5月といえば丹沢のさざめく緑とシロヤシオ 魅力の尾根から檜洞丸
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2014年5月24日 (土) 快晴
5月の素晴らしい丹沢を堪能しました
日蔭沢園地から広河原を過ぎ、1年半ぶりになる彦右ヱ門谷沿い。
この冬の雪の影響か荒れた川筋の堰堤をどうにや越えて、源蔵小屋谷出合
尾根へのとりつきが最大の難関で、どうにか尾根の上に乗り、無名の秘滝を眺め、
さ、ここからは体力勝負の尾根歩き。
岩混じりの細い尾根もガッシリするにつれ、いわゆる二次林の若い雑木林、大きな切り株が点々と残っている。
右に曲がりつつ勾配がゆるむと、緑の渦に巻き込まれた。シロヤシオが姿を見せ始める。
ヤマグルマ(別名トリモチノキ)
登るにつれシロヤシオは濃くなり、気持ちは高ぶり、足取りは軽くなる。いつしか周りはシロヤシオの花だらけ。
枝は緩くたわみ、顔の前に白い花が並ぶよう。
大きなブナも現れる。素晴らしい丹沢、
陽射しに溢れたこの森を歩く今の気持ちを、じっくりと心に刻んでいく。
1370m右の彦右ヱ門谷右岸と合流すると、尾根は広がり少しゆるやか、倒木の向こうに優しい日当たりの一角がみえたので、ランチにした。
目の前にシナノキの大木、奥には大きなブナ、さらに奥には鮮やかなトウゴクミツバツツジの塊。そよ風に乗って小鳥のさえずりが耳元に届く。
自然の息吹きでいっぱいの、静かな静かなこの場所で、あっという間に時間が過ぎた。
縦走路まで標高差150m、シロヤシオはますます濃くなり、見回すと森全体が白っぽく、花のベールに覆われているかのよう。赤紫のトウゴクミツバは咲き始めなので色が濃い。
やがて勾配がゆるみ肩に乗る。この尾根が終わってしまうのが惜しく、できるだけゆっくり歩く。
シロヤシオは姿を消しコバイケイソウが群れ始めた。シロガネソウの上品でか弱いキンポウゲ科の白い小花が、足元を飾る。
縦走路に合流、木道をてくてく檜洞丸に向かう。いつの間にうす雲がかかり富士山は見えず、近場の山も見え隠れ。檜洞丸山頂付近のシロヤシオやトウゴクミツバツツジはまだツボミ。花付きはよいが、葉っぱばかりの木もあった。
登山者が三々五々歩いていく。シロヤシオの檜洞丸は人気もの (^^)
熊笹ノ峰に近づくと背の低いササ原に、貫禄のシナノキやブナが絶妙に配置されたポートレートのような風景、どこででもゆっくりできるけれど、きょうは大笄まで足を延ばした。
下山は「神ノ川熊笹線(看板の表示)」ヤタ尾根。かつてのスズタケが消え、明るい大らかなブナの森になった。少しだけシロヤシオも咲いていた。
【コース】日陰沢園地P06:40-広河原07:40(15)-890mとりつき09:00(15)-1370m合流/ランチ11:30(60)-1530m縦走路13:25-1600m檜洞丸13:45-大笄14:30(10)-熊笹の峰線14:40-P 16:20
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:中川
では また~ (^_^)/~
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