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2015年1月10日(土)~12日(月・祝)
安達太良山へ行った。
一日目
登りだしはあだたらスキー場。
すごい風。すぐさま完全装備をして、アイゼンを履く。その間も強風に氷の粒のような雪が飛んできて、顔が痛い。スキー場を左に歩き始める。
橋を渡るとえぐれた溝のような旧道を行く。
溝のおかげで風は途絶え、ポッポと茹だってきた。
新道と合流すると勢至平の素晴らしい台地。
すてきなダケカンバの大木が次々と現れる。
しかし、うっ、うっ、風が強い。
あまり強くて、休むことも出来ず、前傾姿勢をたもちつつ、がしがしと進んでいく
おっ、一瞬ちらりと 安達太良山のトンガリ頭。
やがてトラバース道に。
勾配はないが気を遣う。左側が山なので、ストックを使うのも労力だ。
「くろがね小屋」が見えた。あと一息だ、がんばろう。
二日目
なんという風だろう。
泊まり客は 三々五々出かけていく。
口々に、「行けるところまで行ってみます」と言って。。。
私たちはのんびり、みなさんが出かけたあと出発。
しろしろ白、風、横殴りの雪。3人、5人連れだって もう下りてくる人たち・・・
「いやぁ、風が強いんで、行けるところまで行って戻ってきました・・・」
峰の辻の分岐 あたりは真っ白、ルートはどこ?どこ?、見えない、分からない。
また、パーティが戻ってきた。「きょうはやめ、戻ります」
わたしらは彼らの来た方に、上っていく。
「なんか、コンパス合わないけど・・」、この風では、下りてきた人のトレースなんか、瞬時に消されてしまう。夏道を発見したので、辿ることに
ホワイトアウト?三次元真っ白、ううう、とばされそう。雪が横から殴りかかってくる。
その時 前方から人。「この上が稜線ですけど、もっと風が強いです。体力奪われ歩けません。なので、戻ってきました」
ということで自分たちも、撤退!!小屋に戻ったら、なんとまだ 10:30。
三日目
連泊の余裕、あと一日あるんだよん。 昨夜、雪がけっこう降ったけど、朝は風が弱く、うっすら陽の射す明るい空。
昨日と同じ道を登る。ラッセル気味でさくさく登る、あっという間に峰の辻。
小屋で確認しておいた。、きのうのルートの左側に下る道あり。
少し下ってから登っていくのだ。「うん、これならコンパスもぴったし」
昨日登った尾根が壁の役割、風を弱めてくれた。しかし高度が上がれば、やはり容赦ないが、ラッキー追い風、ずんずん行ける。どーせ休めないので、ひたすら登る。すぐ近くの稜線までも、一歩一歩に力が要る。
稜線の道標には びっしりエビのしっぽ。鑑賞する事もなく、山頂に向かう。
やっと到着。安達太良山の山頂だ。三角点。石標にもエビのしっぽが重なっている。
乳首の岩場を下り、ひと息入れ、
あとは一気に下っていく、なんて下りは早いのか。
夢のような雪景色、連なる山々の間を空中浮遊している感覚
新雪の斜面を流れるように下り、くろがね小屋到着は9;50
そして、いよいよほんとうの下山 小屋出発11:20
トラバース道は雪が積もったせいか、楽に思えた。
なだらかな勢至平は、強風を背中に明るい陽射しの中。
雪の斜面に光の陰影がくっきりきわだち 美しい文様を見せてくれる。
それは風が通り過ぎながら残していく足跡、次々と描かれていく。
風に飛ばされた雪の粉がまとまって、川のように流れていく。
透明な流れは木々の間をすごい勢い、私たちはその中を歩いている。
明るい陽射し、雪の原に自分の影が映る。 木々の芽はもう膨らんでいた。
【コース】(10日)あだたらスキー場11:30-旧道新道分岐12:50-くろがね小屋★14:10
(11日)小屋08:00-峰の辻08:55-稜線直下(U-ターン)09:30-峰の辻-★10:20
(12日)小屋07:30-峰の辻08:15-稜線08:40-安達太良山08:50-峰の辻-★09:50
★11:20-旧道新道分岐11:50-安達太良スキー場12:40
【くろがね小屋】
玄関
ロビーはふきぬけ 広い、天井が高い、窓も大きい
売店の価格表
部屋 きちんとされている 布団のたたみ方 お見事!
だるまストーブ 早朝、みなの起きる前から焚かれ、建物全体を暖めてくれるのだ
わたしたちの夕食の一品 「野菜きのこたっぷりチャンチャン蒸し」
奥のカップには、「野菜たっぷりきりたんぽ鍋」です
ちなみに 宿の夕食は シンプルなカレーライスです(通年)
盛り上がってる♪どこぞのグループ
そうそう 大事なこと
温泉あります すごく気持ちのよい白濁のお湯なり
では また~ (^_^)/~
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