« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

新緑薫るお坊山~米沢山~笹子雁摺山

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します   

2015年5月20日 (日) 快晴

タクシーには道証地蔵の少し先、大鹿峠入り口まで行って貰う。
広葉雑木林の涼やかな空気は、今までとは別世界だ。
Img_9220_r

ベンチでひと息入れ、左に分岐する道に入った。

あまり歩かれていないのか、落ち葉が深い。
所々 道形が薄いが、じきお坊山東南尾根のベンチ(ボロ)に出る。
 

Img_9249_r_2
鹿の角発見

東南尾根は明るく楽しい。
今回、満開のクサタチバナが群生していたのにはビックリ。緑の中に上品な白とヤマツツジの赤、軽やか爽やかなハーモニ-を奏でている。

Img_9238_r
満開の クサタチバナ

お坊山東峰には10時前に到着。ここからは咲き誇るヤマツツジを愛でながら、

Img_9297_r
西峰~トクモリ~米沢山と縦走だ。「気持ちいいね」「これこそ5月の薫る風ね」とみな快調に歩いていく。米沢山でランチの済ませ、笹子雁摺へ向かう。

Img_9278_r
草つき、ロープ、岩道、さまざまなアップダウンは変化が楽しい。ヤマツツジは相変わらず素晴らしく咲き誇り、加えて、トウゴクミツバツツジやサラサドウダンなども見られた。 

Img_9286_r
             米沢山下り

笹子雁摺の山頂から、帰りのタクシー(笹子峠まで来て貰う)を予約し
巨大鉄塔、小野路ノ頭、細尾根、岩峰と順調に過ぎ、

Img_9341_r
尾根道と巻き道(新道)が合流した所でハタと考えモードにさせられた。

Img_9347_r悩ましき道標 ↑
ここが笹子峠という意味? ただしエアリアの笹子峠ではなく、別の笹子峠?

確認作業に手間取り、笹子峠まで  コースタイム1時間のところを20分もオーバーしたが、結果、タクシー予約の時間にほぼピッタシだったので、素晴らしい予測能力といえるのではないでしょうか(な~んちゃって、うふっ)

【コース】大月07:19→(5050円)登山口07:30(25)-ベンチお坊山東南尾根09:20-お坊山東峰09:55(15)-米沢山11:20(40)-笹子雁ヶ腹摺山13:30(25)-笹子峠15:20→(\3250円)甲斐大和15:45
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:笹子 

きょうもたくさんのオトシブミImg_9323_r

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三つ峠北面の可憐なお花たち 水雲山

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します   

2015年5月20日 (水) 快晴

タクシーはけいごや橋まで、。
北口登山道入口まで50分、水雲山とりつきは、橋を渡ってから10分程。
林道歩きも 緑のシャワーを楽しみ、うどを探し、沢音を耳に気持ちがよい。

Img_8816_r北口登山道の入口と 初滝の祠には「水雲山」のお札がある。

水雲山の尾根、左伐採地の先の樹林帯にはいると トウゴクミツバツツジが
出迎えてくれた

Img_8839_r
ここの尾根は若い木が多いせいか、緑の色が浅い
大岩を巻いたあたりから じょじょに岩っぽくなり、十九丁目、続いてニ十丁目の丁目石を見る。(七丁目は見逃した)

Img_8851_r二十丁目の丁目石


このあたりからぼちぼち イワカガミ(ベニバナヒメイワカガミ)が現れる。
上がる程に 花の数が増え、おかげでペースがぐっと遅くなってしまった。

Img_8886_rちょうど最盛期にこられたよう、ありがたいことです

Img_8890_r
山頂に出ると祠はつぶれたまま、再建されるのだろうか。柱のスキマに銅貨を押し込んでおいた

Img_8918_r
このあたりにはドウダンツツジ系の花が多い。期待していなかった分、よけいに嬉しかった。

Photoシロバナフウリンツツジ

Photo_2ムラサキツリガネツツジ(真下から)

