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岩手山 念願のコマクサ

2015年6月26日~27日

一日目・・26日(金)快晴

朝5時半、焼走りキャンプ場の芝地のかなた、朝霧を透かして大きな岩手山が浮かんでいる。

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登山道は溶岩流に沿っていくとか、特異な景観を見物しながら登るものと思ってたら、道は樹林の中だった。あたりまえか。

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     けっこう急登です

いやいや、じき樹林帯のありがたさを知る、容赦なく照りつける太陽をよそに、緑のシャワーを浴びながら、エイコラエイコラ急勾配の高度をあげられる。

Img_0043_r             コケイラン

ハルゼミの合唱、小鳥の囀り。林下の植物も楽しくオニノヤガラやコケイランの珍しい姿。まだ咲いていたギンリョウソウ、マイズルソウは実になっていたり花だったり。ハクサンシャクナゲ、タニギキョウ、そしてベニバナイチヤクソウはなんとも豪華な群生。

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「第二噴出口跡」到着。噴火の穴を覗けると思っていたら、逆に火山岩
のてんこ盛り。
その岩に乗り、扇状に広がる溶岩原野を見下ろした。
ホホ撫でる風は心地良く、雄大な景色は迫力満点。

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樹林帯の登りを再開する、じき前方が明るくなり黒い砂礫が現れる。
さっそくコマクサのお出迎え。まさに全盛期に訪れることができた。

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どの花も大きく色は濃く数が多い。

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傍らにタカネスミレの小粒の黄色。
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1時間ほどの夢のトラバースを終えると樹林帯、
「ツルハシ別れ」で上坊コースが上がってくる。

再び急勾配、カラマツソウやシラネアオイが群生し、溢れるばかりのスダヤクシュ。
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木の根の張り出す岩道をよじ登りながら、標高を稼いでいく。大きな溶岩塊の基部にひっそりと置かれた「三十六童子の祠」、点々と現れる合目石、昔からの岩手山詣での道を感じながら登っていく。

Img_8648_r   雪渓が溶けたばかりのところには サンカヨウが咲いている

前方が明るくなってきた。「平笠避難小屋」の屋根が見える。風が強いので中で昼食。水場が近ければ泊まってみたいのだけど。

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目の前に大きな岩手山がド~ンと構えている。けっこう遠いなぁ、
最後の上りは、なかなかに手ごわく、強風をついて砂礫の斜面を登る。
ズリズリ滑る靴、力が入らぬ。お鉢の縁にたどり着くのに1時間もかかっていた。

Img_0195_r                   イワヒゲ

すっかり曇り、ガスも濃く、風が強く、寒いのなんの。
お鉢の真ん中の妙高の存在、樽前山や鳥海山と同じ雰囲気だ。
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ザグザクと砂地を鳴らしながら、お鉢を右回りに歩く。
点々と置かれるお地蔵さま、篤い信仰心、親しまれている岩手山、噴火を繰り返す荒らぶる神、これらの石像を担ぎあげた人々を思いながら、ざくざくざく・・歩く。

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山頂(薬師岳)で、
記念写真を撮って、お鉢めぐりを続ける。

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ここにもコマクサが点々と、数は少ない(というか、まだ早い?)。

奥宮に立ち寄る。お宮のまわりに夥しい数の獅子頭、鼻の穴が大きく愛嬌たっぷり。

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そして今夜の不動平避難小屋に到着した

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不動平雛小屋は、室内もトイレもきれいで快適。他に宿泊者はなく静かだった。


Img_0302_r   壁の花・・・イワハタザオ?


