緑の森は芳しい、峰山~天狗岩~蛾ヶ岳~高萩
写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します
2015年5月30日 (土) 快晴
昨日の雨はウソのように晴れ上がった。タクシーで標高800mの山上集落、峰山(峯山)まで入る。これほどの高所なのに、生活感の漂う集落だ、
入り口でおじさんとしばし歓談、「蛾ヶ岳に登るの? ここからも毎年5月に金比羅詣りをしているんだよ」 山頂では他の地区の人たちとの交流があるそうだ。
山道に入ると手入れの良いヒノキ林、じき雑木林に変る。
道が右にカーブする所、手製の「天狗岩→」の道標がに導かれ右折する。
風は松の香り、素晴らしい眺望と楽しみつつ行くうち、天狗岩に到着していた。
平らかな広場に2基の石祠と三角点があり、ここが岩峰とは思えぬおだやかさ。
とはいえ切れ落ちた南側を覗けば、足元のスキマから峰山の屋根が重なって見える。
天狗岩にて。 龍ヶ岳、毛無山など一望できる、本栖湖は見えません
蛾ヶ岳への道は緩やかで、尾根の右、廊下、左、また右…と上手く巻きながら延びていく。
左がひらけると荒川三山がドカン、堂々とした山容。かっこよし!
掛け小屋潰れを左に通り過ぎ、尾根を乗越すと対岸には大きな赤松(枯れていた)
ふと尾根上を見れば、栂の大木が鎮座。”ご神木”のような圧倒的な存在感を前に20分間も過ごしてしまう。
ここからは尾根を。稜線はやや草深いがヤブと言うほどでない。森の緑はさまざまに光を放ち、生命力を謳歌している。そんなこんなのハイな気分のまま、わたし好みの青葉のドームに登りついた。そこはもう蛾ヶ岳直前の(稜線上)1278mピークだった。
蛾ヶ岳は、きょうも素晴らしい展望で待っていた。
峰山で話題になった山頂の金比羅さまに手を併せ、稜線を東に向かう。
ニシキギ、コゴメウツギなど地味で目立たない花を見ては、指呼し写真に収めながら…。1220mあたりでランチをすませ、再び東へ。大平山を巻き折門峠を過ぎ、14時過ぎに六地蔵の栂峠(地蔵峠)に到着した。
峠の北側の二重山稜の窪地に下りる、そもそも今日は、この場所の夏の様子を楽しみにやって来たのだ。
テンニンソウが群生
フタリシズカばかり・・・よく見ればヒトリシズカも大きな群落を作っている。ヒトリとフタリのシズカさんは、色と艶が微妙に違うことがよく分かった。
トリカブトもずいぶん多く、そこここで集団となり夏を待っている。
峠道に突き当たるとクジャクシダが多くなり、ひと味変わった景観を作り出す。
高萩への峠道はしっかり太く刻まれている。積もる落ち葉をルンルン♪下りつつ、頭の中では6年前の3月、雪が凍り怖い思いをしたはずと・・と記憶がぐるぐる。
そう、やっぱし、崩壊場所が現れた。
冬ほどの恐怖感はないが、崩壊は進んだように思う。後はしっかりした道に戻るものの、新たに崩れてたりもして 気が抜けない。(ほぼ、よい道なのですよ)
やがて沢音が聞こえはじめ、もうそろそろ(集落跡?の)段々が現れる頃と、
思いばかり先走る。
やがて壊れた木橋、危ない木橋(忘れていたが前回の写真にも残る)など見て、、川を数回渡り、岩谷峠手前の山の神に到着した。 山神さま と 馬頭さま
家で地形図を見ているとき、岩谷峠の・708m峰がどーも気になっていた。
ということで今回登ってみた。強風注意、落石注意の細尾根を10分ほどでピークらしき所に到着、赤松が数本の、何の変哲もない小山。でも満足シコクママコナがたくさん咲いていました。
岩谷峠のすぐ下に索道設備の残骸もあり、やはりここは集落跡だろう、かなり大きな・・
峠道の、最後は石ゴロで歩きづらかったけれど、いよいよフィナーレと思えば、今日のいろいろな出来事や出会いがずっしりした手応えで嬉しく、眼下の屋根が徐々に近づくにつれ、ホッとするような惜しいような・・・・そんな気持ちのまま、山祠の台地まで降り、帰り支度をしたのだった。
【コース】甲斐岩間 08:13→(4150円)峰山08:40(20)-天狗岩 09:40(20)-蛾ヶ岳 11:40(10)-ランチ12:15(50)-地蔵峠14:10-高萩・峠道へ 14:45-岩谷峠* 15:55-708m峰-* 16:30-高萩16:55(20)→(2080円)芦川17:40
【地図】 2.5万:市川大門
では また~ (^_^)/~
山域別レポ一覧は あしあとへ
| 固定リンク
コメント
帰りのタクシー代は¥2080でござる
投稿: forest_k | 2015年6月 5日 (金) 20時11分
forest_k さま
わかりましたでござる
投稿: ba_sogu | 2015年6月 5日 (金) 22時21分