Photo_3コヨウラクツツジ

御巣鷹山の縦走路に出たところで、下山は北口登山道に決め来た道を少し戻る。、
山頂付近にもお花が多

Img_9023_rルイヨウボタン

Img_9031_rクルマバツクバネソウ

久しぶりの北口登山道、水雲山と同じような岩っぽい尾根なのに、植生は違う
じき四十八滝沢の滝見物をしながら下るようになる

Img_9062_r_2七福の滝


登山道は整備され、危険なところはない。
初滝を過ぎると、渓畔林の古木たちが次々と登場、そんな
景色を楽しみ癒されながら
のんびり降りていくと、じき立派な林道に行き当る。

Img_9088_r

北口登山入り口だ、
宝鉱山
BSまで歩き、タクシーコールした。

【コース】都留市 07:37→(\3250)けいごや橋08:05(10)-とりつき09:15-二十丁目10:55-水雲山11:40(20)-三つ峠縦走路13:15-(北口登山道)-林道16:00-宝鉱山BS 16:30/16:55→ (\3610)都留市17:15
【地図】昭文社:富士山 2.5万:河口湖東 

Img_8984_r
三つ峠、あなたはエライ。表向きの顔の裏にこんな花の道を隠しているなんて。
ニクイねぇ

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は    あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蜂城山~神領山~ 大積寺山~大久保山

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します   

2015年5月12日 (火) 曇り

5月というのに台風6号が沖縄襲来!
きょう後半のお天気怪しく、小楢山から蜂城山に変更になりました。

蜂城山?うっどこ? 甲府盆地の東縁、達沢山から盆地に靡く尾根の末端です
登山口からは 「蜂城天神」の石灯籠や石碑が続く参道です。

Img_8622_r
山の緑は色濃く、その中に小さなノバラが点々と咲いていました。ギンランもたくさん。途中「ヤマボウシの巨樹」に寄り道をしてみましたが、ご老体で元気がなかった。

Img_8686_r
林の中にはオトコヨウゾメ(上の写真)やウツギの白い小花が静かに咲いています。
優しい勾配を上り詰めると石の鳥居が現れ、、さらに奥にも鳥居、そして立派な社殿と、可愛いこまいぬが現れました。蜂城山到着です。

Img_8658_r
昭文社地図の神領山方面には『迷』マークがあるのですが、道なりに行けば尾根を右に逸れ、鞍部に降り、自然に正面に登り返していくのでした。

Img_8674_r
赤松の多い明るい稜線。山の緑はますます濃く、ヤマツツジの花が増えてきます。
神領山にはあっけなく到着しました。まだ10時半なので、下山するには早すぎます。ということで、南東の三角点ピークに行ってみることにしました。
なにしろ、こんな素敵な道が延びているんですもん。 (^_-)・・☆

Img_8688_r
なだらかなアップダウン(ちょっとだけ急登)。雑木林の緑、赤松林、真っ直ぐな檜林、トリカブトの海…と、見どころの多い、きょう一番の道でした。

Img_8707_r

30分ほどで三角点ピークに到着。「大積寺山(だいしゃくじやま)」という事が分かりました。
本当によい雰囲気。Photo

       
神領山に戻り、大久保山に向かいます。2.5万図からは微妙に尾根を伝って大久保山に乗るので、どんなのかと思っていたけれど、やはり
しっかりした道で、苦労せず行けました。

三角点の大久保山からは甲府盆地が一望です。晴れていたら素晴らしいでしょう
今日は正面の大栃山、なかなか立派ですてきでした。

Img_8752_r
ひと休みして、さて下山と歩き出すと、すぐ下に那賀都神社の立派な社殿があり、また休憩。しかしご神木の赤松は、切り株だけが寂しく残っているだけでした。境内の他の松もほとんど伐り倒されていました。病気?虫でしょうか? 

Img_8758_r
わたしたちは参道を下ります。途中、大文字焼きの施設がありましたが、今日はスルー。麓に降りると一面の桃畑で、さかんに摘果作業がされていました。

そのまま 釈迦堂PAに入り、念願のソフトクリームを食べながら、コールしたタクシーを待っていたら、雨が降り出しました。山で降られなくてよかったなぁ

Img_8667_r
山で見つけたオトシブミのゆりかご。 

1㎝くらいものです。きっちり巻かれているのには驚きました

【コース】勝沼ぶどう郷★08:07→(\2530)登山口08:20(10)-蜂城山09:30(20)-☆神領山10:30(20)-大積寺山11:25(10)-☆12:05(30)-大久保山13:10(15)-釈迦堂PA14:15(15)→(\1810)★15:50
【地図】昭文社:大菩薩(新しい版) 2.5万:石和

