赤倉岳
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2015年10月17日(土)雨くもり 18日(日)快晴
深沢林道終点に駐車。身支度を調え川沿いの古街道に下りる。
岩屑で歩きづらいが、耳元の沢音とほどよい勾配、古道らしい石積みを見たりして 1時間ほどで、大カツラを過ぎると「一の茶屋跡」に。
立派な石垣や灯籠(昭和初期)が残っていた。
その先、尾根を回り込む所でとりつく。檜林を力任せの急勾配も、ひたすら動いていれば標高が稼げるので悪くない。じき雑木と岩っぽい細尾根になった。
うっすら色づいた木々をくぐったり岩を乗り越えとりするうちに、辺りは赤や黄色に埋もれだす。。ツツジは真っ赤に、カエデ類は赤から緑のグラデーション、
「いよいよ秋の本番が始まるよ~♪」森の中からそんな声が聞こえる。
1314mのピークから、勾配は一転して和やかになった。
心をとろかし歩いていたら、あらら、クマさんもここが好き? アチコチに黒いフンが転がっていた。
山頂の手前で目の前がひらけ、緩斜面を覆う笹原が海のように広がっている。
点々とダケカンバの太い幹が並ひ、オオミズナラもどっしりした巨木だらけ。
テント場は赤倉双耳の鞍部。ミズナラの巨木が点在する笹原のど真ん中だ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
よく眠った。雲ひとつないピーカンの空。徐々に陽が昇ると、周りの笹原がいっせいに輝く。黄葉したミズナラも輝く。
朝食後、赤倉山まで往復。木だちに囲まれた山頂に、朝日はくまなく射し込み、黄葉のただ中に、ツツジやリョウブの赤色がなんとも暖かかった。
お名残惜しいテント場を後にして、ダケカンバの1444m(赤倉山北峰)を越え、北東に尾根を辿る。きのう歩いた笹原のゆるい下り。
散り始めたダケカンバの幹はシャープな白さ、ミズナラ、イタヤカエデ、つつじ類…、朝の陽射しに彩りを増した紅葉が、青い空に映える。
木々を透かしてこんもり見える小ピークを、私たちは次から次へと越えていく。
林下の笹原に延びる一条の道、
真上の赤や黄色、日の当たる右(東)側の派手な紅葉、めくるめく展開に見とれていると、倒木に脚を取られてオットット。
そんなこんなで1460m台地に出た。正面に遮るものがなく、どーんと男体山、左には社山のスッキリした三角etc.etc…。
みんなここと繋がっていると思うと、無性に歩きたくなってくる。
ゆっくり休憩後、東の尾根を下っていく。 まさに黄葉キンキラなカラ松林だ。
鞍部から緩やかに登り返して、
と思ったらピークの手前で立派な林道に出てしまった。
こんなの、聞いてないよ。・・・ 神子内からの林道がここまで延びたのらしい。
とはいえ、興醒めってわけでない。
すごぶる見晴らしが良く、錦秋の山肌を楽しみながら、うきうき歩いていく。
林道から 再び山道に入るポイントが要注意。
季節がらヤブっぽく、ここに道があるようには見えないが、ジグザグな道はすぐ明瞭になり、深沢ぞいまで降りると石積みなども現れ、古街道らしくなってくる。
川沿いはカジカエデ、ハウチワカエデ、イタヤカエデ、メグスリノキなどカエデ類が美しい紅葉を見せてくれた。
やがてヒノキ林が現れ、昨日とりついた尾根を過ぎ、雨量計(一の茶屋跡)で休憩、さらに川沿いを下り駐車場所に戻った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
赤倉岳って、神さまが両手にすくって、そっと置いたような山。山頂のササどもが騒がぬよう、静かに静かに・・・。
そして点在するオオミズナラは、神さまたちの止まり木で、時々遊びに来ては休んでいく。そんな感じ。
【コース】17日 深沢林道終点P12:10/12:40-雨量計・一の茶屋跡13:30(10)-尾根とりつき13:50-1166m13:56-1314m 14:50(10)-鞍部(テント)16:00
18日 テント場06:25(赤倉山(30)往復)07:10-1446m(大畑山)07:40-1514m 08:10(20)-林道08:40-山道へ09:15-深沢09:25(15)-一の茶屋跡10:25-(35)-P11:40
【地図】昭文社:日光 2.5万 : 中禅寺湖
帰り、立ち寄った水沼駅温泉は、ほんとうに駅にあるので びっくりだ。
では また~ (^_^)/~
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