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また三ッ峠 御巣鷹山から清八峠に。

2015年9月15日 (火) 霧~晴 

河口湖からタクシーで、清八林道を少し入った登山口まで上がって貰う。

林道のような道をゆるゆる登っていく。
道沿いに咲く秋の花、ヤマハッカ、カイフウロ、(タカオ)ヒゴタイ、
大型のヤマトリカブト、
そして、ゆらゆら揺れるサラシナショウマの群落に目を奪われた。
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植生保護の成果なのか、三ッ峠の花の多さには来るたびにビックリ。

やがて空がひらけ稜線にでた(三ッ峠山荘)。霧で展望なし、残念、
木無山の花畑ではウメバチソウが秋を謳う。
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四季楽園を通り過ぎ、開運山に出た。やはり展望皆無だが、多くの花に出会う。
咲き始めたフジアザミは色鮮やか
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マツムシソウも健在でした
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休憩のあと、北の御巣鷹山に向かう。樹林帯ではレンゲショウマが種を付け、ビン洗いのサラシナショウマはゆらゆらゆら。 

草原では多くの花、ノアザミ、
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ワレモコウ、イタドリなど、秋の花って、けっこう華やか。

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アンテナの御巣鷹山の左から、下り道に入る

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御巣鷹山北尾根の森は鬱蒼と深く、下草にはヤマトリカブトや
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シオガマギク、
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タカオヒゴタイと花も多い。
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ほぼガンガン下る道。なんとも静かないい森なこと。
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そして、エアリア
地図の「露岩」は、こんなでした。 たしかに「露岩」だ。
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右へのトラバース道に入ると、ハッキリした明るい稜線に変わる。
陽が射し、木の間からは周囲の山々も見え、すっかり気持ちもほぐれた。

茶臼山は巻き、大幡山では大月市の道標を見る。
地図通りに送電塔、大幡八丁峠をすぎ、
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左から八丁山からの道をあわせ、
ひと登りすれば清八山。
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上空には青空が広がり、尖りの釈迦ヶ岳、大らかな黒岳など、ステキな山々が見晴らせた。しかし富士山あたりだけは雲がかり、残念。
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そして清八峠から下る。
素晴らしいステキな雑木林の道。でも少しばかり長いんだ。きょうも長い。
まだかまだかと下っていく。すっかり飽きた。足も棒。
やっと伐採地に飛び出す、ふぅ。  もうあと少し、がんばるぞ。
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林道になると変電所はすぐ先、そこでタクシーコールするつもりだったが、ケイタイの表示は無情にも『圏外』、
みなで携帯をかざしながら歩き続け、やっと通じた所でタクシーコール。
ホッとして空き地にシートを広げ、お茶飲みした。道路脇にはクサボタン

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しっかし、タクシーがなかなか来ないので、歩きはじめたら、
追分トンネルがすぐ先にあり、遠く(石和)からきてくれたタクシーに「笹子まで」とは、さすがに気が引ける
それなのに「いえ、いえ、ちっともかまいませんよ」と、快く笹子に着けてくれたタクシーさん、申し訳なく、ちょっとばかし色をつけて、料金をお払いしたのでした。

【コース】河口湖→(5110円)三ッ峠登山口08:45(10)-三ッ峠山荘10:20(木無山)-開運山11:00(20)-御巣鷹山11:45-露岩12:30(40)-大幡山13:35-(10)清八峠14:45-伐採地15:35-車道16:00-変電所16:20-タクシーコール16:55(15)-追分トンネル先/タクシー17:25→(1700円+α)笹子17:35
【地図】昭文社:富士山、大菩薩  2.5万:河口湖東、笹子                          

Img_0078_rシシウドはもう種に

では また~ 

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見ないと見えない

2015年    8月下旬~9月初旬 秋の長雨

今さら?という感じです

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こんな景色に出会ったことありませんか、今年は例年になく多い気がします
写真を撮っている間にも、ポツン・ポツンと落ちてくる 小枝。

ハイイロチョッキリの仕業です、
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ドングリの帽子(殻斗)を良く見ると 

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小さな穴が、。 
その中にハイイロチョッキリの卵がひとつ産み付けられています


興味ある方は こちらをどうぞ。

http://minam.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-a5e0.html?cid=131837451#comment-131837451


何を言いたいかというと、今どきの葉の落ちっぷりの盛大さを見るに付け

「見ないものは ほんとうに見えないんものだなぁ」  と いうことです

では また~ 

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三ツ峠東尾根 霧の中・静かな森

2015年8月23日 (日) 小雨 

Img_0398_r すっかり秋色、三ツ峠山頂の花畑

三ツ峠グリーンセンターを起点に、1312m点手前で東尾根と合流、~大久保山~三ツ峠~達磨石と周回コースを歩きました。

低い雲が周囲の山並みを覆い、登る尾根が見えない。しかし「静かなる尾根歩き」(松浦本)を参考にしたので、労せずして沢沿いの道から対岸に渡り上流に進み、尾根に乗ることができた(890m)。さっきから小雨が落ちている、あきらめカッパ上下を着た。

やがて赤松林になり下笹の気持ち良い道になる。順調に歩いていくと、踏み跡は尾根を逸れだしたので尾根に上がる。勾配がきつくなる。1000mラインを越えた辺り、檜林の霧の中、浮かび上がったのは、「保安林改良事業事業地」の錆びた看板。