けれど、夜中から雨風が激しくなり・・・もしかして 前回と同じパターン
Img_0310_r 小屋の裏はシラネアオイで埋め尽くされている。見事な花園。

二日目・・27日(土)大雨

やっぱり雨、風も強い。それでも山を下りなくちゃ。松川温泉に下りなくちゃ。

して鬼ヶ城経由にするか?湿原経由か?どちらも難ありの悩みどころ。
雨風の岩場は恐ろしい(地図にキケンと書いてある)ので、湿原経由に決めた。


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不動平から樹林帯をぐんぐん下る。ツバメオモト、サンカヨウ、エゾツツジ、キバナノコマノツメ、晴れていたらうきうき写真を撮っただろう。もっとゆっくり歩いたろう。
Img_0343_r            エゾツツジ

それどころじゃない早く降りなくっちゃ。下りきると木道になり、八つ目湿原のお花畑だった。想像以上に広そう。

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コイワカガミ、ハクサンチドリ、チングルマ、コバイケイソウ・・・雨でなかったら花たちは開き、さぞ艶やかなのだろう。

木道が終わり樹林に入ると、すぐさま大地獄沢の徒渉が待つ。
普段なら、なんということもない小沢だろうに、濁流が吠えまくっていた。
腹を据え、じゃぶじゃぶ川に入る。

慎重に渡りきり登り返す。ドロドロの樹林帯がだんだん岩っぽくなってくると、イワカガミ、ミネズオウなど姿を見せる、ゆっくり見たいなぁ。ウラジロヨウラクは、色も形も可愛い。

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じき茶色いむき出しの谷が見晴らせた。遠くまでガスに靄う尾根が重る。
「大地獄分岐」の道標を見る。

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ここからの上りは急だけど、鮮やかな花を目の端に、あっけなく「切通し」に。

鬼ヶ城コースと合流。やれやれ、難所は越えたと思った(甘かった)。
西へ姥倉山に向かう。茫洋とかすむ笹の原、雨の中を黙々と歩く。

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網張への道を分けると、足元に岩が増えてくる。
登山道に沿って道しるべのロープが張ってある。

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どこが山頂なのか?三角点を確認できぬまま。松川温泉へ下りはじめた。

Img_0405_r    ハクサンシャクッナゲ、優雅で美しい


下山の道は、まるで川の中。本物の沢を横切るところなど、ゴーゴーと暴れる水流に大いにビビる。去年の乳頭山の下りより長い分、しんどい。
Img_0416_r    登山道です↑

水流と化した道を避けようと、どうしても路肩を選ぶと、笹に叩かれたり、マイズルソウを踏んづけて、「ごめんごめん。」
時々現れる「松川温泉○㌔」の数字が小さくなっていくのを励みに下っていく。 

Img_0427_r  湯の森あたりに来れば・・・もう大丈夫 ホッとした

車道に出てから「松楓荘」が意外に遠く、やっと着いた宿は古めかしく雨漏りがしている。でも、宿の方々はとても親切で、びしょぬれの雨具や靴や靴下までも乾かしてくださるので、恐縮するもてなしぶり。、部屋には温泉の湯が通り温かく、濡れたものはみんな乾かすことができたので、有り難かった。
 
温泉もとてもよく、昼過ぎに着いたのに飽きることなく十分に休むことができた。

Img_0471_r     地熱発電所


今回も下山時に雨風にたたられ 三ツ石山に寄れなかったことは心残り。
ぜひ次回は、乳頭温泉からの裏岩手縦走を果たし、三ツ石山経由で 藤七温泉におりてみたいな、なんて、地図を眺めて・・・にんまりしている。

Img_8685_r     ツバメオモト

【コース】(1日目)焼走り国際交流村05:40-登山口05:50-第二噴出口跡07:50(20)-(コマクサ)-ツルハシ分かれ09:50(15)-平笠避難小屋11:30(50)-お鉢 13:15-薬師岳13:35-奥宮14:05-不動平避難小屋14:50(八合目小屋に水汲み)15:50(泊)
(2日目)不動平避難小屋06:40-八ツ目湿原08:00-大地獄沢 08:20-大地獄分岐 08:35-切通し09:00-網張分岐 09:20-姥倉山09:40-湯の森11:40-登山口12:00-松川温泉松楓荘12:30(泊)
【地図】昭文社:岩手山八幡平
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キバナノコマノツメ

では また~  (^_^)/~

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