硫黄山 燃焼しましたぜ!
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2015年7月6日 (月) 曇り(霧)のち晴れ
濃い霧の朝を迎えた
岩尾別温泉から登山口に向かう道、豊満なキタキツネはふさふさのしっぽを揺らし、
突然飛び出したエゾジカが目の前を跳ねていく(アブナイヨ)。
カムイワッカ滝の駐車場から歩きだす。登山口からうっそうとした笹が茂り、いかにもクマが出そうな感じ。
じき登山道は明快になり、スノキなどのつつじ科の小さな花が目を楽しませてくれる。 クロウズコ
ハイ松が現れる。標高が低くても高山の様相は、いかにも北国の山らしい。
そのハイマツが切れると、岩がゴロゴロする硫黄鉱山跡地に出た。
展望が開けるが相変わらず濃い霧の中。
石ごろごろの、硫黄のきつい匂いの斜面が続く、そこここから熱気が吹き出している。
ほったらかされてる感のある噴火口、いかにも北海道、ワイルドだわ。
ふたたびハイマツ帯に入る。、前方に赤い大ききな鳥が止まり、盛んにハイマツの花を?食べていた。「きんざのましこさん」と教えて貰ったが、あとで調べたら「ギンザンマシコ」という鳥だった(Yさん撮影)
ハイマツから鬱蒼とした樹林帯に。
木の根が張り出したり、岩が出てきたり、路肩が崩れていたりと、歩きずらい。
でもいつのまにか晴れ上がり、樹林が切れると眩しい青空が広がっていた。
太陽の光は私たちに元気を与えてくれる。
あ、目の前に白い沢、硫黄沢の雪渓だ。
見晴らす沢の奥の奥まで延びている雪の渓、この上ないスペシャル感にわくわく。
準備完了、さぁ、歩きましょう
いいねぇ、いいねぇ、青空、白い雲、雪渓を包むような緑の尾根。
柱状節理の奇岩たち。ハァハァ、息が切れる。やっぱり私は遅れてしまう。
結構急なんだよね、スペルのよ、
「今年は雪が多いんだ」「でも、雪がなかったらもっと大変よ」
振り返ると空より青い海。知床の海が広がっている。
左俣に入ると勾配が緩くなり、じき雪渓も終わった。
すぐさま、お目当てのシレトコスミレのお出迎え。あちこちに、こんなにたくさん!!
山頂を目指し、歩きにくい急な岩稜を登っていく。
素晴らしい展望と足元の花。驚嘆しているうちに、急登も難なく超えていた。
前方で歓声「カワいい!」「すご~い」。「何?何?」 色の濃いエゾコザクラ
前方から歓声「わぁっ!」 エゾノツガザクラの海・・・
アオノツガザクラやイワベンケイやチングルマや、これはメアカンキンバイでしょう
岩塊を上がるにつれてイワウメやイワヒゲや…
花の名の前にエゾやらホゾバやらチシマやらコエゾやらの単語がつくらしいが。
いわひげ
硫黄山の山頂は盛り上がる岩の塊、道があるようには見えなかったけれど、
近づくとどうにか登れて、ぽっかり小広い山頂に出た。
目の前に羅臼岳の大きな姿、ここに繋がる稜線の、なんとも魅力的なこと、う~ん
歩いてみたい!! 今、見たのより、もっとすごい花畑が広がっているそうだ。
反対側は知床半島の先端、
かなたに浮かぶ平たい島は国後(くなしり)島とか。
下山はあっけない。
ガラガラな砂礫に気を使っていると、もう雪渓の先端に着いていて、
登りであんなに苦労したのに、下りはザクザクとエッジを切りながら快調だ。
眼下には吸い込まれそうな青い海。来られて本当によかったとつくづく思う。
下山した時は足はがくがく。喉がからから、体中からから、
早く宿の温泉に入って、ビールが飲みたいとばかり、考えている私。
やりきった感の硫黄山だった。
【コース】宿「地の涯」 06:00→カムイワッカ湯滝P06:45(10)・登山口07:00―硫黄採掘地跡07:50(10)-新噴火口最上部08:45(10)-硫黄沢(雪渓★)09:40(15)-雪渓終わり☆11:10(10)-硫黄山12:15(30)-☆13:40-★14:20-硫黄採掘地跡15:35(10)-登山口16:15・P16:25
山頂はもうすぐ・・・・・・・
では また~ (^_^)/~
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