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足元はソヨソヨの小笹、すっと延びる一条の道。左が雑木林なのか一帯が明るい。

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順調に高度を上げながら「ああ、晴れていればなァ」と思わずにいられない。
岩っぽくなり尾根もハッキリしてきた。小径が横切り、恩賜林標が現れる。

尾根に沿い賜林標もついてくる。両側の景色は霧の中、どの辺まで来たのやら。
ふっと小台地に出た。右から良い道がやって来たので「ここが東尾根合流?」と思うが、早すぎるようでもあり、「一応東尾根合流」として先に進んだ(正解だった)。

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ゆるく下り登り返すと、岩稜の急登(↑)になったので、すでに1312mを過ぎてしまったことが分かった。 記憶では岩稜を通過するのは怖かったが、今日はそれほどと感じない、両サイドが見えないからと思う。

じき尾根は広く緩やかになり、霧の中からブナやミズナラの巨木が次々と・・・。
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しっとり静かないい雰囲気。マルバダケブキの大きな黄色い花が点々と咲いている。

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しかし、しかし、もっと花と緑に埋もれている
はずの北斜面はどこも裸地、淋しい土色が広がるばかり。所々咲いていたレイジンソウ。ハナイカリ、カイフウロが僅か。歩き回って、ようやくポツン、ポツンと見つけた レンゲショウマ・・

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「なんか変、」「シカに食べらちゃった?」これほど見事に食いつくされるもの? 
それでも大久保山の個性的なブナやミズナラは以前と同じ姿をしてる。

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11時30分、大久保山到着、三角点探しはまたもや不調に終わる。
大久保山からいよいよ三ツ峠へ。
鞍部までの緩やかな下り。日当たりが良さそうな所で、ウスユキソウ、ヤマハハコ、カイフウロなどの花が朗らかに咲く。

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ゆる下りが終わると、いよいよ急登、いやはや大変、でも緑の斜面が励みだ。
ヤブレガサ(葉)、モミジハグマ、そしてなんとレンゲショウマの多いこと(花は終期)。

Img_0356_r    一番の最盛期・レイジンソウ、

あと一カ月もしたら、トリカブト、ジャコウソウ、サラシナショウマ、コウシュウヒゴタイはじめアザミ類などのたいそうなお花畑になると思う。

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草むらが収まり勾配も緩まると、道形がはっきりしたツツジ道になる。
いっとき道がアヤフヤになるが、ホンにわずかな踏み跡を辿り上方に行くと、電波塔の巨大構築が見えた。霧さえなければもっと早くから分かったろう。

そしてあっさり登山道に出る。
三ツ峠はすっかり秋になっていた。

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まず御巣鷹山への登山道を北に向かう。両サイドの森の、下笹の間にレンゲショウマが点々と咲いていた。「三ツ峠はレンゲショウマの山」と、」いまさらながら気づいた。
Img_0391_r_2     コウシュウヒゴタイ  (レンゲショウマの葉の活きの良いこと!)

森が切れると草原である。植生保護のためがっちり柵が張られている。
それでも多くの花・・・をいろいろ楽しめた、

群れ咲くタムラソウ、よく見ればそれ以上にワレモコウ、トチアザミ、キンコウカ、シオガマギク、クララ、ハナイカリ、シシウド、マルバダケブキ、などなど。 
Img_0402_r          タムラソウ
  
メイン通りから右に入った北口登山道は、相変わらず静かで、レンゲショウマも健在。ほとんどの花は終わりしっかり果穂をつけていた、鹿害もほとんど見られず、サラシナショウマやアザミ類が蕾を膨らましている。
つい大久保山界隈の悲しい実態と比べてしまう。
Img_0412_r  これが 北口登山道のレンゲショウマ

早々に戻り開運山に。大振りのマツムシソウ,ホツツジ、すごいね、三ツ峠
Img_0438_r   マツムシソウとワレモコウ

14時半、達磨石コースで下山。思いの外、遅くなってしまった。急ぐ。
屏風岩のクライミング風景を横目に流し、ああ、ここにウチョウランがある?と(看板を)目に留め、ドン・ドカドンドカ。「わお、レンゲショウマよ」「ホント、三ツ峠すごい」と言いながらガンガン下り、16時半グリ-ンセンタ-に到着した。

Img_0452_r         センニンソウ

もちろん「登山セット」1600円なり。お風呂+ジョッキビール+つまみ3種+駅まで送迎。 17:45に送迎の予約をしてお風呂にドボン、汗だくの体もさっぱりし、喉ごしビールとつまみをちょいっとネ。

東尾根大久保山の悲しい景色を見てしまったけれど、これが「生きている山」ってことでしょう。それでも東尾根はもう一度行きたい。爽やかに晴れた日、春(ツツジ)でも秋(紅葉)でも。そうして大久保山のあのブナ林で、心広やかにゆっくり過ごしたいなぁ。
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【コース】三ツ峠駅-グリーンセンター08:00-850m尾根に08:35-1290m東尾根合流10:00-1400m 10:50~大久保山(1546m)11:30~
電波塔(1770m)13:00-北口登山道入り口付近13:45-開運山14:10-四季楽園14:30-馬返し15:60-達磨石16:00-グリーンセンター16:35~17:45(\1600)→三ツ峠駅

【地図】昭文社:富士山 2.5万:河口湖東部

では また~ 

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