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「塩谷精錬所跡」の消えかかった道標を過ぎ、立派な滝を持つ沢に下った。
「ここはね、雪が残っていると徒渉点がわからなくなるの」
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いかにも鉱山道として拓かれたらしく、明るく歩き易い道が続く。

ミヤマアカバナ3_3
キヌガサソウやモミジカラマツ、ハクサンフウロは途切れることなく、足元にはハクサンシャジン(写真)やトウチソウ、早くもウメバチソウが花を咲かせている。

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ミヤマカラマツ2_7

「比丘尼飯場」をすぎるあたりからは、鉱山で働いていた人々のことばかり考えていた。ギョウジャニンニクのネギ坊主、飯場は近い、山菜も重要な食材だったろう。

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花の種類も少しづつ変わった。
モミジハグマ(写真)や コキンレイカ、シナノナデシコなど・・
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「神の田圃」ってどんな場所? 期待していたが小さな池塘があるのみ。
すぐ先の「事務所跡」には、錆びた車輪やスコップが放られていた。

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道沿いにはキヌガサソウがやたら多く、小さな谷など埋め尽くされている。

 

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水のない沢を15分ほど下ると次はいよいよ瀬戸川か、遠くに響く川音。

ようやく瀬戸川の標識に会えたが、橋らしきものは見えず「もしや流失したまま?」と
少し不安がよぎったが、じき鉄パイプの橋が見えてほっとした

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瀬戸川を渡ったところで一本。もう心配ないと思う反面、今回の白馬岳山行が終わってしまう寂しさがこみ上げてきた。おセンチな気分のアンパンの味、甘いアンコも悲しいな。

川原はシナノナデシコ(写真)や ヤマホタルブクロ、ウメバチソウの花畑。
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ちょっとしたザレ地を越えると木道が始まる。滑りそうな苔むした木道だ。

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雪倉山麓コースに合流、あたりは大木ブナの森である。30分で五輪尾根に合流。

林道のような立派な道を一歩一歩、「とうとう終わっちゃう。本当によい山だった、楽しかったな」と惜しむように歩く。

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ああ、キャンプ場をすぎた。
じき蓮華温泉の小屋が見えるだろう。

山域別レポ一覧は  soon あしあと

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コメント

ba_sobuさん、こんにちは。

清水尾根〜鉱山道の組み合わせ、良さそうですね。
昨年雪倉〜朝日を歩いた時、鉢ヶ岳手前から清水岳の尾根がよく見えていたのを思い出します。

いつか歩いてみたいと思っていますが、この辺りは泊まり場限定なのがチョット難ですね。

投稿: AKIO | 2016年8月10日 (水) 15時17分

ba_sobuさん、

鉱山道もお花が多くてなかなか面白そう。
今年は雪が少ないですね。少なくとも7月の感じではないのは自分でもわかります。

それでもハナシノブに逢えてラッキーでしたね。
今年は雪が少ないからハズしましたけど、それでも羨ましいです。

投稿: komado | 2016年8月11日 (木) 00時41分

AKIOさん

この二ッのルートはどちらもお花の道ですね
清水尾根は 白馬から清水岳までピストンの方もおられるそうですが、清水岳と不帰岳のあいだが捨てがたいです


お勧めします 

投稿: ba_sobu | 2016年8月11日 (木) 22時34分

komadoさん 
白馬も今年は雪が全然少なく、例年なら今どき雪渓の所もほとんど溶けていました その分お花も多かった訳で・・・

ところで鉱山道は雪が多い年は 通行困難なようです
去年はそれで、歩けなかったとか・・・
蓮華温泉の人がたが 草刈りなさっているそうなので、情報は蓮華温泉で 得られると思います

上にも書きましたが ザグと沢道の両方歩くので、植生の変化が面白かったです 鉱山道に入る前は石灰岩ですし。


投稿: ba_sobu | 2016年8月11日 (木) 22時42分

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