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小金沢から大樺尾、大樺ノ頭から楢ノ木尾根

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します   

2015年5月2日 (土) 快晴

スタートはふかしろダム湖「小金沢公園」。

Img_8160_2_rかつて深城橋があったあたり

まずは とりつきまで
小金沢沿いの林道を歩く。
川沿いは眩しいほどの新緑と,、
アオダモ・ウツギなどの白い小花がかぐわしい。
空から舞い落ちるのはヤナギの綿毛。

Img_8176_2_r
対岸の長峰も濃淡の緑にピンクの桜の見事な配色。真っ青な空。
楽しく歩いたおかげで、大樺沢橋まで1時間半もかかっていた。

Img_8025_r
大樺尾北東尾根末端は発電所施設で近寄れず、まず横の端尾根にとりついた。
勾配はもちろん急。でもそれ以上に倒れたスズタケの滑ること。
踏ん張る力が膝下の筋肉(前脛骨筋)にかかり、筋トレをしている感じ。
頑張っていても先の2人に離されてしまう。

Img_8029_r
息継ぎに顔を上げると、明るい陽射し、芽吹きの林は柔らかく青い空はあまりに美しい。

Img_8209_r

1450mあたりは径1mほどの朽ちた切り株が点在。これほどの大樹の茂る森は、いつ頃まであったのだろう?置きざられたワイヤー、立木に食い込んだ針金など、痛ましい光景であるけれど、かつてここまで登り、木を伐り出し麓の集落まで運んだ人々がいたってことだ。そのエネルギーは大したもんだ。
Img_8204_r

カラマツの新芽はいい、爆発すようなる緑のシデもいい。
しかしダントツはダケカンバ。すべすべの木肌、すらりと伸びる幹、白い梢を空に広げ、めぶきはこれから。

Img_8062_r
立ち枯れスズを分けながら行くと、突然道が横切る(1550m)、
その先に「(1580m)小平地をみつけ、ランチにした。
靴を脱けば解放感、足の疲れも緊張もふわっと空に飛んでいく。
 
Img_8212_r

ここからがきょうのハイライト、自然林に変わった。
ダケカンバの大木がぞろぞろ、ブナ、ミズナラ、ハリギリ、シラベ、ウラジロモミ、いやはや素晴らしい、もうすぐ北尾根に合流する、そうしたらすぐ大樺ノ頭についてしまう。
なのでゆっくり時間をかけ、それぞれの木々と会話するように登っていった。

Img_8254_r
シオジの森から繋がる北尾根に合流するとハッキリした登山道で、ぐんぐんペースが上がり、大樺ノ頭に到着13時15分。
Img_8077_r雲取山を眺めています


相談の末、ここから楢ノ木尾根~上和田で下ることになった。

アレレ?、楢の木尾根ってこんなにアッケラカンとしていたっけ?
ここまで登りに次ぐ登りだったせいで足が軽く、道草をしながら弾むように、唐松立の手前のゆる鞍部にやって来た。
わたしのかねてから希望が叶う、ここで心ゆくまでのんびりすること。

3
登り返した唐松立は勝れた展望地であるけれど、背後の大送電塔がジージーと不気味な音を発し「去れ去れ」とせき立てる。ハイハイ、行きますよ。

楢ノ木尾根はダケカンバが素晴らしい。壮年期の溌剌とした木々が現れるたび、見惚れてしまうのだ。

Img_8139_r
泣坂ノタルから泣坂ノ頭が急なことは承知の助、体がちゃんと準備していたのだろう。息切れしつつも順調にこなし、山頂近くまでくるとあまりに綺麗な林が広がっており「ああ、こういう所でゆっくりしたいナァ」と思わずにいられない。

Img_8174_r

大峰への登り返しも、最後と思うのであっけない、山頂の祠の妙に寂しげな様子が気になったけど。

下りは山容そのままの過激さ、勾配が一段落した1310m辺りから西沢ノ頭にかけても、美しい雑木林が続き、点々と咲くミツバツツジの赤紫が緑に良く映えていた。

Img_8183_r

そうして伐採地にでたら、「何たるこっちゃ」今や灌木バラヤブ大繁茂、道さえアヤフヤになりそう。
 
水無山分岐~上和田までの雑木林は素晴らしかった。
すっかり青葉になったの濃い緑の森、深い落ち葉を豪快に鳴らしながら、下っていく。

思ったより早く下りられたので、上和田バス停でのんびりバス待ちをしていたら、
とおりがかった登山者の車に拾っていただけた。、猿橋にはあっという間に到着。
ありがとうございました。

Img_8123_r
長い一日を過ごしたことで、小金沢の独特な雰囲気を少しは感じ取れた気がする。
その意味でも楢ノ木尾根経由にして良かったと思う。
大樺尾という山深い尾根を知り、楢ノ木尾根は最後に控える「泣坂+大峰」の存在があってこそということが、しみじみ分かった。

そして、ご無沙汰していた大峰だけど、やっぱり佳い山、また行きたいと思う。
(この山域 前回の 
唐松立~大峰 2006.12.06

Img_8178_r大峰大権現

【コース】小金沢公園07:00-(10)大樺沢橋 08:40(15)-1350m(北東尾根)10:00-道11:10-ランチ(50)-北尾根合流13:00-1776m大樺ノ頭13:15(10)-唐松立14:10-泣坂ノ頭 15:50-大峰16:15-1139m 16:50-上和田BS 17:40/18:10→猿橋18:40
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:七保 

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大丹波川沿いを踊平に


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大します  
 

2015年4月28日 (火) 快晴

車を百軒茶屋奥・林道大丹波線沿いの、登山口の脇の駐車スペースに置きます。

川沿いの道は春爛漫。

Img_7946_r

チドリノキは芽吹いたばかり、明るいグリーンの梢をこんもり膨らまし、
足元にはニリンソウ、ヒトリシズカ、ヤマクワガタやコロンソウなど、小さな花たちが次々と登場します。

Img_7938_r


30分ほどで曲ヶ谷出合に到着。
見上げるばかりに切り立った岩の尾根に棲むアカヤシオの花はもうお終い、
苔むした岩の上に、ひとひらのサヨネラ・メッセージが残されていました。

Img_8137_r

木橋を
渡るとネコノメたちが続々と現れます。ヨゴレネコノメ、ハナネコノメ、ツルネコノメ、そしてコガネネコノメ。

Img_8020_r

岩場を過ぎると、流れは緩やかになり、ニリンソウの花の道になります。
ことこと流れる沢音や柔らかい春の空気に包まれ、ゆっくり過ぎる時間を味わうことができます。

Photo

やがて少しづく勾配が出て、ワサビ田の際を歩き、檜林をジグザグ上がると、陽射しをたっぷり浴びた台地、「獅子口小屋跡」に到着です。

Img_8032_r

そうして「踊平」
に出たとたん、左のピンクの塊が目に飛び込みました。
「わぁ、アカヤシオよ♪」「満開だわ♪」「色が濃いし♪」。

Img_8083_r

と言うことで、ここでお昼。アカヤシオは北側の岩場にも点々と咲いていて、わたしたちはそんなお花を眺めながら、しあわせな時間を過ごしました。

Img_8076_r

下山。柔らかい芽吹きの林を抜け、ルンルン下っていると、あっという間に獅子口小屋跡に戻ってしまいました。
獅子口とは能面の用語で、鬼の面の口のことだそうです
なるほど、切り立った崖の下にぱっくり開いた岩の割れ目は、まさに獅子口。

Img_8110_r_2
Img_8109_r
その口から、清らかな水がこんこんと流れ出ています、「こんな美味しい水はないわ」それぞれのペットボトルに水を汲んでおみやげにしましたImg_8117_rワサビ田あと


【コース】大丹波川P08:40(10)-曲ヶ谷出合☆09:20(10)-※10:15(10)-獅子口小屋跡★10:40(10)-踊平11:40(60)-★13:05(20)-※14:00(10)-☆14:40(10)-P15:15(15
【地図】昭文社:奥多摩 2.5万:武蔵日原 

のびやかな渓畔林  Img_8042_r 

ヤマエンゴサク   Img_8103_r
ハシリドコロImg_7988_r
バイケイソウPhoto_2                        
 

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »